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公開番号
2024121054
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023027921
出願日
2023-02-27
発明の名称
グロメット
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H02G
3/22 20060101AFI20240830BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】防水性を確保すること。
【解決手段】挿通路の軸周りに放射状に分割された複数の分割ベース部材10の接合面10a間にシール部材71を設けたベース部材10Xを備え、ベース部材は、複数の分割ベース部材のそれぞれの分割管13を組み合わせて形成され、内方の挿通路の配索材Weを開口40aから引き出させる管状体40を有し、管状体は、屈曲部41と、開口が設けられた直管部42と、を有し、直管部の外周面40bと開口40aから引き出された配索材との間に亘って巻き付けられた止水テープTpで開口が塞がれ、直管部には、外周面で且つシール部材が内方の接合面間に配置される場所に、止水テープの直管部側での端部位置の許容範囲を指定するテープ位置指定部44が設けられること。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
挿通路の軸周りに放射状に分割された合成樹脂材料から成る複数の分割ベース部材を備え、複数の前記分割ベース部材の互いに向かい合う接合面同士を合わせて形成された内方の前記挿通路に、一方の空間と他方の空間の間で挿通対象物の貫通孔を通して渡す導電性の配索材を挿通させるベース部材と、
前記ベース部材に組み付けて、前記挿通対象物の前記貫通孔の周縁部への取付完了位置で前記一方の空間に配置される環状のグロメット本体と、
複数の前記分割ベース部材の互いに向かい合う前記接合面に挟持され、その挟持位置でその接合面間の隙間を埋めるシール部材と、
を備え、
前記ベース部材は、前記取付完了位置で前記一方の空間に配置され、環状の前記周縁部における前記一方の空間側の環状平面に対して同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状のフランジと、複数の前記分割ベース部材のそれぞれの分割管を組み合わせて形成され、内方の前記挿通路の前記配索材を開口から前記一方の空間に引き出させる管状体と、を有し、
前記グロメット本体は、前記ベース部材よりも軟質の弾性変形可能な合成樹脂材料から成り、前記取付完了位置で前記フランジと前記周縁部の前記環状平面との間に同軸上で配置され、一周に亘って前記環状平面に密着させる環状の止水部材を備え、
前記管状体は、前記フランジから同軸上で突出させたその先で折り曲げた屈曲部と、前記開口が設けられた直管部と、を有し、前記直管部の外周面と前記開口から引き出された前記配索材との間に亘って巻き付けられた止水テープで前記開口が塞がれ、
前記直管部には、前記外周面で且つ前記シール部材が内方の前記接合面間に配置される場所に、前記止水テープの前記直管部側での端部位置の許容範囲を指定するテープ位置指定部が設けられることを特徴としたグロメット。
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【請求項2】
前記テープ位置指定部は、前記止水テープの前記端部位置の前記屈曲部側での許容限界位置を示す第1端部と、前記止水テープの前記端部位置の前記開口側での許容限界位置を示す第2端部と、を有し、かつ、前記第1端部と前記第2端部とで前記許容範囲を示すことを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項3】
前記テープ位置指定部は、前記止水テープの前記端部位置の前記屈曲部側での許容限界位置を示す第1端部と、前記止水テープの前記端部位置の前記開口側での許容限界位置を示す第2端部と、を有し、かつ、前記第1端部と前記第2端部とで前記許容範囲を示し、
前記第1端部は、前記直管部の前記外周面から周方向に亘って突出させた環状突起部であり、
前記第2端部は、前記直管部の前記外周面を周方向に亘って凹ませた環状溝部であることを特徴とした請求項1に記載のグロメット。
【請求項4】
前記第1端部は、前記屈曲部側で前記止水テープの巻き付け作業を行い得る作業限界位置に設け、
前記第2端部は、前記シール部材の前記開口側の端部よりも前記屈曲部側に設けることを特徴とした請求項2又は3に記載のグロメット。
【請求項5】
複数本の前記配索材は、前記直管部の管内で外装部品に覆われており、前記外装部品と一緒に前記開口から引き出され、
前記止水テープは、前記直管部の前記外周面と前記開口から引き出された前記外装部品の外周面との間に亘って巻き付けられることを特徴とした請求項1,2又は3に記載のグロメット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グロメットに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ワイヤハーネスにおいては、挿通対象物(例えば、車両における車体のパネル等)に設けた貫通孔に電線等の配索材を挿通させることによって、この挿通対象物によって隔てられた一方の空間と他方の空間との間に亘って配索材を配索させる。このため、その挿通対象物には、貫通孔の周縁から配索材を保護すると共に、貫通孔と配索材との間の隙間への液体の浸入を防ぐため、その隙間を塞ぐグロメットが取り付けられる。例えば、グロメットは、硬質の合成樹脂材料から成るベース部材とゴム等の柔軟性を持たせた合成樹脂材料から成る環状の止水部材とで構成され、貫通孔に差し込んで、挿通対象物における貫通孔の周縁に止水部材を密着させる。配索材は、そのベース部材の内方を通して一方の空間と他方の空間との間に亘って配索される。ベース部材には、その配索材を内方に通す管状体が設けられている。よって、グロメットにおいては、そのベース部材を第1ベース部材と第2ベース部材の二分割構造にすることで、ベース部材の内方の配索経路への配索材の配置作業を容易ならしめている。このグロメットにおいては、その第1ベース部材と第2ベース部材の互いの接合面でシール部材を挟み込むことによって、その接合面からの液体の浸入を抑止する。例えば、下記の特許文献1には、そのように構成されたグロメットについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-251769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のグロメットにおいては、管状体の開口から配索材が引き出されるので、その開口と配索材との間の隙間を塞ぐために、この開口の前後に亘って管状体と配索材に止水テープを巻き付ける。しかしながら、このグロメットにおいては、止水テープを巻き付けるときに、第1ベース部材と第2ベース部材が互いの接合面を合わせて既に組み付けられているので、その接合面に設けたシール部材の位置が外観から確認し難く、管状体における接合面間のシール部材の端部位置が判り難い。このグロメットにおいては、そのシール部材の端部位置まで止水テープで覆うことによって接合面間での好適な防水性が得られるのであるが、その端部位置の判り難さ故、防水性に適した止水テープの巻き付けとなっているのか否かの判別が難しい。また、グロメットにおいては、例えば一方の空間で折り曲げたベース部材の管状体の曲げの方向に基づいて、挿通対象物の貫通孔から一方の空間に引き入れた配索材の行き先を方向付けることができる。しかしながら、このグロメットにおいては、管状体が曲げられているので、管状体側での止水テープの巻き付け可能位置が開口側の直管部分に制限される。そして、このグロメットにおいては、曲げ位置や曲げ形状等の管状体の形状とベース部材における管状体の周辺形状如何で止水テープの巻き付け作業を行える空間が決まるので、その直管部分の中で止水テープの巻き付け可能位置が更に制限される可能性がある。従って、このグロメットは、管状体の軸長に対して止水テープの巻き付け可能位置の範囲が狭く、その上、シール部材の端部位置に応じて止水テープの管状体側の端部位置を規制しなければならず、防水性を確保する上で改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、防水性を確保し得るグロメットを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、挿通路の軸周りに放射状に分割された合成樹脂材料から成る複数の分割ベース部材を備え、複数の前記分割ベース部材の互いに向かい合う接合面同士を合わせて形成された内方の前記挿通路に、一方の空間と他方の空間の間で挿通対象物の貫通孔を通して渡す導電性の配索材を挿通させるベース部材と、前記ベース部材に組み付けて、前記挿通対象物の前記貫通孔の周縁部への取付完了位置で前記一方の空間に配置される環状のグロメット本体と、複数の前記分割ベース部材の互いに向かい合う前記接合面に挟持され、その挟持位置でその接合面間の隙間を埋めるシール部材と、を備え、前記ベース部材は、前記取付完了位置で前記一方の空間に配置され、環状の前記周縁部における前記一方の空間側の環状平面に対して同軸上で隙間を空けて対向配置させる環状のフランジと、複数の前記分割ベース部材のそれぞれの分割管を組み合わせて形成され、内方の前記挿通路の前記配索材を開口から前記一方の空間に引き出させる管状体と、を有し、前記グロメット本体は、前記ベース部材よりも軟質の弾性変形可能な合成樹脂材料から成り、前記取付完了位置で前記フランジと前記周縁部の前記環状平面との間に同軸上で配置され、一周に亘って前記環状平面に密着させる環状の止水部材を備え、前記管状体は、前記フランジから同軸上で突出させたその先で折り曲げた屈曲部と、前記開口が設けられた直管部と、を有し、前記直管部の外周面と前記開口から引き出された前記配索材との間に亘って巻き付けられた止水テープで前記開口が塞がれ、前記直管部には、前記外周面で且つ前記シール部材が内方の前記接合面間に配置される場所に、前記止水テープの前記直管部側での端部位置の許容範囲を指定するテープ位置指定部が設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るグロメットにおいては、テープ位置指定部を目印にして、このテープ位置指定部まで止水テープを直管部に巻き付けることによって、その直管部の開口側の先端における接合面間の隙間を止水テープで塞ぐことができる。従って、このグロメットは、その止水テープによる防水性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、挿通対象物に取り付ける前の実施形態のグロメットを示す斜視図である。
図2は、実施形態のグロメットを側方から見た平面図である。
図3は、実施形態のグロメットを別角度から見た斜視図である。
図4は、実施形態のグロメットを示す分解斜視図である。
図5は、実施形態の分割ベース部材とシール部材の分解斜視図である。
図6は、止水テープの巻き付けについて説明する斜視図である。
図7は、止水テープの巻き付けについて説明する平面図である。
図8は、テープ位置指定部の第1端部の定義を説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係るグロメットの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係るグロメットの実施形態の1つを図1から図8に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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