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公開番号2024106501
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023010782
出願日2023-01-27
発明の名称プログラム及び色見本システム
出願人セーレン株式会社
代理人個人
主分類H04N 1/54 20060101AFI20240801BHJP(電気通信技術)
要約【課題】原画像を生地にインクジェット捺染させた記録画像を示す色見本画像を看者に確認させることができる、プログラム及び色見本システムを提供する。
【解決手段】表示処理は、記録画像を示す色見本画像を表示装置に表示させる。記録画像は、原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から生地にそれぞれ異なる着色材を含む複数色のインクを吐出することで生地に形成される。原画像は、第一色の第一領域及び第二色の第二領域を含む。第二領域は、第一領域と隣接する。色見本画像は、第一部分と、第二部分と、第三部分とを含む。第一部分は、第一領域に対応し且つ第一色で表現される。第二部分は、第二領域に対応し且つ第二色で表現される。第三部分は、第一領域及び第二領域の境界を含む第一領域及び第二領域の隣接領域に対応する。第三部分は、第一色及び第二色の混色である第三色で表現され、第一部分及び第二部分の間に位置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータのプロセッサに、第一色の第一領域及び前記第一領域と隣接する前記第一色とは異なる第二色の第二領域を含む原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から生地にそれぞれ異なる着色材を含む複数色のインクを吐出することで前記生地に形成される記録画像を示す色見本画像を表示装置に表示させる、表示処理を実行させ、
前記表示処理は、前記第一領域に対応し且つ前記第一色で表現された第一部分と、前記第二領域に対応し且つ前記第二色で表現された第二部分と、前記第一領域及び前記第二領域の境界を含む前記第一領域及び前記第二領域の隣接領域に対応し且つ前記第一色及び前記第二色の混色である第三色で表現された、前記第一部分及び前記第二部分の間の第三部分と、を含む前記色見本画像を前記表示装置に表示させる、プログラム。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記プロセッサに、前記色見本画像を表す色見本画像データを生成する、生成処理を実行させ、
前記表示処理は、前記色見本画像データに従い前記色見本画像を前記表示装置に表示させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
コンピュータと、
表示装置と、を備え、
前記コンピュータは、
第一色の第一領域及び前記第一領域と隣接する前記第一色とは異なる第二色の第二領域を含む原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から生地にそれぞれ異なる着色材を含む複数色のインクを吐出することで前記生地に形成される記録画像を示す色見本画像を前記表示装置に表示させる、表示処理を実行し、
前記表示処理では、前記第一領域に対応し且つ前記第一色で表現された第一部分と、前記第二領域に対応し且つ前記第二色で表現された第二部分と、前記第一領域及び前記第二領域の境界を含む前記第一領域及び前記第二領域の隣接領域に対応し且つ前記第一色及び前記第二色の混色である第三色で表現された、前記第一部分及び前記第二部分の間の第三部分と、を含む前記色見本画像を前記表示装置に表示させる、色見本システム。
【請求項4】
前記コンピュータは、
前記色見本画像を表す色見本画像データを生成する、生成処理を実行し、
前記表示処理では、前記色見本画像データに従い前記色見本画像を前記表示装置に表示させる、請求項3に記載の色見本システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から生地にそれぞれ異なる着色材を含む複数色のインクを吐出することで生地に形成される記録画像を示す色見本画像を表示装置に表示させる、プログラム及び色見本システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、画像形成装置を開示する。画像形成装置は、電子写真方式の複合機である。但し、画像形成装置は、インクジェット方式であってもよい。画像形成装置の給紙部は、第1トレー、第2トレー、第3トレー及び第4トレーを備える。第1トレーが収容するシートは、セミ上質紙である。第2トレーが収容するシートは、ラフ更である。第3トレーが収容するシートは、印刷用紙である。第4トレーが収容するシートは、コピー用紙である。プレビュー画像表示部は、シートの属性に応じたプレビュー画像を表示する。プレビュー画像は、シートの属性に基づいて、シートの色味、シートに実際に画像が形成されたときの画像の色味、及び画像の滲み具合を再現する。
【0003】
特許文献2は、カラープリントの再現色予測方法を開示する。カラープリントの再現色予測方法は、クベルカ-ムンクの混色理論を採用する。特許文献2は、従来の技術として次の手法を開示する。この手法は、次のモデルを立て、理論計算により分光反射率を演算し、再現色を予測する。このモデルでは、トナーが紙面上にYトナー、Mトナー、Cトナー、Kトナーの転写順に一様に層状になっている。この4層のトナーの分光反射率は、クベルカ-ムンクの混色理論を用い求められる。
【0004】
特許文献3は、再現色予測装置を開示する。1次色ドットゲイン補正部は、複数色の記録材の各々における1次色の分光反射率を、各記録材に設定された打ち込み量に基づいて補正する。推定初期値算出部は、1次色ドットゲイン補正部によって補正された分光反射率を用いて、Kubelka-Munk理論によってそれらの混色を推定する。インク重ね合わせ補正係数記憶部には、次のカラーパッチの分光反射率の実測値と、次の推定値との誤差に基づいて決定された補正係数が格納される。このカラーパッチは、複数色の記録材を用いて得られる。この推定値は、カラーパッチにおける各記録材の打ち込み量に基づいて推定初期値算出部で推定される。インク重ね合わせ補正部は、推定初期値算出部で算出された混色の分光反射率を補正係数に基づいて補正し、再現色の予測結果を得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-1231号公報
特開平9-120185号公報
特開2003-326749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
インクジェット記録装置は、原画像データに従い記録媒体にインクを吐出する。原画像データは、原画像を表す。例えば、原画像は、記録媒体を装飾する。原画像の例としては、模様が挙げられる。記録媒体には、生地が採用される。生地の例としては、織物、編物及び不織布が挙げられる。インクは、着色材を含む。着色材は、生地を着色する。例えば、インクは、記録媒体としての生地に着弾した後、生地の繊維に染み込み、染み込んだ部分を染色する。原画像データに従い生地にインクを吐出して画像を形成する画像形成方法は、「インクジェット捺染」と称される。インクジェット捺染を実行するインクジェット記録装置は、「インクジェット捺染装置」と称される。
【0007】
発明者は、インクジェット捺染では、原画像が次の態様である場合に次の事象が発生することがあることを知っている。この態様は、第一色の第一領域及び第二色の第二領域を含む。第二色は、第一色とは異なる。この事象は、記録媒体としての生地にそれぞれ異なる着色材を含む複数色のインクを吐出することで生じる。この事象では、記録画像に第三色で表現された第三部分が形成される。第三色は、第一色及び第二色の混色である。記録画像は、原画像データに従いインクジェット捺染装置から生地に着色材を含むインクを吐出することでこの生地に形成される。記録画像の第三部分は、第一領域及び第二領域の隣接領域に対応する。隣接領域は、第一領域及び第二領域の境界を含む。記録画像の第三部分は、記録画像の第一部分及び第二部分の間に形成される。記録画像の第一部分は、原画像の第一領域に対応し且つ第一色で表現される。記録画像の第二部分は、原画像の第二領域に対応し且つ第二色で表現される。記録画像の第三部分では、第一色を表現するためのインク及び第二色を表現するためのインクがそれぞれ滲み混色する。その結果、記録画像は、第三色で表現された第三部分を含む。
【0008】
供給者が次の生地を需要者に納入したとする。この生地には、第三色で表現された第三部分を含む記録画像が形成される。供給者の例としては、インクジェット捺染の実施者が挙げられる。需要者は、原画像を形成させた生地を要求する。需要者は、納入品は自らが要求する品質を満足していないと判断し、供給者に納入品が自らの要求を満足するよう指示する。発明者は、このような指示は次の理由に起因すると考える。この理由は、生地上でのインクの滲み及び混色を想定していないことである。
【0009】
本発明は、原画像を生地にインクジェット捺染させた記録画像を示す色見本画像を看者に確認させることができる、プログラム及び色見本システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面は、コンピュータのプロセッサに、第一色の第一領域及び前記第一領域と隣接する前記第一色とは異なる第二色の第二領域を含む原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から生地にそれぞれ異なる着色材を含む複数色のインクを吐出することで前記生地に形成される記録画像を示す色見本画像を表示装置に表示させる、表示処理を実行させ、前記表示処理は、前記第一領域に対応し且つ前記第一色で表現された第一部分と、前記第二領域に対応し且つ前記第二色で表現された第二部分と、前記第一領域及び前記第二領域の境界を含む前記第一領域及び前記第二領域の隣接領域に対応し且つ前記第一色及び前記第二色の混色である第三色で表現された、前記第一部分及び前記第二部分の間の第三部分と、を含む前記色見本画像を前記表示装置に表示させる、プログラムである。
(【0011】以降は省略されています)

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