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公開番号2024103827
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-02
出願番号2023007737
出願日2023-01-23
発明の名称端子付き電線及び端子付き電線の製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 11/12 20060101AFI20240726BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】接続端子と電線との接合強度を確保しつつ、接続端子の小型化を図ること。
【解決手段】絶縁性を有する被覆25の端末から導電性を有する芯線21が露出した電線20と、芯線21に超音波接合された接続端子30とを備え、接続端子30は、ボルト挿通孔32が形成される電気接続部31と、電線20の芯線21が接合される電線接合部35とを備え、電気接続部31と電線接合部35とは、芯線21の延在方向においてオーバーラップして形成され、芯線21は、芯線21の延在方向における先端部22が先割れすることにより、電気接続部31のボルト挿通孔32を回避して電線接合部35に接合される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁性を有する被覆の端末から導電性を有する芯線が露出した電線と、
前記芯線に超音波接合された接続端子とを備え、
前記接続端子は、ボルト挿通孔が形成される電気接続部と、前記電線の前記芯線が接合される電線接合部とを備え、
前記電気接続部と前記電線接合部とは、前記芯線の延在方向においてオーバーラップして形成され、
前記芯線は、前記芯線の延在方向における先端部が先割れすることにより、前記電気接続部の前記ボルト挿通孔を回避して前記電線接合部に接合されることを特徴とする端子付き電線。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記電気接続部には、前記電線接合部における前記芯線が接合される側の面と同じ側の面に、前記電気接続部から立設するリブが配置される請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項3】
ボルト挿通孔が形成される電気接続部と、電線の芯線が接合されると共に前記電気接続部に対して前記芯線の延在方向においてオーバーラップして形成される電線接合部とを備えた接続端子の、前記電気接続部の前記ボルト挿通孔に治具となるピンを入り込ませた状態で前記電線接合部に前記芯線を載置することにより、前記芯線の延在方向における先端部を前記ピンによって先割れさせる工程と、
前記ピンを前記ボルト挿通孔から抜くと共に前記芯線と前記電線接合部とを超音波接合する工程と、
を含むことを特徴とする端子付き電線の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線及び端子付き電線の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
複数の芯戦を有する電線を接続端子に接続する構造としては、例えば、超音波接合が知られている。例えば、特許文献1、2に記載された電線の接続構造では、電線の導体部分を接続端子の接続位置に位置させた状態で、超音波接合装置の加圧加振ホーンを導体部分に圧接して加圧加振することにより、導体部分を接続端子に対して電気的に接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-211952号公報
特開2009-21176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
接続端子と電線とを超音波接合によって接合する場合は、接続端子と電線との接合部分は通電に見合うだけの長さを確保する必要がある。ここで、近年では、接続端子が搭載される機器の小型化に伴い、接続端子に対しても小型化が求められている。しかし、接続端子の安易な小型化は、接続端子と電線との接合部分に通電に見合うだけの長さを確保することができなくなり、接合が不十分となって接続端子と電線との接合強度の確保が困難になるおそれがある。このため、接続端子と電線との接合強度を確保と、接続端子の小型化との両立の点で更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接続端子と電線との接合強度を確保しつつ、接続端子の小型化を図ることのできる端子付き電線及び端子付き電線の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線は、絶縁性を有する被覆の端末から導電性を有する芯線が露出した電線と、前記芯線に超音波接合された接続端子とを備え、前記接続端子は、ボルト挿通孔が形成される電気接続部と、前記電線の前記芯線が接合される電線接合部とを備え、前記電気接続部と前記電線接合部とは、前記芯線の延在方向においてオーバーラップして形成され、前記芯線は、前記芯線の延在方向における先端部が先割れすることにより、前記電気接続部の前記ボルト挿通孔を回避して前記電線接合部に接合される。
【0007】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る端子付き電線の製造方法は、ボルト挿通孔が形成される電気接続部と、電線の芯線が接合されると共に前記電気接続部に対して前記芯線の延在方向においてオーバーラップして形成される電線接合部とを備えた接続端子の、前記電気接続部の前記ボルト挿通孔に治具となるピンを入り込ませた状態で前記電線接合部に前記芯線を載置することにより、前記芯線の延在方向における先端部を前記ピンによって先割れさせる工程と、前記ピンを前記ボルト挿通孔から抜くと共に前記芯線と前記電線接合部とを超音波接合する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る端子付き電線及び端子付き電線の製造方法は、接続端子におけるボルト挿通孔が形成される電気接続部と、超音波接合によって電線の芯線が接合される電線接合部とを、芯線の延在方向においてオーバーラップさせる。これにより、電気接続部と電線接合部とがオーバーラップされない形態と比較して接続端子の長さを短くすることができる。また、電気接続部と電線接合部がオーバーラップすることにより、ボルト挿通孔は一部が電線接合部に入り込むが、芯線の先端部を先割れさせることにより、芯線はボルト挿通孔を回避して電線接合部に接合される。これにより、接続端子に対する芯線の接合部分の長さがボルト挿通孔によって短くなることを抑制でき、接続端子に対する芯線の接合部分の面積が小さくなることを極力抑制することができる。この結果、接続端子と電線との接合強度を確保しつつ、接続端子の小型化を図ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る端子付き電線の要部平面図である。
図2は、接続端子を接合装置にセットした状態を示す接続端子の平面図である。
図3は、図2のA-A矢視図である。
図4は、図2のB-B断面図である。
図5は、電線の芯線を先割れさせた状態を示す説明図である。
図6は、電線の芯線と接続端子とを接合する状態を示す平面図である。
図7は、実施形態に係る端子付き電線の製造方法のフローチャートである。
図8は、電気接続部と電線接合部とがオーバーラップしていない接続端子を有する端子付き電線の要部平面図である。
図9は、実施形態に係る端子付き電線の変形例であり、リブが形成される接続端子が用いられる端子付き電線の要部平面図である。
図10は、図9に示す接続端子の斜視図である。
図11は、図9に示す接続端子のボルト挿通孔にボルトを通した状態におけるC-C矢視図である。
図12は、図9に示す接続端子のボルト挿通孔にボルトを通した状態におけるD-D断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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