TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024095186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212287
出願日2022-12-28
発明の名称水中油型乳化組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/63 20060101AFI20240703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塗布後長時間経過しても結晶化が抑制され、塗布後の肌がなめらかで、きしみがなく、塗布時にはしっとり感が得られ、皮膚浸透性にも優れた水中油型乳化組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)コレステロール、フィトステロールから選ばれる1種以上、
(B)成分(A)以外の25℃で固体の油剤、
(C)3価以上の多価アルコール、
(D)オキシエチレン基の平均付加モル数が2~18のポリオキシエチレンフィトステロール及びポリオキシエチレンコレステロールから選ばれる1種以上、
(E)水
を含有する水中油型乳化組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)コレステロール、フィトステロールから選ばれる1種以上、
(B)成分(A)以外の25℃で固体の油剤、
(C)3価以上の多価アルコール、
(D)オキシエチレン基の平均付加モル数が2~18のポリオキシエチレンフィトステロール及びポリオキシエチレンコレステロールから選ばれる1種以上、
(E)水
を含有する水中油型乳化組成物。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)が、0.01~50である請求項1記載の水中油型乳化組成物。
【請求項3】
成分(D)に対する成分(C)の質量割合(C)/(D)が、0.1~150である請求項1又は2記載の水中油型乳化組成物。
【請求項4】
さらに、(F)イオン性界面活性剤を含有する請求項1~3のいずれか1項記載の水中油型乳化組成物。
【請求項5】
成分(B)が、セラミド類、リン脂質から選ばれる1種以上を含む請求項1~4のいずれか1項記載の水中油型乳化組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水中油型乳化組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
コレステロールやセラミドなどの固体又は半固体の油剤を含有する乳化組成物は、高い保湿効果が期待されるが、結晶析出や分離などの安定性に課題があり、これらを改善した組成物が検討されている。
例えば、特許文献1には、セラミド、メドウフォームエストリド、コレステロール又はフィトステロール、非イオン性界面活性剤を含有する乳化化粧料が、セラミドを結晶化させることなく、安定に含有できることが記載されている。
特許文献2には、セラミド類及び/又はフィトステロールと、HLB4~8の非イオン性界面活性剤、HLB13~16.5のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、水、ジプロピレングリコール等を含有する化粧料用組成物が、セラミド類の結晶が析出せず、安定であることが記載されている。
特許文献3には、セラミド類、フィトステロール、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、モノステアリルグリセリンエーテル、ジプロピレングリコール及び/又はトリプロピレングリコール、水を含有するベシクル組成物が、セラミドを多く配合しながらも結晶析出がなく、セラミドの安定配合に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-108243号公報
特開2021-113155号公報
特開2021-50200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の高融点の固体脂を含有する乳化組成物は、製造後の結晶析出や分離などの安定性は改善されるものの、塗布後に結晶化したり、塗布後の肌のなめらかさに劣るなど、使用感において課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、コレステロールや固体の油剤とともに、3価以上の多価アルコールと、特定のポリオキシエチレンフィトステロール又はポリオキシエチレンコレステロールを組合わせて用いることにより、塗布後長時間経過しても、コレステロール等の固体油剤の結晶化が抑制され、塗布後の肌がなめらかで、きしみがなく、塗布時にはしっとり感が得られ、皮膚浸透性にも優れた水中油型乳化組成物が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)コレステロール、フィトステロールから選ばれる1種以上、
(B)成分(A)以外の25℃で固体の油剤、
(C)3価以上の多価アルコール、
(D)オキシエチレン基の平均付加モル数が2~18のポリオキシエチレンフィトステロール及びポリオキシエチレンコレステロールから選ばれる1種以上、
(E)水
を含有する水中油型乳化組成物に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の水中油型乳化組成物は、塗布後長時間経過しても、コレステロール等の固体油剤の結晶化が抑制され、塗布後の肌がなめらかで、きしみがなく、塗布時にはしっとり感が得られ、皮膚浸透性にも優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例における、人工膜を用いた皮膚浸透性評価の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いる成分(A)は、コレステロール、フィトステロールから選ばれる1種以上である。
成分(A)の含有量は、塗布後長時間経過しても、固体油剤の結晶化を抑制する観点、塗布後の肌のなめらかさを向上させる観点、塗布後の肌のきしみ感を抑制させる観点、塗布中のしっとり感を向上させる観点、塗布後の肌の有効成分の皮膚浸透性を向上させる観点から、全組成中に0.05~4質量%であるのが好ましく、0.15~3.5質量%がより好ましく、0.5~2.5質量%がさらに好ましい。
【0010】
成分(B)は、成分(A)以外の25℃で固体の油剤である。
ここで、25℃で固体とは半固体も含まれ、25℃における粘度が10000mPa・sより大きいことをいう。粘度は、B型粘度計(VISCOMETER TVB-10、東機産業社製)、ローターNo.4、12rpm、1分で測定するものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
繊維
1か月前
花王株式会社
冷感剤
1か月前
花王株式会社
ホルダ
1か月前
花王株式会社
茶飲料
1か月前
花王株式会社
注射針
1か月前
花王株式会社
トナー
1か月前
花王株式会社
注射針
1か月前
花王株式会社
洗浄方法
1か月前
花王株式会社
口唇化粧料
24日前
花王株式会社
生理用物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
振動試験方法
25日前
花王株式会社
研磨液組成物
1か月前
花王株式会社
口腔用組成物
1か月前
花王株式会社
研磨液組成物
1か月前
花王株式会社
吸収性パッド
1か月前
花王株式会社
洗浄剤組成物
1か月前
花王株式会社
振動試験方法
25日前
花王株式会社
飲食品組成物
1か月前
花王株式会社
飲食品組成物
1か月前
花王株式会社
茶飲料組成物
1か月前
花王株式会社
茶飲料組成物
1か月前
花王株式会社
洗浄剤組成物
9日前
花王株式会社
高分子分散剤
1か月前
花王株式会社
増粘剤組成物
15日前
花王株式会社
増粘剤組成物
15日前
花王株式会社
経口用組成物
1か月前
花王株式会社
水系顔料分散体
24日前
花王株式会社
印刷用前処理液
1か月前
花王株式会社
使い捨ておむつ
8日前
花王株式会社
水系顔料分散体
1か月前
花王株式会社
ブリスター容器
1か月前
花王株式会社
介護支援システム
11日前
花王株式会社
身体貼付用シート
1か月前
花王株式会社
培養挙動予測方法
1か月前
続きを見る