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公開番号2024110012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-15
出願番号2021104991
出願日2021-06-24
発明の名称エマルジョン組成物及び土壌侵食防止剤
出願人デンカ株式会社
代理人SK弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 101/14 20060101AFI20240807BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】凍結融解を繰り返したときでも、凝集などが発生しないエマルジョン組成物及び土壌侵食防止剤を提供する。
【解決手段】本発明によれば、表1において各行の温度変更を上から下への順に行っていく温度サイクルを1サイクルとして、前記温度サイクルを10サイクル繰り返した後に、200メッシュの金網でろ過したときの粗粒率が500ppm以下であり、前記各行の温度変更は、保持時間中に開始温度から終了温度まで変更又は維持することにより行われるエマルジョン組成物が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下表において各行の温度変更を上から下への順に行っていく温度サイクルを1サイクルとして、前記温度サイクルを10サイクル繰り返した後に、200メッシュの金網でろ過したときの粗粒率が500ppm以下であり、
前記各行の温度変更は、保持時間中に開始温度から終了温度まで変更又は維持することにより行われるエマルジョン組成物。
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2024110012000007.jpg
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135
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
水溶性樹脂エマルジョン、水溶性高分子および界面活性剤を含む、請求項1記載のエマルジョン組成物。
【請求項3】
前記水溶性高分子と前記界面活性剤との含有量の質量比が7:1~1:7である、請求項2に記載のエマルジョン組成物。
【請求項4】
水溶性樹脂エマルジョン、水溶性高分子および界面活性剤を含み、
前記水溶性高分子の含有量と前記界面活性剤との含有量の質量比が7:1~1:7である、
エマルジョン組成物。
【請求項5】
前記水溶性高分子と前記界面活性剤とを合計で1~6質量%含む、請求項2~請求項4の何れか1項に記載のエマルジョン組成物。
【請求項6】
前記水溶性樹脂エマルジョンが、酢酸ビニルに由来する構造単位を含む樹脂のエマルジョンである、請求項2~請求項5の何れか1項に記載のエマルジョン組成物。
【請求項7】
前記水溶性樹脂エマルジョンが、エチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョンである、請求項2~請求項5の何れか1項に記載のエマルジョン組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のエマルジョン組成物を含む土壌侵食防止剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エマルジョン組成物及び土壌侵食防止剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
造成地、道路、ダムなどの建設では盛土や切土が行われ、それによって形成される法面は、そのまま放置すると降雨や風化などによって侵食され、地滑りや落石などの事故が発生する。そのために、特許文献1では、エマルジョン組成物を吹付資材1m

当り0.5~1.5kgの割合で配合した吹付資材を法面に対して吹き付けることによって、土壌の侵食を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4048800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
法面工事に使用される資材は倉庫等に保管されることもあるが、現場に運び込みシート等をかぶせて保管されることもある。寒冷地の冬場には、保管場所によっては氷点を下回ることがあり、土壌侵食防止剤として用いるエマルジョン組成物が凍結し凝集するなどの問題がある。特に、凍結融解が繰り返されたときに、エマルジョン組成物が凝集することが問題となっている。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、凍結融解を繰り返したときでも、凝集などが発生しないエマルジョン組成物及び土壌侵食防止剤を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、下表において各行の温度変更を上から下への順に行っていく温度サイクルを1サイクルとして、前記温度サイクルを10サイクル繰り返した後に、200メッシュの金網でろ過したときの粗粒率が500ppm以下であり、前記各行の温度変更は、保持時間中に開始温度から終了温度まで変更又は維持することにより行われるエマルジョン組成物が提供される。
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2024110012000002.jpg
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135
【0007】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、水溶性樹脂エマルジョン、水溶性高分子および界面活性剤を含む、エマルジョン組成物である。
好ましくは、前記水溶性高分子と前記界面活性剤との含有量の質量比が7:1~1:7である、エマルジョン組成物である。
【0008】
本発明の別の観点によれば、水溶性樹脂エマルジョン、水溶性高分子および界面活性剤を含み、
前記水溶性高分子の含有量と前記界面活性剤との含有量の質量比が7:1~1:7である、エマルジョン組成物が提供される。
【0009】
好ましくは、前記水溶性高分子と前記界面活性剤とを合計で1~6質量%含む、エマルジョン組成物である。
好ましくは、前記水溶性樹脂エマルジョンが、酢酸ビニルに由来する構造単位を含む樹脂のエマルジョンである、エマルジョン組成物である。
好ましくは、前記水溶性樹脂エマルジョンが、エチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョンである、エマルジョン組成物である。
【0010】
本発明の別の観点によれば、上記エマルジョン組成物を含む土壌侵食防止剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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