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公開番号2024144049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023190692
出願日2023-11-08
発明の名称光学積層体の製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 5/30 20060101AFI20241003BHJP(光学)
要約【課題】 加工性及び搬送性に優れた光学積層体を提供する。
【解決手段】 光学積層体10は、2つの光学フィルム11,12と、当該2つの光学フィルム11,12に挟まれた粘着剤層13とを含む光学積層体であって、2つの光学フィルム11,12の少なくとも一方が偏光板であり、2つの光学フィルム11,12の側面には、面方向に突出する凸部が設けられており、凸部の先端の位置に対応する位置の粘着剤層13の側面は、当該凸部の先端の位置よりも内側に位置し、粘着剤層13を構成する粘着剤の70℃におけるtanδが0.30~0.80であり、かつ当該粘着剤の25℃における貯蔵弾性率が0.05~0.40MPaであり、粘着剤層13の厚みが50μm以上であり、光学積層体10の製造方法は、長尺状光学積層体を、切断辺近傍を加圧した状態で、凸部に対応する形状を有する刃で切断する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
光学積層体の製造方法であって、
前記光学積層体は、
2つの光学フィルムと、当該2つの光学フィルムに挟まれた粘着剤層とを含む光学積層体であって、
前記2つの光学フィルムの少なくとも一方が偏光板であり、
前記2つの光学フィルムの側面には互いに向かい合う位置に、当該光学フィルムの面方向に突出する凸部が設けられており、
前記凸部の先端の位置に対応する位置の前記粘着剤層の側面は、当該凸部の先端の位置よりも内側に位置し、
前記粘着剤層を構成する粘着剤の70℃におけるtanδが0.30~0.80であり、かつ当該粘着剤の25℃における貯蔵弾性率が0.05~0.40MPaであり、
前記粘着剤層の厚みが50μm以上であり、
2つの光学フィルムと、当該2つの光学フィルムに挟まれた粘着剤層とを含む長尺状光学積層体を、切断辺近傍を加圧した状態で、前記凸部に対応する形状を有する刃で長尺状光学積層体の積層方向に切断する製造方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記長尺状光学積層体に、切断辺と略垂直かつ当該長尺状光学積層体の面方向に沿った方向に張力を付した状態で切断する請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記刃の刃先の角度は、40°以上である請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記長尺状光学積層体を、略平行な2枚の刃で第1方向に切断し、第1方向の切断の後、第1方向の切断面と交差する切断面ができるように第2の方向に切断する請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項5】
2つの光学フィルムと、当該2つの光学フィルムに挟まれた粘着剤層とを含む光学積層体であって、
前記2つの光学フィルムの少なくとも一方が偏光板であり、
前記2つの光学フィルムの側面には互いに向かい合う位置に、当該光学フィルムの面方向に突出する凸部が設けられており、
前記凸部の先端の位置に対応する位置の前記粘着剤層の側面は、当該凸部の先端の位置よりも内側に位置し、
前記粘着剤層を構成する粘着剤の70℃におけるtanδが0.30~0.80であり、かつ当該粘着剤の25℃における貯蔵弾性率が0.05~0.40MPaであり、
前記粘着剤層の厚みが50μm以上である光学積層体。
【請求項6】
前記2つの光学フィルムの側面の凸部に隣接して凹部が設けられている請求項5に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記凸部と前記凹部とが連続的に設けられている請求項6に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記凸部の先端と当該凸部の両端とを結ぶそれぞれの線がなす凸部角度が170°~120、かつ前記凸部の突出している長さである凸部突出長が0.1~0.5mmである請求項5~7の何れか一項に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記凸部が突出する方向における、前記凸部の先端と前記粘着剤層の側面との最大の差分が20~100μmである請求項5~7の何れか一項に記載の光学積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体の製造方法及び光学積層体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、凹凸の繰り返し構造を有する切断刃による切断によって、粘着剤層を含む光学積層体の側面を凹凸の繰り返し構造とすることが示されている。これによって、側面で露出する粘着剤が引き出されることを防止できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3523118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、光学積層体の側面を単に凹凸とするだけでは、必ずしも粘着剤が光学積層体からはみ出すことを適切に防止することができない。例えば、光学積層体に含まれる粘着剤層を構成する粘着剤として、OCA(Optical Clear Adhesive)等の厚みのある粘着剤を用いる場合、粘着剤のはみ出しを適切に防止することが困難である。光学積層体の粘着剤層として含まれるOCAは、通常、柔らかく厚いため、光学積層体の側面を単に凹凸とするだけでは、長尺状の光学積層体から複数の製品(チップ)を切り出した際に、隣接する製品に接着するため製品を個々に分離できなかったり、搬送時に搬送ベルトガイドに接着したり、こすれに伴い糊汚れ等が起こったりする。このように光学積層体では、加工性及び搬送性に問題が生じるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、加工性及び搬送性に優れた光学積層体の製造方法及び光学積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る光学積層体の製造方法は、光学積層体の製造方法であって、光学積層体は、2つの光学フィルムと、当該2つの光学フィルムに挟まれた粘着剤層とを含む光学積層体であって、2つの光学フィルムの少なくとも一方が偏光板であり、2つの光学フィルムの側面には互いに向かい合う位置に、当該光学フィルムの面方向に突出する凸部が設けられており、凸部の先端の位置に対応する位置の粘着剤層の側面は、当該凸部の先端の位置よりも内側に位置し、粘着剤層を構成する粘着剤の70℃におけるtanδが0.30~0.80であり、かつ当該粘着剤の25℃における貯蔵弾性率が0.05~0.40MPaであり、粘着剤層の厚みが50μm以上であり、2つの光学フィルムと、当該2つの光学フィルムに挟まれた粘着剤層とを含む長尺状光学積層体を、切断辺近傍を加圧した状態で、凸部に対応する形状を有する刃で長尺状光学積層体の積層方向に切断する。
【0007】
本発明に係る光学積層体の製造方法によって製造される光学積層体では、粘着剤層の側面は、光学フィルムの凸部の先端の位置よりも内側に位置しているため、光学積層体からの粘着剤のはみ出しを適切に防止することができる。従って、本発明に係る光学積層体の製造方法によれば、加工性及び搬送性に優れた光学積層体を提供することができる。
【0008】
上記の光学積層体を適切かつ確実に製造するため、光学積層体の製造方法は以下の構成としてもよい。
【0009】
長尺状光学積層体に、切断辺と略垂直かつ当該長尺状光学積層体の面方向に沿った方向に張力を付した状態で切断することとしてもよい。
【0010】
刃の刃先の角度は、40°以上であることとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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