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公開番号2024094799
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211586
出願日2022-12-28
発明の名称繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06M 15/03 20060101AFI20240703BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】繊維洗浄する際に繊維から発生するマイクロプラスチックファイバーの量を低減する新規な繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物を提供する。
【解決手段】下記(a)成分及び下記(b)成分を含有する、繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物。
(a)成分:(a1)カチオン化セルロース及びその誘導体、(a2)成分:ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、及びジアリル第4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物、(a3)成分:カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム及びそれらの誘導体から選ばれる1種以上、並びに(a4)ポリエチレンイミン及びそのアルコキシル化物から選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー
(b)成分:所定のアニオン界面活性剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(a)成分及び下記(b)成分を含有する、繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物。
(a)成分:下記の(a1)成分~(a4)成分から選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー
(a1)成分:カチオン化セルロース及びその誘導体から選ばれる1種以上
(a2)成分:ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、及びジアリル第4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物
(a3)成分:カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム及びそれらの誘導体から選ばれる1種以上
(a4)成分:ポリエチレンイミン及びそのアルコキシル化物から選ばれる1種以上のポリマー
(b)成分:下記の(b1)成分及び(b2)成分から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤
(b1)成分:アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩
(b2)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
(a1)成分の重量平均分子量は、100万以上である、請求項1に記載の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物。
【請求項3】
(a4)成分は、エチレンオキシドの平均付加モル数が8以上15以下であるポリエチレンイミンのエチレンオキシ化物から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物。
【請求項4】
(b)成分は、(b2)成分を含む、請求項1~3の何れか1項に記載の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物。
【請求項5】
更に下記(c)成分を含有する、請求項1~4の何れか1項に記載の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物。
(c)成分:ジフェニルエーテル骨格を有する抗菌性化合物
【請求項6】
界面活性剤の合計含有量に対する(b)成分の含有量の割合((b)/界面活性剤の合計含有量)が、40質量%以上である、請求項1~5の何れか1項に記載の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物。
【請求項7】
化学繊維に、下記(a)成分と、下記(b)成分と、を接触させる、繊維用マイクロプラスチックファイバー低減方法。
(a)成分:下記の(a1)成分~(a4)成分から選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー
(a1)成分:カチオン化セルロース及びその誘導体から選ばれる1種以上
(a2)成分:ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、及びジアリル第4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物
(a3)成分:カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム及びそれらの誘導体から選ばれる1種以上
(a4)成分:ポリエチレンイミン及びそのアルコキシル化物から選ばれる1種以上のポリマー
(b)成分:下記の(b1)成分及び(b2)成分から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤
(b1)成分:アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩
(b2)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩
【請求項8】
(a)成分を化学繊維に接触させること、(b)成分を化学繊維に接触させること、を行う、請求項7に記載の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減方法。
【請求項9】
化学繊維に(a)成分を接触させ、更に(a)成分を接触させた化学繊維に(b)成分を接触させる、請求項7又は8に記載の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物及び繊維用マイクロプラスチックファイバー低減方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックの海洋環境への影響について関心が高まっている。例えば、マイクロプラスチック・ビーズのような微小なプラスチック粒子が、海に流出して、ウミガメ、海鳥、そして魚(そして、ひいては人間)の体内に入り込むことが懸念されている。
マイクロプラスチック汚染には化学繊維製の衣類のマイクロファイバー(長さ5ミリ以下)も含まれる。これら化学繊維のマイクロファイバーは、繊維洗浄(洗濯・精錬等)する際に抜け落ち、海、海岸、川、湖などに放出され、その一部は土壌にも至ると考えられている。
【0003】
衣料の毛羽・毛玉を減少することができるケア化合物としてセルロース誘導体を使用することが知られている。
例えば、特許文献1には、(a)所定のノニオン界面活性剤、(b)多糖ポリマー及び(c)(a)成分以外の界面活性剤を含有する、衣料用ケア組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-100723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、繊維と繊維の接触部における摩擦を低減するだけでは、繊維洗浄する際に繊維から発生するマイクロプラスチックファイバーの発生を抑制することができなかった。
本発明は、繊維洗浄する際に繊維から発生するマイクロプラスチックファイバーの量を低減する新規な繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物及びマイクロプラスチックファイバー低減方法を提供する。
本発明におけるマイクロプラスチックファイバーとは、繊維状のマイクロプラスチックであり、その繊維長は、一般に0.1μm~5mm未満である。マイクロプラスチックファイバーは、合成繊維を含む繊維製品の洗濯排水に含まれることが知られており、当該繊維製品の合成繊維の一部が脱落したものであると考えられている。マイクロプラスチックファイバーは、繊維屑や洗濯屑を意味する。
本発明におけるマイクロプラスチックファイバー低減方法とは、繊維から発生するマイクロプラスチックファイバーの排出量を低減する方法を意味する。
本発明における繊維洗浄とは、処理液を介して、繊維製品に物理的作用及び/又は化学的作用を及ぼす行為を意味する。ここでいう洗浄は、実際に繊維製品の汚れや不純物等を除去する行為に限定されず、繊維製品の汚れや不純物等を除去することが可能に、繊維製品に物理的作用及び/又は化学的作用を及ぼす行為であればよい。具体的に、本発明における洗浄は、洗濯行為又は繊維精錬の少なくとも一方であることが好ましい。例えば、洗濯行為は、洗い工程、すすぎ工程、柔軟剤などの洗濯助剤を用いた処理工程、又は脱水工程の少なくとも一つの工程を含む。繊維精錬は、例えば、界面活性剤等を利用して、染色前の繊維製品に付着している不純物等を取り除く行為である。本発明における洗浄行為は、洗濯機等の機械で行われてもよいし、手洗いでもよい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記(a)成分及び下記(b)成分を含有する、繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物に関する。
(a)成分:下記の(a1)成分~(a4)成分から選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー
(a1)成分:カチオン化セルロース及びその誘導体から選ばれる1種以上
(a2)成分:ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、及びジアリル第4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物
(a3)成分:カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム及びそれらの誘導体から選ばれる1種以上
(a4)成分:ポリエチレンイミン及びそのアルコキシル化物から選ばれる1種以上のポリマー
(b)成分:下記の(b1)成分及び(b2)成分から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤
(b1)成分:アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩
(b2)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩
【0007】
また、本発明は、化学繊維に、(a)成分と、(b)成分と、を接触させる、繊維用マイクロプラスチックファイバー低減方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、繊維洗浄する際に繊維から発生するマイクロプラスチックファイバーの量を低減する新規な繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物及びマイクロプラスチックファイバー低減方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物>
本発明の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物は、下記(a)成分及び下記(b)成分を含有する。
(a)成分:下記の(a1)成分~(a4)成分から選ばれる1種以上のカチオン性ポリマー
(a1)成分:カチオン化セルロース及びその誘導体から選ばれる1種以上
(a2)成分:ジアリル第4級アンモニウム塩重合物、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、及びジアリル第4級アンモニウム塩/アクリル酸共重合物からなる群より選ばれる1種以上の化合物
(a3)成分:カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム及びそれらの誘導体から選ばれる1種以上
(a4)成分:ポリエチレンイミン及びそのアルコキシル化物から選ばれる1種以上のポリマー
(b)成分:下記の(b1)成分及び(b2)成分から選ばれる1種以上のアニオン界面活性剤
(b1)成分:アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩
(b2)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩
【0010】
本発明の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物は、繊維製品用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物であってよい。また、本発明の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物は、化学繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物、更には化学繊維製品用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物であってよい。
また、本発明の繊維用マイクロプラスチックファイバー低減剤組成物は、繊維洗浄する際に繊維から発生するマイクロプラスチックファイバーの量を低減する、繊維用マイクロプラスチックファイバー発生量低減剤組成物であってよい。
なお、本発明において、マイクロプラスチックファイバーとは、5mm以下の繊維片であってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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