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公開番号
2024132945
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-01
出願番号
2024035017
出願日
2024-03-07
発明の名称
被覆粒状肥料
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C05G
5/30 20200101AFI20240920BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】肥料成分の溶出期間をより長くすることができる被覆粒状肥料を提供する。
【解決手段】粒状肥料と、当該粒状肥料を被覆するウレタン樹脂を含む第1ウレタン樹脂層と、前記第1ウレタン樹脂層の外側に設けられた無機粒子を含む第1無機層と、を備える、被覆粒状肥料。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粒状肥料と、当該粒状肥料を被覆するウレタン樹脂を含む第1ウレタン樹脂層と、前記第1ウレタン樹脂層の外側に設けられた無機粒子を含む第1無機層と、を備える、被覆粒状肥料。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記ウレタン樹脂は、ポリイソシアネート成分とポリオール成分との重合物である、請求項1に記載の被覆粒状肥料。
【請求項3】
前記無機粒子はタルクを含む、請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
【請求項4】
前記無機粒子は粒子径が0.5μm以上30μm以下である、請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
【請求項5】
前記第1ウレタン樹脂層は、実質的にウレタン樹脂からなる請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
【請求項6】
前記第1無機層を被覆するウレタン樹脂を含む第2ウレタン樹脂層と、前記第2ウレタン樹脂層の外側に設けられた無機粒子を含む第2無機層と、をさらに備える、請求項1または2に記載の被覆粒状肥料。
【請求項7】
前記第2ウレタン樹脂層は、実質的にウレタン樹脂からなる請求項6に記載の被覆粒状肥料。
【請求項8】
請求項1に記載の被覆粒状肥料の製造方法であって、
前記粒状肥料をポリイソシアネート成分とポリオール成分とを含む組成物で被覆する工程と、
前記ポリイソシアネート成分と前記ポリオール成分とを重合させて前記第1ウレタン樹脂層を形成する工程と、
前記第1ウレタン樹脂層の外側に前記1無機層を形成する工程と、をこの順で有する、製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウレタン樹脂を含む被覆層を有する無機粒子含有の被覆粒状肥料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、省力型の肥料として、植物の成長に合わせて肥料成分の溶出を所定の期間持続できる肥効調節型の肥料が求められている。被覆層を有する被覆粒状肥料は、肥料成分の溶出を制御することができる利点がある。また、肥料製造時の作業性や肥料成分の溶出特性の調節を目的として、被膜層に無機粒子を含有させてもよいことが知られている(例えば、特開2010-202482号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-202482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、肥料成分の溶出期間をより長くすることができる被覆粒状肥料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下を含む。
〔1〕 粒状肥料と、当該粒状肥料を被覆するウレタン樹脂を含む第1ウレタン樹脂層と、前記第1ウレタン樹脂層の外側に設けられた無機粒子を含む第1無機層と、を備える、被覆粒状肥料。
〔2〕 前記ウレタン樹脂は、ポリイソシアネート成分とポリオール成分との重合物である、〔1〕に記載の被覆粒状肥料。
〔3〕 前記無機粒子はタルクを含む、〔1〕または〔2〕に記載の被覆粒状肥料。
〔4〕 前記無機粒子は粒子径が0.5μm以上30μm以下である、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
〔5〕 前記第1ウレタン樹脂層は、実質的にウレタン樹脂からなる〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
〔6〕 前記第1無機層を被覆するウレタン樹脂を含む第2ウレタン樹脂層と、前記第2ウレタン樹脂層の外側に設けられた無機粒子を含む第2無機層と、をさらに備える、〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の被覆粒状肥料。
〔7〕 前記第2ウレタン樹脂層は、実質的にウレタン樹脂からなる〔6〕に記載の被覆粒状肥料。
〔8〕 〔1〕に記載の被覆粒状肥料の製造方法であって、
前記粒状肥料をポリイソシアネート成分とポリオール成分とを含む組成物で被覆する工程と、
前記ポリイソシアネート成分と前記ポリオール成分とを重合させて前記第1ウレタン樹脂層を形成する工程と、
前記第1ウレタン樹脂層の外側に前記1無機層を形成する工程と、をこの順で有する、製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、より長い肥料成分の溶出期間を有する被覆粒状肥料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一形態の被覆粒状肥料を模式的に示す断面図である。
図1の領域Aを拡大して示す図である。
比較例1~7の被覆粒状肥料を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の被覆粒状肥料は、粒状肥料と、当該粒状肥料の表面に設けられたウレタン樹脂を含む第1ウレタン樹脂層と、前記第1ウレタン樹脂層の外側に設けられた無機粒子を含む第1無機層とを備える。本発明の被覆粒状肥料は、上記のような第1ウレタン樹脂層と第1無機層とを備えることにより、肥料成分の溶出期間をより長くすることができる。本発明の被覆粒状肥料においては、第1無機層が第1ウレタン樹脂層の外側に存在することにより、第1無機層が溶出制御層としてより機能し、肥料成分の溶出期間をより長くすることができるものと解される。
【0009】
本発明の被覆粒状肥料は、第n無機層を被覆する第(n+1)ウレタン樹脂層をさらに有していてもよい。本発明の被覆粒状肥料は、第(n+1)ウレタン樹脂層の外側に設けられた第(n+1)無機層をさらに有していてもよい。被覆粒状肥料におけるウレタン樹脂層の層数をx(xは整数)、無機層の層数をy(yは整数)とすると、無機層の外側にウレタン樹脂層がある形態の場合はx=y+1であり、無機層の外側にウレタン樹脂層がない形態の場合はx=yである。特に、無機層の外側にウレタン樹脂層がある形態の場合は、被覆肥料からの無機層の脱離を抑制できるため、x=y+1であることが好ましい。nは1以上y以下の整数である。yは、1以上の整数であり、好ましくは2以上の整数である。yは、例えば10以下の整数である。以下、「ウレタン樹脂層」という場合は特定のウレタン樹脂層に限定されることはなく、また「無機層」という場合には特定の無機層に限定されることはない。本明細書においては、被覆粒状肥料が有する、全てのウレタン樹脂層と全ての無機層とを合わせて、被覆層と称することがある。
【0010】
本発明の被覆粒状肥料の一形態として、xが2でありyが2の形態、xが3でありyが2である形態等が挙げられる。かかる二つの形態は、第1無機層を被覆するウレタン樹脂を含む第2ウレタン樹脂層と、前記第2ウレタン樹脂層の外側に設けられた無機粒子を含む第2無機層と、をさらに備える。
(【0011】以降は省略されています)
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