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公開番号
2024097136
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-18
出願番号
2023000403
出願日
2023-01-05
発明の名称
木質耐力壁
出願人
大成建設株式会社
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
E04B
2/56 20060101AFI20240710BHJP(建築物)
要約
【課題】壁として木質の部材を使用しつつも、遮音性と、耐火性、耐震性に優れた、木質耐力壁を提供する。
【解決手段】木質耐力壁10Aは、柱梁架構の構面内に設けられる木質耐力壁10Aであって、所定の間隔をおいて配置される複数の鋼製間柱11と、複数の鋼製間柱11を壁厚方向Dtで挟むように、対として配置されている木質壁部12A、12Bと、木質壁部12A、12B同士の間の空間に、繊維系材料の遮音材が充填されて形成されている充填部13と、を備え、鋼製間柱11が柱梁架構を構成する上下の鉄骨梁にボルト接合を介して固定されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
柱梁架構の構面内に設けられる木質耐力壁であって、
所定の間隔をおいて配置される複数の鋼製間柱と、
複数の前記鋼製間柱を壁厚方向で挟むように、対として配置されている木質壁部と、
前記木質壁部同士の間の空間に、繊維系材料の遮音材が充填されて形成されている充填部と、を備え、
前記鋼製間柱が前記柱梁架構を構成する上下の鉄骨梁にボルト接合を介して固定されていることを特徴とする木質耐力壁。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記木質壁部は、取付金物を介して前記鉄骨梁と接合されていることを特徴とする請求項1に記載の木質耐力壁。
【請求項3】
前記鋼製間柱と前記木質壁部との間に介装された耐火板と、
前記木質壁部と前記鉄骨梁との間に設けられた耐火充填部と、
のいずれか一方または双方を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の木質耐力壁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱梁架構の構面内に設けられる木質耐力壁に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
建築構造物においては、壁を、木質の部材で構成することがある。壁は人の目線の高さに位置するため、これを木質の部材で構成して木表しとすれば、意匠性を高めることができる。また、樹木が伐採されて製造される木質の部材においては、伐採される前に、光合成により大気中の二酸化炭素を取り込んだことに由来する炭素を含んでいる。このような木質の部材を燃焼させない限りは、炭素が大気中に再放出されず、木質の部材の内部に固定されている状態となっている。したがって、特に面積が広い壁に木質の部材を使用すれば、二酸化炭素の固定量も増えることとなり、地球環境の保全にも有効である。
【0003】
このような木質の部材を用いた壁においても、高い耐震性が求められることがある。特許文献1、2には、次に説明するように、上記のような木質の部材を用いた耐震壁が開示されている。
特許文献1には、鉄骨造の柱、上部梁及び下部梁よりなるフレーム内に嵌め込まれる矩形形状の木質壁パネルと、木質壁パネルの四隅にそれぞれ配置され、フレームに作用する水平力を木質壁パネルに伝達する荷重伝達部と、を備える構成が開示されている。
また、特許文献2には、建物の架構内に設置される耐震壁において、架構の内周面に固定される壁材を木質材料で形成した構成が開示されている。
【0004】
また、木質の部材を用いた壁においては、耐震性に加え、耐火性をも求められることがある。これに対し、特許文献3には、上下の水平部材の間に設置された木質壁が、セメント系固化材で水平部材に接合されている構成が開示されている。
ところで、壁には遮音性が求められることがある。木質の部材は、例えば鉄筋コンクリート等に比べると、単位面積当たりの物理量である面密度が小さいため、壁に木質の部材を使用した場合においては、遮音性を高くできない可能性がある。
壁として木質の部材を使用しつつも、遮音性と、耐火性、耐震性を高めることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-16022号公報
特開2008-280747号公報
特開2016-216899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、壁として木質の部材を使用しつつも、遮音性と、耐火性、耐震性に優れた、木質耐力壁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、木質耐力壁として、柱梁架構内に設置される複数の鋼製間柱と、鋼製間柱を挟んだ両側に一対として設置される木質壁部が共に鉄骨梁に接合されることで、木質壁部と、鋼製間柱、及び鉄骨梁でトラス構造が形成される。したがって、木質耐力壁に地震荷重(水平力)が作用した際に、木質壁部が圧縮材の場合には鋼製間柱は引張材として抵抗し、木質壁部が引張材の場合には鋼製間柱は圧縮材として抵抗することになるために、優れた耐震性を確保できる点に着目して、本発明に至った。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の木質耐力壁は、柱梁架構の構面内に設けられる木質耐力壁であって、所定の間隔をおいて配置される複数の鋼製間柱と、複数の前記鋼製間柱を壁厚方向で挟むように、対として配置されている木質壁部と、前記木質壁部同士の間の空間に、繊維系材料の遮音材が充填されて形成されている充填部と、を備え、前記鋼製間柱が前記柱梁架構を構成する上下の鉄骨梁にボルト接合を介して固定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、木質耐力壁は、複数の鋼製間柱と、これらを壁厚方向で挟むように設けられている木質壁部を備えている。鋼製間柱は、柱梁架構を構成する上下の鉄骨梁にボルト接合を介して固定されている。このような木質壁部においては、鋼製間柱を束材とし、木質壁部を、上下の鉄骨梁を斜めに連結する斜材として見做すと、鋼製間柱が曲げ抵抗し、木質壁部が圧縮束としてせん断抵抗する、トラス構造が形成されていることになる。これにより、耐震性を高くすることができる。
また、木質壁部は、鋼製間柱を壁厚方向で挟むように、対として配置され、この木質壁部同士の間の空間に、繊維系材料の遮音材が充填されて、充填部が形成されている。これにより、壁として木質の部材を使用しつつも、遮音性を高めることができる。
また、繊維系材料の遮音材は、断熱材としても作用する。すなわち、木質耐力壁が仕切る空間の一方の側で火災が生じた場合には、当該一方の側に位置する木質壁部が燃焼したとしても、その熱が、他方の木質壁部へと及びにくくなる。これにより、耐火性が高まる。
したがって、壁として木質の部材を使用しつつも、遮音性と、耐火性、耐震性に優れた、木質耐力壁を提供することが可能となる。
【0008】
本発明の一態様においては、前記木質壁部が、取付金物を介して前記鉄骨梁と接合されている。
このような構成によれば、木質壁部が、取付金物を介して鉄骨梁と接合されているので、木質壁部と鉄骨梁とが一体化された、強固な木質耐力壁を形成することができる。
【0009】
本発明の一態様においては、本発明の木質耐力壁は、前記鋼製間柱と前記木質壁部との間に介装された耐火板と、前記木質壁部と前記鉄骨梁との間に設けられた耐火充填部と、のいずれか一方または双方を備えている。
このような構成によれば、鋼製間柱と木質壁部との間に介装された耐火板、木質壁部と鉄骨梁との間に設けられた耐火充填部、により、火災によって木質壁部が燃焼した際には、鋼製間柱や鉄骨梁に熱が伝達されるのを抑えることができる。したがって、耐火性能を高めることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、壁として木質の部材を使用しつつも、遮音性と、耐火性、耐震性に優れた、木質耐力壁を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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