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公開番号2024114276
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019941
出願日2023-02-13
発明の名称内燃機関のオイルパン
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F01M 11/00 20060101AFI20240816BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】よりシンプルでより軽量な構造にて、オイルパンに発生する膜振動を効果的に低減することができる、内燃機関のオイルパンを提供する。
【解決手段】内燃機関のオイルパン30であって、凹設されたオイル貯留部34と、オイル貯留部34内に一端が設置されるパイプ36と、オイルパン30に発生する膜振動(膜振動領域M1、M2)の腹となる腹部に設けられてオイルパン30内でパイプ36を保持するパイプ保持部37と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関のオイルパンであって、
凹設されたオイル貯留部と、
前記オイル貯留部内に一端が設置されるパイプと、
前記オイルパンに発生する膜振動の腹となる腹部に設けられて前記オイルパン内で前記パイプを保持するパイプ保持部と、
を有する、
内燃機関のオイルパン。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1に記載の内燃機関のオイルパンであって、
前記パイプ保持部は、前記膜振動の腹の中心または腹の中心近傍となる前記腹部の中心領域に設けられる、
内燃機関のオイルパン。
【請求項3】
請求項1または2に記載の内燃機関のオイルパンであって、
前記腹部には、前記パイプ保持部が設けられている位置を通るようにリブが設けられている、
内燃機関のオイルパン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のオイルパンに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
車両等に搭載される一般的な内燃機関は、シリンダヘッドとシリンダブロック(クランクケースを含む)を有しており、シリンダブロックの下(内燃機関の最下部)にはオイルパンが設けられている。オイルパンは、凹設されたオイル貯留部を最深部とする薄肉の深皿状に形成されてオイル貯留部にはオイルが溜められている。オイル貯蔵部に溜められたオイルは、ろ過機であるストレーナとパイプを介してオイルポンプにて汲み上げられ、内燃機関の種々の個所の潤滑や冷却に使用され、またオイルパンに戻される。
【0003】
近年では、燃費向上等を目的とする内燃機関の軽量化が進められており、オイルパンの肉厚がさらに薄肉化される傾向にある。剛性の観点からすれば問題ない肉厚であっても、オイルパンの底面は比較的大きな面積を有しているので、運転状態の内燃機関の振動などにより、オイルパンの底面に膜振動が発生する場合がある。オイルパンの底面に膜振動が発生した場合、不快な騒音が発生する場合があり、当該膜振動の低減が望まれている。
【0004】
例えば特許文献1には、オイルパンの側面の1つである前壁に大きなブロック部を一体成形し、当該ブロック部にオイル吸込み口を形成して大きなストレーナを不要にして、オイル吸込み機構をコンパクト化した内燃機関が開示されている。当該オイルパンは、前記ブロック部等によって剛性が向上されているので、振動や騒音の抑制効果がある。
【0005】
また特許文献2には、シリンダブロックの下面にオイルポンプを固定し、シリンダブロックの下に、オイルポンプを覆うようにオイルパンを設け、オイルパン底面から下ボス部を立設させ、オイルポンプと下ボス部を接触させた内燃機関が開示されている。この構成により、オイルパンに立設された下ボス部をオイルポンプで押さえつけてオイルパンの底面の振動抑制効果を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-123463号公報
特開2019-027380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の内燃機関では、大きなかたまりのブロック部をオイルパンの前壁と一体成形しているので、オイルパンの重量が大きく増加してしまう点で好ましくない。またブロック部は、オイルパンの前壁の近傍の底面と一体化されているが、オイルパンの底面には、まだ広い面積が残されており、ブロック部が設けられていない個所のオイルパンの底面で膜振動が発生する可能性がある。
【0008】
また特許文献2に記載の内燃機関では、オイルポンプと下ボス部とを接触させるために構造がやや複雑になり、オイルポンプの形状や、オイルパンの形状と下ボス部を立設する位置などに制限が発生して自由な形状に設計できない点で好ましくない。また、立設した下ボス部とは異なる個所のオイルパンの底面で膜振動が発生する可能性がある。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、よりシンプルでより軽量な構造にて、オイルパンに発生する膜振動を効果的に低減することができる、内燃機関のオイルパンを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、第1の発明は、内燃機関のオイルパンであって、凹設されたオイル貯留部と、前記オイル貯留部内に一端が設置されるパイプと、前記オイルパンに発生する膜振動の腹となる腹部に設けられて前記オイルパン内で前記パイプを保持するパイプ保持部と、を有する、内燃機関のオイルパンである。
(【0011】以降は省略されています)

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