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公開番号
2024137667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023205013
出願日
2023-12-05
発明の名称
硬化性組成物
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
G02B
5/20 20060101AFI20240927BHJP(光学)
要約
【課題】本発明は、表面性状が良好な硬化膜を形成できる硬化性組成物を提供する。
【解決手段】本発明に係る硬化性組成物は、量子ドット(A)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含み、前記重合開始剤(D)の365nmにおける吸光度(A365)に対する350nmにおける吸光度(A350)の比A350/A365が、2.50以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
量子ドット(A)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含み、
前記重合開始剤(D)の365nmにおける吸光度(A365)に対する350nmにおける吸光度(A350)の比A350/A365が、2.50以下である硬化性組成物。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
さらに樹脂(B)を含む請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
量子ドット(A)の含有率は、樹脂(B)及び重合性化合物(C)の合計量に対して、30質量%以上150質量%以下である請求項2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
さらに有機配位子(G)を含み、
量子ドット(A)及び有機配位子(G)の合計含有率が、樹脂(B)及び重合性化合物(C)の合計量に対して、35質量%以上160質量%以下である請求項2に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
前記重合開始剤(D)の365nmにおける吸光度(A365)に対する350nmにおける吸光度(A350)の比A350/A365が、0.60以上である請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
前記重合開始剤(D)は、下記式(d-1)で表される部分構造を有する請求項1に記載の硬化性組成物。
TIFF
2024137667000038.tif
30
31
[式(d-1)において、*は結合手を表す。R
d1
は、置換基を有していてもよい炭素数3~20の分岐状の炭化水素基である。]
【請求項7】
前記重合性化合物(C)は、分子内にエチレン性不飽和結合を3個以上有し、かつ、酸性官能基を有する化合物(Ca)を含む請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の硬化性組成物から形成される硬化膜。
【請求項9】
請求項8に記載の硬化膜を含む表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は量子ドットを含む硬化性組成物、硬化膜、及び表示装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1~2には、量子ドットを含む硬化性組成物、及び該硬化性組成物を用いて形成される硬化膜及び表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/035603号
特開2021-161392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが検討したところ、従来の硬化性組成物では、形成した硬化膜表面に皺が生じ得ることが判明した。本発明は、表面性状が良好な硬化膜を形成できる硬化性組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の発明を含む。
[1] 量子ドット(A)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含み、
前記重合開始剤(D)の365nmにおける吸光度(A365)に対する350nmにおける吸光度(A350)の比A350/A365が、2.50以下である硬化性組成物。
[2] さらに樹脂(B)を含む[1]に記載の硬化性組成物。
[3] 量子ドット(A)の含有率は、樹脂(B)及び重合性化合物(C)の合計量に対して、30質量%以上150質量%以下である[2]に記載の硬化性組成物。
[4] さらに有機配位子(G)を含み、
量子ドット(A)及び有機配位子(G)の合計含有率が、樹脂(B)及び重合性化合物(C)の合計量に対して、35質量%以上160質量%以下である[2]または[3]に記載の硬化性組成物。
[5] 前記重合開始剤(D)の365nmにおける吸光度(A365)に対する350nmにおける吸光度(A350)の比A350/A365が、0.60以上である[1]~[4]のいずれか一つに記載の硬化性組成物。
[6] 前記重合開始剤(D)は、下記式(d-1)で表される部分構造を有する[1]~[5]のいずれか一つに記載の硬化性組成物。
TIFF
2024137667000001.tif
30
31
[式(d-1)において、*は結合手を表す。R
d1
は、置換基を有していてもよい炭素数3~20の分岐状の炭化水素基である。]
[7] 前記重合性化合物(C)は、分子内にエチレン性不飽和結合を3個以上有し、かつ、酸性官能基を有する化合物(Ca)を含む[1]~[6]のいずれか一つに記載の硬化性組成物。
[8] [1]~[7]のいずれか一つに記載の硬化性組成物から形成される硬化膜。
[9] [7]に記載の硬化膜を含む表示装置。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、表面性状が良好な硬化膜を形成できる硬化性組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<硬化性組成物>
本発明に係る硬化性組成物は、量子ドット(A)、重合性化合物(C)及び重合開始剤(D)を含む。
【0008】
<量子ドット(A)>
量子ドット(A)は、粒子径1nm以上100nm以下の半導体微粒子であり、半導体のバンドギャップを利用し、紫外光又は可視光を吸収して発光する微粒子である。
量子ドット(A)としては、CdO、CdS、CdSe、CdTe、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、HgO、HgS、HgSe、HgTe、CdHgTe、CdSeS、CdSeTe、CdSTe、ZnSeS、ZnSeTe、ZnSTe、HgSeS、HgSeTe、HgSTe、CdZnS、CdZnSe、CdZnTe、CdHgS、CdHgSe、CdHgTe、HgZnS、HgZnSe、HgZnTe、CdZnSeS、CdZnSeTe、CdZnSTe、CdHgSeS、CdHgSeTe、CdHgSTe、HgZnSeS、HgZnSeTe、HgZnSTe等の12族元素と16族元素との化合物;GaN、GaP、GaAs、GaSb、AlN、AlP、AlAs、InN、InP、InAs、InSb、GaNP、GaNAs、GaPAs、AlNP、AlNAs、AlPAs、InNP、InNAs、InPAs、GaAlNP、GaAlNAs、GaAlPAs、GaInNP、GaInNAs、GaInPAs、InAlNP、InAlNAs、InAlPAs等の13族元素と15族元素との化合物;Ga
2
O
3
、Ga
2
S
3
、Ga
2
Se
3
、Ga
2
Te
3
、In
2
O
3
、In
2
S
3
、In
2
Se
3
、In
2
Te
3
、AgInGaS等の第13族元素と第16族元素との化合物;SnS
2
、SnS、SnSe、SnTe、PdS、PbSe、PbTe等の14族元素と16族元素との化合物;As
2
O
3
、As
2
S
3
、As
2
Se
3
、As
2
Te
3
、Sb
2
O
3
、Sb
2
S
3
、Sb
2
Se
3
、Sb
2
Te
3
、Bi
2
O
3
、Bi
2
S
3
、Bi
2
Se
3
、Bi
2
Te
3
等の第15族元素と第16族元素との化合物;MgS、MgSe、MgTe、CaS、CaSe、CaTe、SrS、SrSe、SrTe、BaS、BaSe、BaTe等の第2族元素と第16族元素との化合物;Si、Ge等の第14族元素、第15族元素又は第16族元素の単体;等が挙げられる。
【0009】
量子ドット(A)がSやSeを含む場合、金属酸化物や有機物で表面修飾した量子ドットを使用してもよい。表面修飾した量子ドットを使用することで、硬化性組成物に含まれる又は含まれ得る反応成分によってSやSeが引き抜かれることを防止することができる。
また量子ドット(A)は、上記の化合物を組み合わせてコアシェル構造を形成していてもよい。このような組み合わせとしては、コアがCdSeであり、シェルがZnSである微粒子、コアがInPであり、シェルがZnSeSである微粒子等が挙げられる。
【0010】
量子ドット(A)のエネルギー状態はその大きさに依存するため、粒子径を変えることにより自由に発光波長を選択することが可能である。例えば、CdSeのみから構成される量子ドットの場合、粒子径が2.3nm、3.0nm、3.8nm、4.6nmであるときの蛍光スペクトルのピーク波長は、それぞれ528nm、570nm、592nm、637nmである。
また、量子ドット(A)からの発光光はスペクトル幅が狭く、このような急峻なピークを有する光を組み合わせることにより、硬化性組成物から形成される硬化膜を含む表示装置において、表示可能な色域を拡大させることができる。さらに、量子ドット(A)は応答性が高く、光源から放射される光を効率良く利用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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