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公開番号2024105135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009713
出願日2023-01-25
発明の名称Pt合金単結晶の製造方法
出願人国立大学法人千葉大学
代理人個人,個人,個人
主分類C22C 1/02 20060101AFI20240730BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】ORR活性が向上したPt合金単結晶を安定に製造する。
【解決手段】Ni、CoおよびFeから選択される遷移金属により少なくとも一部が被覆されたPt単結晶コアを準備する工程、および上記Pt単結晶コアと上記遷移金属とを溶融固化してPt合金単結晶を得る工程を含む、Pt合金単結晶の製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
Ni、CoおよびFeから選択される遷移金属により少なくとも一部が被覆されたPt単結晶コアを準備する工程、および
前記Pt単結晶コアと前記遷移金属とを溶融固化してPt合金単結晶を得る工程
を含む、Pt合金単結晶の製造方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記遷移金属が、NiおよびCoから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記遷移金属がNiである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記Pt単結晶と、前記遷移金属との物質量比(Pt/遷移金属)が、91/9~65/35である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記Pt単結晶と、前記遷移金属との物質量比(Pt/遷移金属)が3/1である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記遷移金属が線状である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
前記遷移金属が前記Pt単結晶コアの外周に巻き付くことにより前記Pt単結晶コアを被覆する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項8】
前記Pt単結晶コアと前記遷移金属との溶融が、アルゴンおよび/またはアルゴン水素混合気体の存在下で実施される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
請求項1または2に記載の方法により得られる、Pt合金単結晶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、Pt合金単結晶の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
燃料電池は、水素と酸素を化学反応させて水を生成する際に生じるエネルギーを取り出して発電する装置である。燃料電池は、発電時に水しか排出しないため、地球温暖化対策の一環として注目されている。しかしながら、燃料電池の電極には、触媒材料として白金(Pt)等高価で資源量の乏しい材料が使用されているため、触媒使用量を低減することは燃料電池の普及に向けた課題の一つである。
【0003】
ニッケル(Ni)やコバルト(Co)と、Ptとの合金がPt単独に比べ高い耐CO被毒性と高い酸化還元反応(Oxygen Reduction Reaction;以下「ORR」とも称する)活性を有する場合があることが知られている。そこで、当該技術分野においては、より高性能な触媒を開発し、触媒の使用量の低減を図る観点から、Pt合金の表面構造およびORR活性の関係性について様々な研究が行われている。
【0004】
例えば、非特許文献1には、Pt

Ni合金は、Pt

Ni線を溶融固化することにより製造されたPt

Ni単結晶の面方位とORR活性との関係について開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
J.Electroanal.Chem.,716,58(2014)
【発明の概要】
【0006】
しかしながら、非特許文献1の方法により製造されたPt合金単結晶は結晶性が悪く、ORR活性評価の結果のバラつきも多くORR活性も低いことが、本開示者らの検討により明らかとなった。
【0007】
そこで、本開示は、優れたORR活性を有するPt合金単結晶を安定に製造することを一つの目的としている。
【0008】
本発明者らは、鋭意研究した結果、Pt単結晶コアと、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)および鉄(Fe)から選択される遷移金属とを特定の手法により物理的に接触させて溶融固化すると、優れたORR活性を有するPt合金単結晶を安定に製造しうることを見出した。本開示はかかる知見に基づくものである。
【0009】
本開示の一実施態様によれば、Pt合金単結晶の製造方法であって、Ni、CoおよびFeから選択される遷移金属により少なくとも一部が被覆されたPt単結晶コアを準備する工程、および
上記Pt単結晶コアと上記遷移金属とを溶融固化してPt合金単結晶を得る工程
を含む方法が提供される。
【0010】
本開示の一実施態様によれば、上記製造方法により得られるPt合金単結晶が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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