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公開番号2024110237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2023014710
出願日2023-02-02
発明の名称半導体装置及びその製造方法
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人iX
主分類H01L 29/78 20060101AFI20240807BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】特性を安定化できる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、半導体装置は、基体と、第1炭化珪素領域と、第2炭化珪素領域と、を含む。前記第1炭化珪素領域は、窒素、リン及びヒ素よりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。前記第2炭化珪素領域は、ボロン、アルミニウム及びガリウムよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。前記第1炭化珪素領域は前記基体と前記第2炭化珪素領域との間に設けられる。前記第1炭化珪素領域の少なくとも一部は、フッ素を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基体と、
窒素、リン及びヒ素よりなる群から選択された少なくともいずれかを含む第1炭化珪素領域と、
ボロン、アルミニウム及びガリウムよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む第2炭化珪素領域であって、前記第1炭化珪素領域は前記基体と前記第2炭化珪素領域との間に設けられた、前記第2炭化珪素領域と、
を備え、
前記第1炭化珪素領域の少なくとも一部は、フッ素を含む、半導体装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1炭化珪素領域は、前記基体から前記第1炭化珪素領域への第1方向における第1位置を含み、
フッ素濃度の前記第1方向に沿うプロファイルにおいて、前記フッ素濃度は前記第1位置において第1ピーク値となる、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1ピーク値は、1×10
16
cm
-3
以上1×10
20
cm
-3
以下である、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1炭化珪素領域は、第1局所領域を含み、
前記第1局所領域は、前記第1位置を含み、
前記第1局所領域は、前記第1方向と交差する平面に平行に広がる、請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1局所領域における前記フッ素濃度は、前記第1ピーク値の1/10以上であり、
前記第1局所領域の前記第1方向における幅は、0.5μm以下である、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1炭化珪素領域は、複数の第1局所領域を含み、
前記複数の第1局所領域の少なくとも1つは、前記第1位置を含み、
前記複数の第1局所領域は、前記第1方向と交差する平面に沿って設けられる、請求項2または3に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1炭化珪素領域は、前記基体と対向する第1面を含み、
前記第1炭化珪素領域の(0001)面と、前記第1面と、の間の角度θと、前記第1方向に沿う前記複数の第1局所領域の厚さdと、前記第1方向と交差する第2方向に沿う前記複数の第1局所領域の間の距離wと、は、
w<(d/tanθ)の関係を満たす、請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記フッ素は、前記第1炭化珪素領域の結晶格子の複数の格子点の間にある、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第2炭化珪素領域の少なくとも一部は、フッ素を含む、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記第2炭化珪素領域は、前記基体から前記第1炭化珪素領域への第1方向における第2位置を含み、
フッ素濃度の前記第1方向に沿うプロファイルにおいて、前記フッ素濃度は前記第2位置において第2ピーク値となる、請求項9に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、半導体装置及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、炭化珪素を含む半導体装置がある。半導体装置において、安定した特性が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-146748号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、特性を安定化できる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態によれば、半導体装置は、基体と、第1炭化珪素領域と、第2炭化珪素領域と、を含む。前記第1炭化珪素領域は、窒素、リン及びヒ素よりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。前記第2炭化珪素領域は、ボロン、アルミニウム及びガリウムよりなる群から選択された少なくともいずれかを含む。前記第1炭化珪素領域は前記基体と前記第2炭化珪素領域との間に設けられる。前記第1炭化珪素領域の少なくとも一部は、フッ素を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図2は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示するグラフである。
図4(a)~図4(d)は、半導体装置の特性を例示する模式的平面図である。
図5は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図6は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図7は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図8は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、実施形態に係る半導体装置110は、基体18と、第1炭化珪素領域10と、第2炭化珪素領域20と、を含む。
【0009】
基体18は、例えば、炭化珪素(SiC)を含む。基体18は、例えば、炭化珪素基板で良い。基体18は、例えば、炭化珪素バルク単結晶基板である。1つの例において、基体18に含まれる炭化珪素は、4H-SiCである。基体18は、3C-SiCを含んで良い。基体18の導電形は、任意である。
【0010】
第1炭化珪素領域10及び第2炭化珪素領域20は、SiCを含む。第1炭化珪素領域10及び第2炭化珪素領域20は、例えば、3C-SiCを含んで良い。
(【0011】以降は省略されています)

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