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公開番号
2024121153
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023028095
出願日
2023-02-27
発明の名称
シール部材
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16J
15/06 20060101AFI20240830BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】防水性能が低下させることなく孔の内面と円柱状部材との間に設置することが可能なシール部材を提供する。
【解決手段】シール部材100の外周側の部分である外周部分110に、当該外周部分110から径方向RDに突出する外周突出部111を設け、シール部材100の内周側の部分である内周部分120の内周側の軸方向ADの幅を、外周部分110の外周側の軸方向ADの幅より広くし、外周部分110と内周部分120との間のつなぎ部分130の両側面131を、軸方向ADに対して傾斜した傾斜面にする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
孔に挿入された円柱状部材と当該孔の内面との間を埋めるための環状のシール部材であって、
前記シール部材は、
前記シール部材の外周側の部分である外周部分と、
前記シール部材の内周側の部分である内周部分と、
前記外周部分と前記内周部分との間のつなぎ部分と、を有し、
前記外周部分は、当該外周部分から、前記シール部材の径方向に突出する外周突出部が設けられ、
前記内周部分の内周側の、前記シール部材の軸方向の幅は、前記外周部分の外周側の前記軸方向の幅より広く、
前記つなぎ部分の両側面は、前記軸方向に対して傾斜した傾斜面である、シール部材。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記内周部分は、当該内周部分から前記径方向の逆方向に突出する内周突出部が設けられている、請求項1に記載のシール部材。
【請求項3】
前記つなぎ部分の外周側の前記軸方向の幅は、前記外周部分の内周側の前記軸方向の幅と同じである、または前記外周部分の内周側の前記軸方向の幅より広い、請求項1または2に記載のシール部材。
【請求項4】
前記外周部分の前記軸方向の幅は、一定である、または前記径方向に狭くなる、請求項3に記載のシール部材。
【請求項5】
前記外周部分の側面は、前記外周部分の前記軸方向の幅が前記径方向に狭くなるように、前記軸方向に対して傾斜した傾斜面であり、
前記外周部分の側面の前記軸方向に対する傾斜角は、前記つなぎ部分の側面の前記軸方向に対する傾斜角より大きい、請求項4に記載のシール部材。
【請求項6】
前記つなぎ部分の内周側の前記軸方向の幅は、前記内周部分の外周側の前記軸方向の幅と同じである、または前記内周部分の外周側の前記軸方向の幅より狭い、請求項1または2に記載のシール部材。
【請求項7】
前記内周部分の前記軸方向の幅は、一定である、または前記径方向に狭くなる、請求項6に記載のシール部材。
【請求項8】
前記内周部分の側面は、前記内周部分の前記軸方向に幅が前記径方向に狭くなるように、前記軸方向に対して傾斜した傾斜面であり、
前記内周部分の側面の前記軸方向に対する傾斜角は、前記つなぎ部分の側面の前記軸方向に対する傾斜角より大きい、請求項7に記載のシール部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール部材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
防水のために、電線と孔の内面との間の隙間を埋めるように、環状のシール部材(ゴム栓)が、孔に挿入された電線と孔の内面との間に設置されることがある。このようなシール部材を設置する際、一般に、電線が孔に挿入される前に、シール部材は、電線に装着され、電線は、シール部材が装着された状態で、孔に挿入される。
【0003】
特許文献1には、シール部材が装着された電線が孔に挿入される際に、シール部材がねじることを防ぐ技術が開示されている。特許文献1では、シール部材に、シール部材の外周面に設けられた第1突出部を支えるベース部分から軸方向に突出している軸方向突出部を設けることで、電線が孔に挿入される際のシール部材のねじれを防いでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許6577977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、電線が孔に挿入される際に、軸方向突出部と、第1突出部を支えるベース部分と、の間に応力が集中してしまい、第1突出部が倒れてしまうことがある。結果、特許文献1に開示された技術では、孔の内面により第1の突出部が潰される量が減ってしまうことがあり、シール部材の防水性能が低下することがある。
【0006】
そこで、本発明は、防水性能が低下させることなく孔の内面と円柱状部材との間に設置することが可能なシール部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る一実施形態に係るシール部材は、孔に挿入された円柱状部材と当該孔の内面との間を埋めるための環状のシール部材であって、前記シール部材は、前記シール部材の外周側の部分である外周部分と、前記シール部材の内周側の部分である内周部分と、前記外周部分と前記内周部分との間のつなぎ部分と、を有し、前記外周部分は、当該外周部分から、前記シール部材の径方向に突出する外周突出部が設けられ、前記内周部分の内周側の、前記シール部材の軸方向の幅は、前記外周部分の外周側の前記軸方向の幅より広く、前記つなぎ部分の両側面は、前記軸方向に対して傾斜した傾斜面である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、防水性能が低下させることなく孔の内面と円柱状部材との間に設置することが可能なシール部材を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るシール部材100を示す図である。
シール部材100の中心軸CAを含む平面で切断した際のシール部材100の断面を示す図である。
シール部材100が孔Hの内面と環状部材Pとの間に設置された状態を説明する図である。
シール部材100の別例における各傾斜面の傾斜角を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<シール部材100>
図1は、本発明の一実施形態に係るシール部材100を示す図である。シール部材100の形状は、環状であり、図1に示すように、中心軸CAに対して、回転対称である。図2は、シール部材100を、中心軸CAを含む平面で切断した際のシール部材100の断面を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
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