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公開番号
2024116634
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-28
出願番号
2023022335
出願日
2023-02-16
発明の名称
高圧コネクタ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
13/64 20060101AFI20240821BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】インターロック端子を備えつつ、高圧端子についてのアーク発生を抑えて嵌合解除を行うことができる高圧コネクタを提供する。
【解決手段】高圧コネクタ1が、コネクタハウジング11と、高圧端子と、コネクタ嵌合時には相手方インターロック端子に接続され、嵌合解除時には高圧端子の相手方高圧端子からの離間に先だって相手方インターロック端子から離間することでインターロック回路に高圧通電を遮断させるインターロック端子と、コネクタハウジング11に設けられ、嵌合解除方向D12へのコネクタ移動を、高圧端子と相手方高圧端子との接続を残しつつインターロック端子が相手方インターロック端子から離間する規制位置までに規制し、インターロック端子が相手方インターロック端子から離間した後にコネクタ移動の規制を解除する移動規制機構14と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
コネクタハウジングと、
前記コネクタハウジングに収容される高圧端子と、
前記コネクタハウジングに収容され、コネクタ嵌合時には、嵌合解除時に前記高圧端子を介した高圧通電を遮断するためのインターロック回路に繋がる相手方インターロック端子に接続され、前記嵌合解除時には前記高圧端子の相手方高圧端子からの離間に先だって前記相手方インターロック端子から離間することで前記インターロック回路に前記高圧通電を遮断させるインターロック端子と、
前記コネクタハウジングに設けられ、嵌合解除方向へのコネクタ移動を、前記高圧端子と前記相手方高圧端子との接続を残しつつ前記インターロック端子が前記相手方インターロック端子から離間する規制位置までに規制し、前記インターロック端子が前記相手方インターロック端子から離間した後に前記コネクタ移動の規制を解除する移動規制機構と、
を備えたことを特徴とする高圧コネクタ。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記移動規制機構が、
前記コネクタハウジングが前記規制位置まで移動すると相手方コネクタハウジングに係止して前記コネクタ移動を規制する係止爪と、
操作を受けて前記係止爪を前記相手方コネクタハウジングから外すことで前記規制を解除する解除部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の高圧コネクタ。
【請求項3】
前記移動規制機構が、前記嵌合解除方向に延在するカンチレバー部を更に備え、
前記係止爪が、前記カンチレバー部における長手方向の中途位置に突出形成され、
前記解除部が、前記カンチレバー部において、前記係止爪よりも前記長手方向の自由端側に設けられ、前記操作として、前記係止爪を前記相手方コネクタハウジングから外すように前記カンチレバー部を撓ませる係止解除方向の押圧操作を受けることを特徴とする請求項2に記載の高圧コネクタ。
【請求項4】
前記解除部は、前記コネクタ嵌合中は前記相手方コネクタハウジングに覆われ、前記コネクタハウジングが前記規制位置まで移動すると前記相手方コネクタハウジングから露出する位置に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の高圧コネクタ。
【請求項5】
前記相手方コネクタハウジングには、
前記コネクタ嵌合中に前記解除部を覆うフード部と、
前記嵌合解除方向について前記フード部の後方側に、前記係止爪が嵌入可能で前記嵌合解除方向に延在するスリット状に形成され、前記コネクタ移動の際には前記係止爪を前記フード部に向かって案内する係止ガイド部と、が形成され、
前記係止爪は、前記コネクタハウジングが前記規制位置まで移動すると、前記係止ガイド部に案内されて前記フード部における前記嵌合解除方向の背面側に当接係止し、
前記解除部は、前記コネクタハウジングが前記規制位置まで移動すると前記フード部から前記嵌合解除方向へと飛び出して露出することを特徴とする請求項4に記載の高圧コネクタ。
【請求項6】
前記高圧端子が筒状のメス型端子であり、
前記インターロック端子がピン状のオス型端子であり、
前記嵌合解除方向について、前記高圧端子が前記相手方高圧端子と電気的に接続可能な距離が、前記インターロック端子が前記相手方インターロック端子と電気的に接続可能な距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の高圧コネクタ。
【請求項7】
前記コネクタハウジングに、前記嵌合解除方向と交差する軸回りに回動可能に軸支され、前記嵌合解除時に前記軸回りの回動操作を受けることで、前記高圧端子及び前記インターロック端子を収容した前記コネクタハウジングを前記嵌合解除方向に移動させる操作レバーを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の高圧コネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、嵌合解除時に高圧通電を遮断させるためのインターロック端子を備えた高圧コネクタに関するものとなっている。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタの嵌合解除とともに高圧通電を遮断するインターロック回路が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載のインターロック回路は、高圧コネクタが接続される高圧電源側に設けられ、高圧コネクタの嵌合解除を検知して高圧通電を遮断するものとなっている。高圧コネクタには、このようなインターロック回路に高圧通電を遮断させるためのインターロック端子が、高圧端子とともに設けられている。嵌合解除時には、高圧端子が高圧電源側の相手方高圧端子から離間するとともに、インターロック回路に繋がる相手方インターロック端子からインターロック端子が離間する。インターロック回路では、このインターロック端子の離間が高圧コネクタの嵌合解除として検知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-112902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、作業者が高圧コネクタの嵌合解除を行う際、高圧コネクタの傾き等に起因して、高圧端子の離間タイミングとインターロック端子の離間タイミングがずれる場合がある。インターロック端子の離間タイミングの方が早い場合、高圧端子は高圧の通電状態のまま相手方高圧端子から離間することとなり、端子間にアークが発生する可能性がある。このようなアークの発生は高圧端子にダメージを与える恐れがあり望ましいものではない。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、インターロック端子を備えつつ、高圧端子についてのアーク発生を抑えて嵌合解除を行うことができる高圧コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、高圧コネクタは、コネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに収容される高圧端子と、前記コネクタハウジングに収容され、コネクタ嵌合時には、嵌合解除時に前記高圧端子を介した高圧通電を遮断するためのインターロック回路に繋がる相手方インターロック端子に接続され、前記嵌合解除時には前記高圧端子の相手方高圧端子からの離間に先だって前記相手方インターロック端子から離間することで前記インターロック回路に前記高圧通電を遮断させるインターロック端子と、前記コネクタハウジングに設けられ、嵌合解除方向へのコネクタ移動を、前記高圧端子と前記相手方高圧端子との接続を残しつつ前記インターロック端子が前記相手方インターロック端子から離間する規制位置までに規制し、前記インターロック端子が前記相手方インターロック端子から離間した後に前記コネクタ移動の規制を解除する移動規制機構と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述の高圧コネクタによれば、インターロック端子を備えつつ、高圧端子についてのアーク発生を抑えて嵌合解除を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る高圧コネクタを、相手方コネクタとの嵌合状態で示す外観斜視図である。
図1に示されている高圧コネクタ及び相手方コネクタを、高圧端子及び相手方高圧端子を通る断面で示す断面図である。
図1に示されている高圧コネクタ及び相手方コネクタに、インターロック回路で嵌合解除を検知するために設けられた構造を、嵌合方向に沿った断面で示した断面図である。
図1に示されている高圧コネクタにおける移動規制機構を、図1中のV11-V11線に沿った断面で示した断面図である。
図1~図4に示されている高圧コネクタの相手方コネクタに対する嵌合が解除されるまでの第1段階を、図1と同等の斜視図で示した図である。
図5に示されている第1段階での移動規制機構の状態を、図4と同等の断面図で示した図である。
図5に示されている第1段階での高圧端子の端子状態を、図2と同等の断面図で示した図である。
図5に示されている第1段階でのインターロック端子の端子状態を、図3と同等の断面図で示した図である。
図1~図4に示されている高圧コネクタの相手方コネクタに対する嵌合が解除されるまでの第2段階を、移動規制機構についての図6と同等の断面図で示した図である。
図1~図4に示されている高圧コネクタの相手方コネクタに対する嵌合が解除されるまでの第3段階を、図1と同等の斜視図で示した図である。
図10に示されている第3段階での移動規制機構の状態を、図4と同等の断面図で示した図である。
図10に示されている第3段階での高圧端子の端子状態を、図2と同等の断面図で示した図である。
図1~図4に示されている高圧コネクタの相手方コネクタに対する嵌合が解除されるまでの第4段階を、図1と同等の斜視図で示した図である。
図13に示されている第4段階での高圧端子の端子状態を、図2と同等の断面図で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、高圧コネクタの一実施形態について説明する。
【0010】
図1は、一実施形態に係る高圧コネクタを、相手方コネクタとの嵌合状態で示す外観斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)
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