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公開番号2024110872
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2023015728
出願日2023-02-03
発明の名称蓋体、蓋体付き容器、及び蓋体と容器の組み合わせ
出願人株式会社KY7
代理人
主分類B65D 77/20 20060101AFI20240808BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 再閉蓋性に優れた蓋体、及び蓋体と容器の組み合わせを提供する。
【解決手段】 蓋体は、口部と前記口部を囲む縁部とを有する容器に対して前記口部を覆うように前記端部に取り付けられた接合領域を形成した状態で用いられ、前記接合領域を含む本体を有し、前記本体は、前記本体の外周縁に定められた縁部分から前記本体の内側に向けて前記本体の一部を前記本体の他部に対して変位することが可能となるように構成された変位容易化構造を備え、前記本体の前記一部を第1部分とし、前記本体の前記他部を第2部分とした場合に、前記変位容易化構造は、前記縁部分の第1端部と第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を有し、前記案内部は、前記接合領域を横断する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
口部と前記口部を囲む縁部とを有する容器に対して前記口部を覆うように前記縁部に取り付けられた接合領域を形成した状態で用いられ、
前記接合領域を含む本体を有し、
前記本体は、前記本体の外周縁に定められた縁部分から前記本体の内側に向けて前記本体の一部を前記本体の他部に対して変位することが可能となるように構成された変位容易化構造を備え、
前記本体の前記一部を第1部分とし、前記本体の前記他部を第2部分とした場合に、
前記変位容易化構造は、前記縁部分の第1端部と第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を有し、
前記案内部は、前記接合領域を横断する、
蓋体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記変位容易化構造は、さらに、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分に対して立ち上がる、
請求項1に記載の蓋体。
【請求項3】
前記第1部分は、前記縁部分から前記本体の内側に向かって先細りした形状を有する、
請求項1に記載の蓋体。
【請求項4】
前記本体には、前記縁部分から外側に向かって突出した突出部が設けられている、
請求項1に記載の蓋体。
【請求項5】
前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記突出部は、前記突出部の内側に爪部を有し、
前記第2部分は、受部を有し、
前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、
前記爪部と前記受部とが向かい合う、
請求項4に記載の蓋体。
【請求項6】
前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、
前記第2部分は、受部を有し、
前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に前記第1部分と一体的に変位し、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、前記突出部が前記受部に差し込み可能な位置に変位する、
請求項4に記載の蓋体。
【請求項7】
前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、前記第1案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さと、前記第2案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さとが異なる、
請求項1に記載の蓋体。
【請求項8】
前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、
前記第1案内部は、前記第1端部から前記接合領域の内縁までの部分で形成された第1外側案内部と、前記第1外側案内部を除く第1内側案内部を有し、
前記第2案内部は、前記第2端部から前記接合領域の前記内縁までの部分で形成された第2外側案内部と、前記第2外側案内部を除く第2内側案内部を有し、
前記第1内側案内部と前記第2内側案内部の少なくとも一方が前記接合領域の前記内縁に沿って形成されている
請求項1に記載の蓋体。
【請求項9】
前記案内部は、切込構造、又は脆弱化構造を有する
請求項1に記載の蓋体。
【請求項10】
前記変位容易化構造は、前記第1部分の全体を前記第2部分から分離可能に形成されている、
請求項1に記載の蓋体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋体、蓋体付き容器、及び蓋体と容器の組み合わせに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
蓋体付き容器として、特許文献1に示すような口部の縁部に蓋体を融着させた容器が知られている。このような容器は、コーヒーなどの飲料や総菜などの内容物を収容する用途等の様々な用途で使用されている。このような蓋体付き容器において使用される蓋体としては、プラスチックを用いたフィルム材が広く用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-101357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓋体付き容器の内部に飲料などの液体が収容された場合、蓋体の内容物を摂取するために、使用者は、蓋体を形成するフィルム材を剥して容器の口部を露出させる。この場合、その後、露出した口部の部分を再び蓋体で覆われた状態(再閉蓋状態と呼ぶことがある)にしようとしても、蓋体で口部を覆った状態が解除されやすい。さらには、蓋体で口部を塞いで蓋体と口部との間に大きさの隙間ができやすい。このような場合、蓋体と口部の隙間から液体が漏れ出やすくなる。
【0005】
したがって、蓋体には、蓋体付き容器で用いられた場合における再閉蓋状態の安定性を向上させる点で改善が求められる。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、蓋体付き容器で用いられた場合における再閉蓋状態の安定性に優れた蓋体、蓋体付き容器、及び蓋体と容器の組み合わせを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、次の(1)から(21)にかかる発明を要旨とする。
(1)口部と前記口部を囲む縁部とを有する容器に対して前記口部を覆うように前記縁部に取り付けられた接合領域を形成した状態で用いられ、前記接合領域を含む本体を有し、前記本体は、前記本体の外周縁に定められた縁部分から前記本体の内側に向けて前記本体の一部を前記本体の他部に対して変位することが可能となるように構成された変位容易化構造を備え、前記本体の前記一部を第1部分とし、前記本体の前記他部を第2部分とした場合に、前記変位容易化構造は、前記縁部分の第1端部と第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を有し、前記案内部は、前記接合領域を横断する、蓋体。
(2)前記変位容易化構造は、さらに、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分に対して立ち上がる、上記(1)に記載の蓋体。
(3)前記第1部分は、前記縁部分から前記本体の内側に向かって先細りした形状を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(4)前記縁部分から外側に向かって延び出た突出部が設けられている、上記(1)に記載の蓋体。
(5)前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、前記突出部は、前記突出部の内側に爪部を有し、前記第2部分は、受部を有し、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として前記第2部分の上面側に折り返された場合に、前記爪部と前記受部とが向かい合う、上記(4)に記載の蓋体。
(6)前記変位容易化構造は、前記案内部に連続し前記接合領域の内側に形成されたヒンジ部を有し、前記第2部分は、受部を有し、前記第1部分を前記第2部分に対して変位させる場合に前記第1部分と一体的に変位し、前記第1部分が前記ヒンジ部を軸として第2部分の上面側に折り返された場合に、前記突出部が前記受部に差し込み可能な位置に変位する、上記(4)に記載の蓋体。
(7)前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、前記第1案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さと、前記第2案内部のうち前記接合領域に重なる部分の長さとが異なる上記(1)に記載の蓋体。
(8)前記縁部分の前記第1端部と前記第2端部のそれぞれから前記第1部分と前記第2部分との境界に沿って延びる案内部を、それぞれ第1案内部及び第2案内部とした場合に、前記第1案内部は、前記第1端部から前記接合領域の内縁までの部分で形成された第1外側案内部と、前記第1外側案内部を除く第1内側案内部を有し、前記第2案内部は、前記第2端部から前記接合領域の前記内縁までの部分で形成された第2外側案内部と、前記第2外側案内部を除く第2内側案内部を有し、前記第1内側案内部と前記第2内側案内部の少なくとも一方が前記接合領域の前記内縁に沿って形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(9)前記案内部は、切込構造、又は脆弱化構造を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(10)前記変位容易化構造は、前記第1部分の全体を前記第2部分から分離可能に形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(11)前記変位容易化構造は、前記案内部に、前記第1部分から前記第2部分に向かって突出するように湾曲した突状湾曲部を形成している、上記(1)に記載の蓋体。
(12)前記第2部分には、前記接合領域の内側に、前記接合領域の非形成面を凹状にした凹み部が形成されており、前記接合領域の内縁のうち前記第1部分に対応した部分から最も遠い位置を基準位置とした場合に、前記凹み部は、該基準位置から前記第1部分に向かって下り傾斜した傾斜面を有する、上記(1)に記載の蓋体。
(13)前記接合領域の内側には、前記接合領域の非形成面を凹状にした溝が形成されている、上記(1)に記載の蓋体。
(14)前記溝が第1部分を横切る曲線状に延びている、上記(13)に記載の蓋体。
(15)前記溝が環状に形成されている、上記(13)に記載の蓋体。
(16)前記本体は、前記溝よりも内側の内側領域のほうが、前記溝よりも外側の外側領域よりも上側に位置する、上記(13)に記載の蓋体。
(17)前記溝は、同心状に複数形成されている、上記(13)に記載の蓋体。
(18)前記溝は、前記第1部分に対して離れた位置から前記溝の延びる方向に沿って前記第1部分に近くなるにつれて該溝の深さが徐々に大きくなるように形成されている、上記(13)に記載の蓋体。
(19)開口部を有する容器と、上記(1)から(18)のいずれか1つに記載の蓋体と、を備え、容器の開口部の端縁と蓋体の接合領域とを接合する接合部が形成されている蓋体付き容器。
(20)前記接合部は、圧着法又は熱融着法により形成されている、上記(19)に記載の蓋体付き容器。
(21)開口部を有する容器と、上記(1)から(18)のいずれか1つに記載の蓋体とを有する、蓋体と容器の組み合わせ、を要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、蓋体付き容器で用いられた場合における再閉蓋状態の安定性に優れた蓋体、蓋体付き容器、及び蓋体と容器の組み合わせが提供される。
【0009】
本発明では、蓋体付き容器の内部に飲料などの液体が収容された場合に、使用者が蓋体の内容物を摂取するためには、例えば、ヒンジ部を軸として蓋体の第1部分を折り返し、容器の口部を露出させる小開口部が形成された後、小開口部を再び第1部分で被覆することができる(再閉蓋状態を形成することができる)。このとき、第2部分と第1部分の境界のうち案内部では第1部分の側周縁の端面と第2部分の向き合い面とが接した状態を形成しやすくなる。したがって、第1部分と第2部分の境界から液体のもれを生じにくくすることができる。
【0010】
また、蓋体が紙系素材を有するものである場合、案内部で第1部分側の端面と第2部分の向き合い面とが互いに接した状態を形成した際に、案内部で第1部分側の端面と第2部分の向き合い面との間には摩擦力が作用しやすくなる。この場合、第1部分の端面と第2部分の端面とが接した状態がより強く維持されやすくなる。したがって、第1部分と第2部分の境界から液体のもれを生じにくい状態をより強く維持することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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