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公開番号2024178601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023096862
出願日2023-06-13
発明の名称容器
出願人国立大学法人千葉大学
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 65/04 20060101AFI20241218BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】開封形態での使用性を向上させることができる容器を提供すること。
【解決手段】シート2を折り込んでなる容器1は、底壁3と側壁4a,4bと上壁5a,5bと前後壁6a,6bとを少なくとも有して構成されており、封入形態では、上壁5a,5bが側壁4a,4bの上縁から内側に折り込まれており、封入形態から前後壁6a,6bを介して展開することで、上方に開口12を有する箱状をなす開封形態となり、側壁4a,4bは、中央が上方に張り出す形状をなしている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シートを折り込んでなる容器であって、
底壁と側壁と上壁と耳壁とを少なくとも有して構成されており、
封入形態では、前記上壁が前記側壁の上縁から内側に折り込まれており、
前記封入形態から前記耳壁を介して展開することで、上方に開口を有する箱状をなす開封形態となり、
前記側壁は、中央が上方に張り出す形状をなしていることを特徴とする容器。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記側壁の上縁は、上向き凸状の円弧をなしていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記底壁に連なる前記側壁の下縁は、中央が下方に張り出す形状をなしていることを特徴とする請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記底壁に連なる前記側壁の下縁は、下向き凸状の円弧をなしていることを特徴とする請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記上壁と前記耳壁とは、折り込み部を介して連接されていることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項6】
前記耳壁は、前記封入形態において、前記底壁との境界から該底壁側に折り込まれることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項7】
前記上壁は、左右一対の上壁からなり、
前記左右一対の上壁のうち一方の左右寸法は、他方の左右寸法よりも長寸であり、
前記封入形態において前記左右一対の上壁それぞれの一部が上下に重なることを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項8】
前記耳壁の前後寸法は、前記上壁の左右寸法よりも長寸であることを特徴とする請求項1に記載の容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを折り込んでなる容器に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、食品や料理などの被収容物を収容可能な容器として、例えば、1枚の紙製のシートを折り込むことにより構成されるもの等がある。
【0003】
この種の容器として、例えば、平面視四角形状の底壁と、底壁から四方に延出される4つの側壁と、4つの側壁の上辺から延出される上壁と、隣り合う側壁の間に設けられる折畳部と、から箱状に構成され、4つの上壁のうち対向する2つの上壁同士を係止することで直方体形状の封入形態となるとともに、封入形態から4つの上壁を外側に折り返すことで上方に開口する箱状をなす開封形態となり、開封形態に展開することで容器をそのまま食器のように使用できるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-105943号公報(第4頁、第3~4図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の容器にあっては、開封形態において底壁の周囲が直立する側壁により囲まれていることで、上方の開口が狭いと、箸が側壁に接触して内部の食品や料理を箸で掻き混ぜたり掴んだりする際の扱いが難しくなるため、開封形態での使用性に問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、開封形態での使用性を向上させることができる容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の容器は、
シートを折り込んでなる容器であって、
底壁と側壁と上壁と耳壁とを少なくとも有して構成されており、
封入形態では、前記上壁が前記側壁の上縁から内側に折り込まれており、
前記封入形態から前記耳壁を介して展開することで、上方に開口を有する箱状をなす開封形態となり、
前記側壁は、中央が上方に張り出す形状をなしていることを特徴としている。
この特徴によれば、側壁の上縁に沿って上壁が折り込まれると該上壁が外向き凸状に膨らむことで、開封形態において上壁を直立させたときに上方の開口が拡がって被収容物の扱いが容易になるため、開封形態での使用性が向上する。
【0008】
前記側壁の上縁は、上向き凸状の円弧をなしていることを特徴としている。
この特徴によれば、内側に折り込まれた上壁が湾曲状に膨らむことで折り目が付きにくくなる。
【0009】
前記底壁に連なる前記側壁の下縁は、中央が下方に張り出す形状をなしていることを特徴としている。
この特徴によれば、封入形態において上壁と底壁とが上下に凸状に膨らむため、容器の形状が潰れにくくなる。
【0010】
前記底壁に連なる前記側壁の下縁は、下向き凸状の円弧をなしていることを特徴としている。
この特徴によれば、封入形態において底壁が湾曲状に膨らむことで折り目が付きにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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