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公開番号2024095551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2023203168
出願日2023-11-30
発明の名称反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法
出願人AGC株式会社,国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類C08G 85/00 20060101AFI20240703BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ヒドロシリル化反応をより促進可能な反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法の提供。
【解決手段】第8族金属触媒、及び下式(1)で表されるジアミンの存在下で、不飽和基含有有機重合体とシリル化剤とを反応させる、下式(2)で表される反応性ケイ素基を有する、反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024095551000012.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">38</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> -SiRaX3-a ・・・式(2)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第8族金属触媒、及び下式(1)で表されるジアミンの存在下で、不飽和基含有有機重合体とシリル化剤とを反応させる、下式(2)で表される反応性ケイ素基を有する、反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
TIFF
2024095551000011.tif
38
170
-SiR


3-a
・・・式(2)
(式(1)中、R

は炭素数1~20の1価の炭化水素基を表す。式(2)中、Rは、炭素数が1~20個の1価の有機基であって、加水分解性基以外の有機基を示し、Xは水酸基、ハロゲン原子、又は加水分解性基を示す。aは0~2の整数である。aが2の場合、Rは、互いに同一でも異なっていてもよく、aが0又は1の場合、Xは、互いに同一でも異なっていてもよい。)
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
第8族金属触媒が、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム及び白金からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を有する、請求項1に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
【請求項3】
前記R

の炭素数が1~9である、請求項1又は2に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
【請求項4】
前記式(1)で表されるジアミンの使用量は、不飽和基含有重合体の不飽和基1molに対して1~50mol%である、請求項1又は2に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
【請求項5】
前記反応性ケイ素基含有有機重合体がオキシアルキレン単量体に基づく単位を有する重合体である、請求項1又は2に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
【請求項6】
前記反応性ケイ素基含有有機重合体がアクリル酸アルキルエステル単量体、又はメタクリル酸アルキルエステル単量体に基づく単位を有する重合体である、請求項1又は2に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
反応性ケイ素基を有する重合体は、室温においても、湿分等による反応性ケイ素基の加水分解反応等を伴うシロキサン結合の形成によって架橋し、ゴム状の硬化物が得られるという性質を有することが知られている。
【0003】
これらの反応性ケイ素基を有する重合体の中で、オキシアルキレン重合体、飽和炭化水素重合体、アクリル酸アルキルエステル重合体、及びメタクリル酸アルキルエステル重合体は、既に工業的に生産され、シーリング材、接着剤、塗料等の用途に広く使用されている。反応性ケイ素基を有する重合体は、重合体同士のシラノール縮合反応により高分子量化して架橋体を形成する。
【0004】
反応性ケイ素基を有する重合体は、例えば末端基として不飽和基を有する重合体を製造した後、シリル化剤を用いてヒドロシリル化することにより製造されている。しかしながら、ヒドロシリル化反応は多くの副反応を伴い、末端基の全てに反応性ケイ素基が導入されず、末端基中の反応性ケイ素基の割合であるシリル化率が低下してしまうという問題がある。そのため、ヒドロシリル化反応の促進については種々の検討が成されている。
【0005】
特許文献1では、アミノ基等の配位子を、ヒドロシリル化反応で使用する第8族金属触媒に配位させることが提案されている。また、特許文献2では、第8族金属触媒と共にチアゾール類等を用いることが提案されている。また、特許文献3には、第8族金属触媒と共に弱求核性アミンを用いることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-149780号公報
特開平8-143778号公報
特表2005-509684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1や特許文献2におけるヒドロシリル化反応の促進効果は充分では無く、さらに向上させることが求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、シリル化剤を用いて不飽和基含有有機重合体のヒドロシリル化反応を行ったときに、従来の方法よりもヒドロシリル化反応をより促進可能な反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記[1]~[5]である。
[1]第8族金属触媒、及び下式(1)で表されるジアミンの存在下で、不飽和基含有有機重合体とシリル化剤とを反応させる、下式(2)で表される反応性ケイ素基を有する、反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
TIFF
2024095551000001.tif
38
170
-SiR


3-a
・・・式(2)
(式(1)中、R

は炭素数1~20の1価の炭化水素基を表す。式(2)中、Rは、炭素数が1~20個の1価の有機基であって、加水分解性基以外の有機基を示し、Xは水酸基、ハロゲン原子、又は加水分解性基を示す。aは0~2の整数である。aが2の場合、Rは、互いに同一でも異なっていてもよく、aが0又は1の場合、Xは、互いに同一でも異なっていてもよい。)
[2]第8族金属触媒が、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム及び白金からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属を有する、[1]に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
[3]前記R

の炭素数が1~9である、[1]又は[2]に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
[4]前記式(1)で表されるジアミンの使用量は、不飽和基含有重合体の不飽和基1molに対して1~50mol%である、[1]~[3]に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
[5]前記反応性ケイ素基含有有機重合体がオキシアルキレン単量体に基づく単位を有する重合体である、[1]~[4]に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
[6]前記反応性ケイ素基含有有機重合体がアクリル酸アルキルエステル単量体、又はメタクリル酸アルキルエステル単量体に基づく単位を有する重合体である、[1]~[4]に記載の反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シリル化剤を用いて不飽和基含有有機重合体のヒドロシリル化反応を行ったときに、従来の方法よりもヒドロシリル化反応をより促進可能な反応性ケイ素基含有有機重合体の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書における用語の意味及び定義は以下のとおりである。
「~」で表される数値範囲は、~の前後の数値を下限値及び上限値とする数値範囲を意味する。
重合体を構成する「単位」とは単量体の重合により直接形成された原子団を意味する。 「オキシアルキレン重合体」は、主鎖と末端基からなる重合体である。オキシアルキレン重合体における「主鎖」は、開始剤の残基と、オキシアルキレン単量体に基づく繰り返し単位(ポリオキシアルキレン鎖)を含む。オキシアルキレン重合体における「末端基」は、前記ポリオキシアルキレン鎖中の酸素原子のうち、分子末端に最も近い酸素原子を含む原子団を意味する。但し、原子団が開始剤の残基を含む場合は、末端基とはみなさない。
「(メタ)アクリル酸エステル重合体」とは、アクリル酸アルキルエステル単量体に基づく繰り返し単位から形成される重合鎖及びメタクリル酸アルキルエステル単量体に基づく繰り返し単位から形成される重合鎖の一方又は両方を有する重合体を意味する。
「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸及びメタクリル酸の一方又は両方を意味する。
「不飽和基」とは、分子末端にある炭素-炭素2重結合又は、炭素-炭素3重結合を含む1価の基を意味する。
「USV」は、重合体の不飽和基価を表し、不飽和基価測定法(Wijs法)に準拠して、測定することができる。不飽和基価は重合体中の炭素-炭素2重結合又は、炭素-炭素3重結合の割合を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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