TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024103828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023007738
出願日2023-01-23
発明の名称端子付き電線及び端子付き電線製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/03 20060101AFI20240726BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】超音波を用いて電線と端子を適切に接続させることができる端子付き電線及び端子付き電線製造方法を提供する。
【解決手段】端子付き電線1は、導体部21を有する電線2と、電線2の導体部21と超音波接合により接合される電線接合部5を有する端子3と、を備え、電線接合部5は、軟質メッキ処理が行われている表面処理領域51、及び、軟質メッキ処理が行われていない非表面処理領域52を形成し、導体部21と接合される位置に嵌合孔54を形成する本体50と、嵌合孔54に嵌め込まれる嵌合部材53とを有し、嵌合部材53は、段差部531を有する段付き形状とされ、表面53Aが導体部21と超音波接合により接合されると共に、段差部531が本体50と超音波接合により接合され、導体部21、本体50及び嵌合部材53は、超音波接合により一体に接合されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導体部を有する電線と、
他の導電性部材と電気的な接続を行う電気接続部、及び、前記電線の前記導体部と超音波接合により接合される電線接合部を少なくとも有する端子と、を備え、
前記電線接合部は、表面部分において軟質メッキ処理が行われている表面処理領域、及び、前記軟質メッキ処理が行われていない非表面処理領域を形成し、前記導体部と接合される位置に嵌合孔を形成する本体と、前記嵌合孔に嵌め込まれる嵌合部材とを有し、
前記嵌合部材は、段差部を有する段付き形状とされ、表面が前記非表面処理領域とされ前記導体部と前記超音波接合により接合されると共に、前記段差部が前記本体と前記超音波接合により接合され、
前記導体部、前記本体及び前記嵌合部材は、前記超音波接合により一体に接合されている、
端子付き電線。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記嵌合部材は、前記嵌合孔の内面に対し突出するリブを形成している、
請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項3】
電線の導体部を端子に接触させるように前記電線を配置する配置工程と、
前記導体部と前記端子に超音波振動を与え前記導体部と前記端子を接合させて、前記電線と前記端子の接続を行う接続工程と、を含み、
前記端子は、他の導電性部材と電気的な接続を行う電気接続部、及び、前記導体部と超音波接合により接合される電線接合部を少なくとも有し、
前記電線接合部は、表面部分において軟質メッキ処理が行われている表面処理領域、及び、前記軟質メッキ処理が行われていない非表面処理領域を形成し、前記導体部と接合される位置に嵌合孔を形成する本体と、前記嵌合孔に嵌め込まれる嵌合部材とを有し、
前記配置工程は、前記導体部を前記電線接合部の前記非表面処理領域に接触させ、
前記接続工程は、前記導体部と前記嵌合部材を接合させると共に、前記本体と前記嵌合部材を接合させて、前記導体部、前記本体及び前記嵌合部材を一体に接合させる、
端子付き電線製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線及び端子付き電線製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、端子付き電線及び端子付き電線製造方法として、例えば、特許文献1、2に記載されるように、端子と電線を圧着により接続するものが知られている。すなわち、端子に形成されるバレルが電線の導体を圧着することにより、端子と電線が接続される。また、特許文献3に記載されるように、端子付き電線及び端子付き電線製造方法として、端子と電線が超音波接合によって接続されるものが知られている。すなわち、この端子付き電線及び端子付き電線製造方法は、電線の導体と端子を接触させた状態で導体及び端子に超音波振動を与えることにより、電線と端子を接続するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-108608号公報
特許第6616058号公報
特開2019-145263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した超音波を用いた端子付き電線及び端子付き電線製造方法では、電線と端子を適切に接続することが難しい場合があるという点で、改善の余地がある。例えば、端子には、防食性、接点信頼性の観点で錫メッキなどの表面処理が行われる。この場合、電線の導体と端子に超音波振動を与えると、端子において、表面処理部分が選択的に変形してしまい、導体と端子の本体部分が十分に接合されない場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、超音波を用いて電線と端子を適切に接続させることができる端子付き電線及び端子付き電線製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明に係る端子付き電線は、導体部を有する電線と、他の導電性部材と電気的な接続を行う電気接続部、及び、前記電線の前記導体部と超音波接合により接合される電線接合部を少なくとも有する端子と、を備え、前記電線接合部は、表面部において軟質メッキ処理が行われている表面処理領域、及び、前記軟質メッキ処理が行われていない非表面処理領域を形成し、前記導体部と接合される位置に嵌合孔を形成する本体と、前記嵌合孔に嵌め込まれる嵌合部材とを有し、前記嵌合部材は、段差部を有する段付き形状とされ、表面が前記非表面処理領域とされ前記導体部と前記超音波接合により接合されると共に、前記段差部が前記本体と前記超音波接合により接合され、前記導体部、前記本体及び前記嵌合部材は、前記超音波接合により一体に接合されるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子付き電線及び端子付き電線製造方法は、超音波を用いて電線と端子を適切に接続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る端子付き電線の斜視図である。
図2は、実施形態に係る端子付き電線の電線接合部の斜視図である。
図3は、実施形態に係る端子付き電線の電線接合部の分解斜視図である。
図4は、実施形態に係る端子付き電線における嵌合部材の平面図である。
図5は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法を示すフローチャートである。
図6は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法の接続工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
[実施形態]
本実施形態は、端子付き電線及び端子付き電線製造方法に関する。図1は、本実施形態に係る端子付き電線の斜視図である。図2は、実施形態に係る端子付き電線の電線接合部の斜視図である。図3は、実施形態に係る端子付き電線の電線接合部の分解斜視図である。図4は、実施形態に係る端子付き電線における嵌合部材の平面図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
グロメット
4日前
矢崎総業株式会社
グロメット
4日前
矢崎総業株式会社
グロメット
4日前
矢崎総業株式会社
グロメット
6日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
11日前
矢崎総業株式会社
車両用回路体
4日前
矢崎総業株式会社
データ処理装置
6日前
矢崎総業株式会社
信号送受信装置
6日前
矢崎総業株式会社
バスバーモジュール
4日前
矢崎総業株式会社
ヒュージブルリンクユニット
6日前
矢崎総業株式会社
端子カバー及びカバー付き端子
6日前
矢崎総業株式会社
蓄電池接続装置、及び蓄電システム
5日前
矢崎総業株式会社
アルミニウム電線及びワイヤーハーネス
7日前
矢崎総業株式会社
圧着端子の止水構造及び圧着端子の止水方法
4日前
矢崎総業株式会社
車両用回路体
6日前
東レ株式会社
多孔性フィルム
15日前
日新イオン機器株式会社
プラズマ源
13日前
株式会社村田製作所
磁性部品
4日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
12日前
株式会社ユーシン
スイッチ装置
12日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
18日前
古河電池株式会社
非水電解質二次電池
4日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
18日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
18日前
株式会社カネカ
太陽電池
18日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
13日前
ローム株式会社
電子部品
13日前
株式会社デンソートリム
電子装置
19日前
甲神電機株式会社
変流器及び零相変流器
15日前
株式会社ダイヘン
蓄勢装置
19日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
18日前
甲神電機株式会社
変流器及び零相変流器
15日前
住友化学株式会社
積層基板
4日前
三洲電線株式会社
撚線導体
7日前
ローム株式会社
半導体装置
15日前
東レエンジニアリング株式会社
実装装置
12日前
続きを見る