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公開番号
2024180599
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2024180839,2021162217
出願日
2024-10-16,2021-09-30
発明の名称
トラクタ
出願人
株式会社クボタ
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F01N
3/08 20060101AFI20241219BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】還元剤タンクをバッテリーと共にエンジンルームにおけるラジエータよりも車体前方側に設けるトラクタにおいて、エンジンルームの車体前後方向長さを短めにしながらバッテリーのメンテナンス作業を行い易くできるようにする。
【解決手段】エンジンルーム15においてエンジンよりも車体前方側に設けられ、エンジンの冷却を行うラジエータと、エンジンが排出する排ガスを還元剤によって浄化処理する排ガス浄化装置と、排ガス浄化装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンク21と、が備えられ、還元剤タンク21は、エンジンルーム15において、ラジエータよりも車体前方側に、車体の幅方向に沿ってバッテリー23と横並び状態で設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンルームにおいてエンジンよりも車体前方側に設けられ、前記エンジンの冷却を行うラジエータと、
前記エンジンが排出する排ガスを還元剤によって浄化処理する排ガス浄化装置と、
前記排ガス浄化装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクと、が備えられ、
前記還元剤タンクは、前記エンジンルームにおいて、前記ラジエータよりも車体前方側に、車体の幅方向に沿ってバッテリーと横並び状態で設けられているトラクタ。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記還元剤タンクの下面が、前記バッテリーの下面よりも下方に位置する請求項1に記載のトラクタ。
【請求項3】
エンジンルームにおいてエンジンよりも車体前方側に設けられ、前記エンジンの冷却を行うラジエータと、
前記エンジンが排出する排ガスを還元剤によって浄化処理する排ガス浄化装置と、
前記排ガス浄化装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクと、が備えられ、
前記還元剤タンクは、前記エンジンルームにおいて、前記ラジエータよりも車体前方側に、車体の幅方向に沿ってバッテリーと横並び状態で設けられており、
車体フレームよりも車体上方側に設けられ、前記バッテリーの載置台を支持する支持プレートが備えられ、
前記支持プレートは、開口を有し、
前記還元剤タンクの下部が前記開口を通って前記支持プレートよりも下方へ延ばされているトラクタ。
【請求項4】
前記還元剤タンクを支持するタンクケースを備え、
前記タンクケースは、前記開口に入り込む状態で支持プレートに支持される底部を有し、
前記底部は前記還元剤タンクの下部を下方から受け止める請求項3に記載のトラクタ。
【請求項5】
前記タンクケースは、前記底部から前記還元剤タンクの両横側に向かって立ち上がる側板部を有している請求項4に記載のトラクタ。
【請求項6】
前記タンクケースは、両横側の側板部を連結する連結部を有している請求項5に記載のトラクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
トラクタには、エンジンルームにおいてエンジンよりも車体前方側に設けられ、エンジンの冷却を行うラジエータと、エンジンが排出する排ガスを還元剤によって浄化処理する排ガス浄化装置と、排ガス浄化装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクと、が備えられたものがある。
この種のトラクタにおいて、たとえば特許文献1に示されるように、還元剤タンク(尿素水タンク)をエンジンルームにおいてラジエータよりも車体前方側に設けたものがある。このように還元剤タンクをエンジンルームにおいてラジエータよりも車体前方側に設けることにより、ラジエータがエンジンと還元剤タンクとの間に位置する遮熱壁になり、エンジンから還元剤タンクへの熱伝達がラジエータによって抑制され、還元剤タンクの還元剤が温度上昇によって劣化することの防止が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-45234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術を適用した場合、還元剤タンクがバッテリーの上に位置するので、バッテリーのメンテンス作業を行う際、還元剤タンクを取り除く手間が掛かる。
【0005】
本発明は、還元剤タンクをバッテリーと共にエンジンルームにおけるラジエータよりも車体前方側に設けるものでありながら、エンジンルームの車体前後方向長さを短めにしながらバッテリーのメンテナンス作業を行い易くできるトラクタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるトラクタは、エンジンルームにおいてエンジンよりも車体前方側に設けられ、前記エンジンの冷却を行うラジエータと、前記エンジンが排出する排ガスを還元剤によって浄化処理する排ガス浄化装置と、前記排ガス浄化装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクと、が備えられ、前記還元剤タンクは、前記エンジンルームにおいて、前記ラジエータよりも車体前方側に、車体の幅方向に沿ってバッテリーと横並び状態で設けられている。
また、本発明によるトラクタは、エンジンルームにおいてエンジンよりも車体前方側に設けられ、前記エンジンの冷却を行うラジエータと、前記エンジンが排出する排ガスを還元剤によって浄化処理する排ガス浄化装置と、前記排ガス浄化装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクと、が備えられ、前記還元剤タンクは、前記エンジンルームにおいて前記ラジエータよりも車体前方側にバッテリーと横並び状態で設けられている。
【0007】
本構成によると、還元剤タンクとバッテリーとが横並びで位置するので、前後並びで位置するのに比べ、還元剤タンクおよびバッテリーの設置に必要なスペースが短くて済む。
還元剤タンクをバッテリーの横側方に置いたままにしてもバッテリーのメンテナンス作業を行えるので、還元剤タンクおよびバッテリーをエンジンルームにおけるラジエータよりも車体前方側に設けるものでありながら、エンジンルームを短めにしながら、バッテリーのメンテナンス作業を行い易くできる。
【0008】
本発明においては、
前記還元剤タンクから前記排ガス浄化装置に還元剤を供給する還元剤ポンプが、前記バッテリーの横側方において前記還元剤タンクと横並び状態で設けられていると好適である。
【0009】
本構成によると、還元剤タンクと還元剤ポンプとが横並びで位置するので、前後並びで位置するのに比べ、還元剤タンクおよび還元剤ポンプの設置に必要なスペースが短くて済む。還元剤タンクのメンテナンス作業を行う際、還元剤タンクの横側方で還元剤ポンプのメンテナンス作業を行うことができるので、エンジンルームを短めにしながら、還元剤タンクのメンテナンス作業に併せて還元剤ポンプのメンテナンス作業を行い易い。
【0010】
本発明においては、前記バッテリーは、長手方向が車体前後向きになる状態で設けられていると好適である。
(【0011】以降は省略されています)
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