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公開番号
2024113395
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-22
出願番号
2023018341
出願日
2023-02-09
発明の名称
再生樹脂組成物
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
C08L
23/04 20060101AFI20240815BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】廃プラスチックの再利用性を向上させることが可能な再生樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明に係る再生樹脂組成物は、下記成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)と成分(B)との総量を100質量%として、成分(A)の含有量が10~90質量%であり、成分(B)の含有量が90~10質量%である。
成分(A):市場から回収された材料に由来するとともに、エチレン系重合体を含む樹脂から構成される再生樹脂
成分(B):下記(i)または(ii)の共重合体を含む樹脂から構成され、下記(b1)の要件を満たす未使用樹脂
(i):MFRが1.0g/10分以上であるエチレン-α-オレフィン共重合体
(ii):極性基を有するモノマーに由来する単量体単位が5~25質量%であるエチレンと極性基を有するモノマーとの共重合体
(b1):GPCによって求められるMwとMnとの比である分子量分布が2.0~18であること
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分(A)および成分(B)を含有し、
成分(A)と成分(B)との総量を100質量%として、成分(A)の含有量が10~90質量%であり、成分(B)の含有量が90~10質量%である、再生樹脂組成物。
成分(A):市場から回収された材料に由来するとともに、エチレン系重合体を含む樹脂から構成される再生樹脂
成分(B):下記(i)または(ii)の共重合体を含む樹脂から構成され、下記(b1)の要件を満たす未使用樹脂
(i):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が1.0g/10分以上であるエチレン-α-オレフィン共重合体
(ii):極性基を有するモノマーに由来する単量体単位が5~25質量%であるエチレンと極性基を有するモノマーとの共重合体
(b1):ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)である分子量分布が2.0~18であること
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記成分(B)が、下記要件(b2)、(b3)および(b4)の全てを満たす前記(i)のエチレン-α-オレフィン共重合体を含む樹脂から構成される未使用樹脂である、請求項1に記載の再生樹脂組成物。
(b2):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が1.0~20g/10分であること
(b3):密度が900~935kg/m
3
であること
(b4):組成分布変動係数(Cx)が0.55以下であること
【請求項3】
前記成分(B)が、下記要件(b2)、(b3)、(b4’)および(b5)の全てを満たす前記(i)のエチレン-α-オレフィン共重合体を含む樹脂から構成される未使用樹脂である、請求項1に記載の再生樹脂組成物。
(b2):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が1.0~20g/10分であること
(b3):密度が900~935kg/m
3
であること
(b4’):組成分布変動係数(Cx)が0.55超であること
(b5):α-オレフィンの炭素原子数が5以上であること
【請求項4】
前記成分(B)が、下記要件(b2)、(b3)、(b4’’)および(b1’)の全てを満たす前記(i)のエチレン-1-ブテン共重合体を含む樹脂から構成される未使用樹脂である、請求項1に記載の再生樹脂組成物。
(b2):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が1.0~20g/10分であること
(b3):密度が900~935kg/m
3
であること
(b4’’):組成分布変動係数(Cx)が0.60超であること
(b1’):ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)である分子量分布が3.0~6.0であること
【請求項5】
前記成分(B)が、下記要件(b2’)を満たす前記(ii)のエチレンと極性基を有するモノマーとの共重合体を含む樹脂から構成される未使用樹脂である、請求項1に記載の再生樹脂組成物。
(b2’):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が1.0~50g/10分であること
【請求項6】
前記成分(B)が、前記(i)のエチレン-α-オレフィン共重合体を含む樹脂から構成される未使用樹脂であり、
前記エチレン-α-オレフィン共重合体の0℃溶出量が、0.5~2.5質量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の再生樹脂組成物。
【請求項7】
成分(A)に含まれるエチレン系重合体の含有量が、成分(A)に対して65質量%以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の再生樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、プラスチックのリサイクル手法としては、主に、廃プラスチックを燃焼する際の熱を回収して再利用するサーマルリサイクルが用いられている。ところが、2019年5月に環境省にて「プラスチック資源循環戦略」が策定され、2035年までに使用済みプラスチックを100%リデュース・リサイクル等により有効活用することが明文化された。そういった社会情勢の中、廃プラスチックをプラスチック製品の原料として再利用するマテリアルリサイクルへの要望は高まっている。
【0003】
マテリアルリサイクルに関する技術として、例えば、特許文献1には、リサイクルポリオレフィンと、バージンポリオレフィンと、酸化防止剤と、を含むポリオレフィン樹脂組成物が開示されている。該ポリオレフィン樹脂組成物は、特定の割合でリサイクルポリオレフィンとバージンポリオレフィンを混合し、さらに酸化防止剤を特定量混合することにより、リサイクルポリオレフィンの含有量を高めるとともに、リサイクルポリオレフィンを容器や包装等の用途に再利用する際の課題となっている靭性、環境応力亀裂耐性(ESCR)および成形加工時の熱安定性を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-103152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、ポリオレフィン樹脂組成物を用いてフィルムを形成した際の黄変度、明度、引張破断伸び、および、引張破断強度については着目しておらず、少なくとも、黄変度、明度、引張破断伸び、および、引張破断強度のいずれかにおいて改善を図り、廃プラスチックの再利用性を向上させることが求められている。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、廃プラスチックの再利用性を向上させることが可能な再生樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る再生樹脂組成物は、下記成分(A)および成分(B)を含有し、成分(A)と成分(B)との総量を100質量%として、成分(A)の含有量が10~90質量%であり、成分(B)の含有量が90~10質量%である。
成分(A):市場から回収された材料に由来するとともに、エチレン系重合体を含む樹脂から構成される再生樹脂
成分(B):下記(i)または(ii)の共重合体を含む樹脂から構成され、下記(b1)の要件を満たす未使用樹脂
(i):メルトマスフローレート(190℃、2.16kg)が1.0g/10分以上であるエチレン-α-オレフィン共重合体
(ii):極性基を有するモノマーに由来する単量体単位が5~25質量%であるエチレンと極性基を有するモノマーとの共重合体
(b1):ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって求められる重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)である分子量分布が2.0~18であること
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、廃プラスチックの再利用性を向上させることが可能な再生樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。本発明は、以下に説明する各構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態、実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態、実施例についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0010】
本実施形態に係る再生樹脂組成物は、成分(A)として再生樹脂、および、成分(B)として未使用樹脂を含有する。
(【0011】以降は省略されています)
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