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公開番号2024104485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008714
出願日2023-01-24
発明の名称雨水貯留装置及びその施工方法
出願人山本基礎工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E03F 1/00 20060101AFI20240729BHJP(上水;下水)
要約【課題】複数の雨水流入口を地表に設けることにより短時間で多量の雨水の貯留ができるとともに、複数の貯水管を連結する下部連結管を1方向に傾けることにより貯水槽全体への汚泥の堆積を防ぐ雨水貯留装置を提供する。
【解決手段】本発明における雨水貯留装置10は、地表に雨水流入口2を有して地中に埋設された複数の貯水管1と、複数の貯水管1の底部4付近をつなぐ下部連結管5とを備え、下部連結管5は複数の貯水管1のうち一の貯水管1aに向けて傾斜した状態で配設される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地表に雨水流入口を有して地中に埋設された複数の貯水管と、複数の貯水管の底部付近をつなぐ下部連結管と、を備え、
前記下部連結管は前記複数の貯水管のうち一の貯水管に向けて傾斜した状態で配設される雨水貯留装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記下部連結管より上方位置にあって複数の貯水管をつなぐ上部連結管をさらに有する請求項1に記載の雨水貯留装置。
【請求項3】
前記複数の貯水管は縦横方向にそれぞれ複数列配設され、少なくとも外周に配列された複数の貯水管は前記下部連結管および上部連結管で一列につながれ、外周以外の複数の貯水管は縦方向及び横方向の少なくとも一方向で前記下部連結管および前記上部連結管によってつながれている請求項2に記載の雨水貯留装置。
【請求項4】
前記上部連結管は、前記下部連結管の傾斜方向とは逆の方向に向けて傾斜した状態で配設される請求項2に記載の雨水貯留装置。
【請求項5】
前記複数の貯水管は縦横方向にそれぞれ複数列配設され、一つの角部に設置された前記一の貯水管の底部に水中汚泥ポンプが設置される請求項1又は3に記載の雨水貯留装置。
【請求項6】
前記複数の貯水管は縦横方向にそれぞれ複数列配設され、一つの角部に設置された前記一の貯水管の底部に水中汚泥ポンプが設置され、前記一の貯水管とは対角線上の角部に設置された他の貯水管に雨水排水ポンプが設置される請求項1又は3に記載の雨水貯留装置。
【請求項7】
前記複数の貯水管は、建造物の地階の地中に埋設される請求項1に記載の雨水貯留装置。
【請求項8】
前記複数の貯水管は、低空頭掘削機を用いて地中に圧入される管を複数連結したものである請求項1に記載の雨水貯留装置。
【請求項9】
高さ制限のある狭い掘削場所に搬入した低空頭掘削機を用いて地中に複数の管を圧入しながら埋設し、埋設された複数の管を上下に連結することで貯水管を構成する貯水管の埋設方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、豪雨時に建造物の地階に流れ込んだ水を一時的に貯留する雨水貯留装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建造物の構築にあたって、列状に配設された鋼管を土留壁として用いるとともに雨水の貯留に利用する貯水槽が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載の貯水槽にあっては、雨水に含まれている汚泥を特定の鋼管の底部に沈積させ、沈積された汚泥をポンプにより外部に排出して貯水槽全体への汚泥の堆積を防いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-41973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、雨水に含まれる汚泥を特定の鋼管にのみ沈積させることは困難であり、互いに連結された隣接する鋼管内に微量の汚泥が流出し沈積することにより、徐々に貯水槽全体に汚泥が堆積してしまう問題があった。また雨水を特定の鋼管に流入させた後に他の鋼管に順次貯留させるため、短時間に多量の雨水を貯留できない恐れがあった。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みなされたものであり、複数の雨水流入口を地表に設けることにより短時間で多量の雨水の貯留ができるとともに、複数の貯水管を連結する連結管を1方向に傾けることにより貯水槽全体への汚泥の堆積を防ぐ貯水槽を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の雨水貯留装置は、地表に雨水流入口を有して地中に埋設された複数の貯水管と、複数の貯水管の底部付近をつなぐ下部連結管とを備え、下部連結管は複数の貯水管のうち一の貯水管に向けて傾斜した状態で配設される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の雨水貯留装置によれば、複数の雨水流入口が地表に開口しているため、雨水の流入口の総面積が大きくなるとともに、複数の貯水管に雨水が同時に流入することにより、短時間で多量の雨水の貯留ができる。また、複数の貯水管の底部付近をつなぐ下部連結管が一の貯水管に向けて傾斜しているため、複数の貯水管に流れ込んだ雨水に混入している汚泥が下部連結管を通じて一の貯水管に堆積するので、貯水槽全体への汚泥の堆積を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
(a)本発明の実施形態に係る雨水貯留装置の斜視図、(b)本発明の実施形態に係る雨水貯留装置の水中汚泥ポンプの拡大図である。
上記実施形態に係る雨水貯留装置の雨水移動方向の説明図である。
上記実施形態に係る雨水貯留装置の配置の一例を示す平面図である。
(a)上記実施形態に係る雨水貯留装置の下部連結管および上部連結管の横方向の配設を示す平面図、(b)上記実施形態に係る雨水貯留装置の下部連結管および上部連結管の縦方向の配設を示す平面図、(c)上記実施形態に係る雨水貯留装置の下部連結管および上部連結管の格子状の配設を示す平面図である。
上記実施形態に係る雨水貯留装置の施工方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の雨水貯留装置について、図面を参照しながら実施形態に基づいて説明する。なお、図面は、雨水貯留装置の構成部材、雨水貯留装置の周辺部材を模式的に表したものであり、これらの実物の寸法および寸法比は、図面上の寸法および寸法比と必ずしも一致していない。また、重複説明は適宜省略する。
【0010】
(第1実施形態)
図1(a)において、雨水貯留装置10は既存の建物(図示せず)の地階の地中に埋設され、鋼管の中に雨水を貯留する雨水貯留装置である。本発明の雨水貯留装置10は、地中に縦方向に埋設され雨水を貯水する複数の貯水管1と、複数の貯水管1の底部4付近をつなぐ下部連結管5とを備えている。また、貯水管1にはそれぞれ雨水流入口2が地表16に開口している。降雨時には、雨水流入口2から雨水が流入して貯留される。貯留された雨水は、雨水排水ポンプ8により後日排水される。
(【0011】以降は省略されています)

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