TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024096345
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-12
出願番号
2024075170,2022142452
出願日
2024-05-07,2016-10-28
発明の名称
エピナスチン含有点眼液
出願人
参天製薬株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
31/55 20060101AFI20240705BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】実質的に防腐剤および防腐作用を有する成分のいずれも添加されていない、エピナスチン又はその塩を含有する点眼液の提供。
【解決手段】0.075%(w/v)超の濃度のエピナスチン又はその塩を含有する点眼液であって、実質的に防腐剤および防腐作用を有する成分を含有しない、点眼液。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、0.075%(w/v)超の濃度のエピナスチン又はその塩を含有する点眼液であって、実質的に防腐剤および防腐作用を有する成分を含有しないことを特徴とする、点眼液(以下、「本発明の点眼液」ともいう)に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
点眼液は、繰り返しの使用に伴う菌類等の繁殖を防止するため、一定以上の防腐対策が要求される。そのため、点眼液には通常、防腐剤が配合されている。防腐剤として例えば、ベンザルコニウム塩化物は水溶性であり、化学的に安定で、他の防腐剤と比較しても防腐効力が高いので、汎用的に点眼液に使用される。しかし、ベンザルコニウム塩化物には細胞障害性があり、曝露量が増えると角膜上皮障害を引き起こす可能性が増大する。そのため、特にベンザルコニウム塩化物に過敏な反応を示す患者や重度の角膜上皮障害を有する患者には使用することができない。
【0003】
現在、日本で上市されているアレジオン
(登録商標)
点眼液0.05%は、エピナスチン塩酸塩を有効成分とする点眼液であり、ベンザルコニウム塩化物のような防腐剤を添加しない代わりに、防腐作用を有する別の成分(ホウ酸、エデト酸(EDTA))が添加されている(非特許文献1)。つまりエピナスチン又はその塩を含有する点眼液を繰り返し使用するためには、ベンザルコニウム塩化物のような防腐剤を必ずしも含有しなくてもよいが、それに代わる別の防腐作用を有する成分で、防腐効力を担保する必要があることは認識されている。一方で、防腐剤および防腐作用を有する成分のいずれも添加されていない、エピナスチン又はその塩を含有する点眼液は一切知られていない。
【0004】
なお、上市されている点眼液において、防腐剤および防腐作用を有する成分のいずれも添加されていない点眼液は知られているが、それらはユニットドーズ型(1回使い切りタイプ)のものまたは防腐剤フリー容器(防腐効果を発揮するための特別な構造を有する容器)に保存されているものであり、有効成分自身が防腐作用を発揮するような点眼液は知られていない。つまり、エピナスチン又はその塩自身が防腐作用を有することは一切知られていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
アレジオン(登録商標)点眼液0.05%添付文書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、実質的に防腐剤および防腐作用を有する成分を含有しない、エピナスチン又はその塩を含有する点眼液を提供することは興味深い課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、防腐剤および防腐作用を有する成分のいずれも添加されていない、またはそれらの量が減量されたエピナスチン又はその塩を含有する点眼液を見出すために鋭意研究を行ったところ、点眼液中のエピナスチン又はその塩の濃度を0.075%(w/v)超とすることにより、実質的に防腐剤または防腐作用を有する成分を含有することなく、十分な防腐効果が得られることを見出し、本発明に至った。具体的に、本発明は以下を提供する。
(1)0.075%(w/v)超の濃度のエピナスチン又はその塩を含有する点眼液であって、実質的に防腐剤および防腐作用を有する成分を含有しない、点眼液。
(2)0.1%~5.0%(w/v)の濃度のエピナスチン又はその塩を含有する、(1)に記載の点眼液。
(3)エピナスチン又はその塩が、エピナスチン塩酸塩である、(1)または(2)に記載の点眼液。
(4)防腐剤および防腐作用を有する成分が、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン又はその塩、ホウ酸、ホウ砂、およびエデト酸又はその塩からなる群から選択される少なくとも一つの成分である、(1)に記載の点眼液。
(5)有効成分として0.075%(w/v)超の濃度のエピナスチン又はその塩のみを含有し、添加物として緩衝剤、等張化剤、およびpH調節剤のみを含有する、点眼液。
(6)0.1%~5.0%(w/v)の濃度のエピナスチン又はその塩を含有する、(5)に記載の点眼液。
(7)エピナスチン又はその塩が、エピナスチン塩酸塩である、(5)または(6)に記載の点眼液。
(8)緩衝剤がリン酸又はその塩である(5)~(7)のいずれか1記載の点眼液。
(9)等張化剤がイオン性等張化剤である(5)~(8)のいずれか1記載の点眼液。
(10)マルチドーズ型点眼液である、(1)~(9)のいずれか1記載の点眼液。
(11)実質的に防腐剤および防腐作用を有する成分を含有せず、エピナスチン又はその塩を0.075%(w/v)超の濃度で配合することで、エピナスチン又はその塩を含有する点眼液に防腐効力を付与する方法。
(12)実質的に防腐剤および防腐作用を有する成分を含有せず、エピナスチン又はその塩を0.075%(w/v)超の濃度で配合することで、エピナスチン又はその塩を含有する点眼液の防腐効力を維持する方法。
なお、前記(1)から(12)の各構成は、任意に2以上を選択して組み合わせることができる。
さらに、本発明は以下も提供する。
(13)治療が必要な患者に、治療上の有効量の(1)~(10)のいずれか1記載の点眼液を投与することを特徴とする、アレルギー性結膜炎を治療および/または予防する方法。
(14)アレルギー性結膜炎の治療および/または予防に使用する、(1)~(10)のいずれか1記載の点眼液。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、防腐剤および防腐作用を有する成分のいずれも添加しなくても防腐効果を有する、エピナスチン又はその塩を含有する点眼液を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明について詳細に説明する。
【0010】
本発明において、「エピナスチン」とは、化学名(±)-3-Amino-9,13b-dihydro-1H-dibenz[c,f]imidazo[1,5-a]azepineで表される化合物であり、また下記式:
TIFF
2024096345000001.tif
25
34
で表される化合物である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
参天製薬株式会社
ジクアホソルまたはその塩、ビニル系高分子およびセルロース系高分子を含有する眼科用組成物
3か月前
個人
歯の掃除具
2か月前
個人
男性用下着
6か月前
個人
錠剤撒き器
4か月前
個人
穿刺補助具
6か月前
個人
塗り薬塗り具
1か月前
個人
身体牽引装置
2か月前
個人
乗馬テラピー
2か月前
個人
発熱器具
2か月前
個人
健康器具
1か月前
個人
染毛方法
1か月前
個人
収納容器
29日前
株式会社コロナ
脱臭機
4か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
4か月前
個人
鼻腔拡張具
4か月前
個人
排便漏れ予防装具
6か月前
個人
眼科診療車
6日前
個人
動体視力強化装置
2か月前
個人
磁器治療器
2か月前
東レ株式会社
下肢着用具
2か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
1か月前
株式会社ナカニシ
生検針
2か月前
個人
避難困難者救出台車
6日前
個人
マウスピース
6か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
4か月前
個人
血管硬化度算出方法
3か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
1か月前
大正製薬株式会社
内服液剤
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
3か月前
個人
唾液分泌促進具
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
株式会社ファンケル
化粧料
1か月前
続きを見る
他の特許を見る