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公開番号2024094518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211112
出願日2022-12-28
発明の名称電子部品、圧力値の検出方法、および電子部品の製造方法
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01L 9/00 20060101AFI20240703BHJP(測定;試験)
要約【課題】第1帯域の圧力値を検出するとともに、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出する。
【解決手段】圧力センサ100は、キャビティ42aと、キャビティ内の圧力とキャビティ外の圧力との差によって変形するメンブレン48と、ASIC30とを備える。メンブレン48は、キャビティ42aと対向する対向部分を含む。対向部分の周縁部と対向部分の中央部とのうちいずれか一方は肉薄部であり、他方は該肉薄部よりも厚い肉厚部である。ASIC30は、肉薄部における第1出力値に基づいて、第1帯域の圧力値を検出する。また、ASIC30は、肉厚部における第2出力値に基づいて、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
キャビティと、
前記キャビティ内の圧力と前記キャビティ外の圧力との差によって変形するメンブレンと、
演算回路とを備え、
前記メンブレンは、前記キャビティと対向する対向部分を含み、
前記対向部分の周縁部と前記対向部分の中央部とのうちいずれか一方は肉薄部であり、他方は該肉薄部よりも厚い肉厚部であり、
前記演算回路は、
前記肉薄部における第1出力値に基づいて、第1帯域の圧力値を検出し、
前記肉厚部における第2出力値に基づいて、前記第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出する、電子部品。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記肉薄部は、前記中央部であり、
前記肉厚部は、前記周縁部である、請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記演算回路は、
所定条件が成立している場合、前記第1出力値に基づいて前記第1帯域の圧力値を検出し、
前記所定条件が成立していない場合、前記第2出力値に基づいて前記第2帯域の圧力値を検出する、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
【請求項4】
前記所定条件は、前記第1出力値が所定値未満であるという条件を含む、請求項3に記載の電子部品。
【請求項5】
前記電子部品は、
前記肉薄部に配置された少なくとも1つの歪みゲージと、
前記肉厚部に配置された少なくとも1つの歪みゲージとを備え、
前記第1出力値は、前記肉薄部に配置された少なくとも1つの歪みゲージに基づく第1電圧値であり、
前記第2出力値は、前記肉厚部に配置された少なくとも1つの歪みゲージに基づく第2電圧値である、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
【請求項6】
前記肉薄部に配置された少なくとも1つの歪ゲージは、第1歪ゲージ、第2歪ゲージ、第3歪ゲージ、および第4歪ゲージを含み、
前記第1歪ゲージおよび前記第3歪ゲージが直列に接続された直列回路と、前記第2歪ゲージおよび前記第4歪ゲージが直列に接続された直列回路とが並列に接続されることにより第1ブリッジ回路が構成され、
前記肉厚部に配置された少なくとも1つの歪ゲージは、第5歪ゲージ、第6歪ゲージ、第7歪ゲージ、および第8歪ゲージを含み、
前記第5歪ゲージおよび前記第7歪ゲージが直列に接続された直列回路と、前記第6歪ゲージおよび前記第8歪ゲージが直列に接続された直列回路とが並列に接続されることにより第2ブリッジ回路が構成され、
前記第1電圧値は、前記第1歪ゲージと前記第3歪ゲージとの間と、前記第2歪ゲージと前記第4歪ゲージとの間との電位差であり、
前記第2電圧値は、前記第5歪ゲージと前記第7歪ゲージとの間と、前記第6歪ゲージと前記第8歪ゲージとの間との電位差である、請求項5に記載の電子部品。
【請求項7】
前記電子部品は、さらに、
前記第1ブリッジ回路および前記第2ブリッジ回路に電圧を印可する電圧端子を備える、請求項6に記載の電子部品。
【請求項8】
前記電子部品は、さらに、
前記第1ブリッジ回路および前記第2ブリッジ回路が接地されるためのグランド端子を備える、請求項6に記載の電子部品。
【請求項9】
前記肉厚部の厚さの前記肉薄部の厚さに対する比率は、1.7以上3.0以下である、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
【請求項10】
前記比率は、2.4である、請求項9に記載の電子部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子部品、圧力値の検出方法、および電子部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2022-71552号公報(特許文献1)には、メンブレンを有する圧力センサが開示されている。この圧力センサは、メンブレンの撓みに応じて、外気圧を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-71552号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の圧力センサにおいては、所定の帯域の圧力値を検出する。しかしながら、たとえば、ユーザは、第1帯域の圧力値を検出するとともに、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出したい場合がある。第1帯域とは、たとえば、平地での圧力値(気圧値)の帯域である。また、第2帯域とは、たとえば、海中での圧力値(水圧値)の帯域である。従来の電子部品であれば、第1帯域の圧力値と第2帯域の圧力値とを検出できなかった。
【0005】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1帯域の圧力値を検出するとともに、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の電子部品は、キャビティと、キャビティ内の圧力とキャビティ外の圧力との差によって変形するメンブレンと、演算回路とを備える。メンブレンは、キャビティと対向する対向部分を含む。対向部分の周縁部と対向部分の中央部とのうちいずれか一方は肉薄部であり、他方は該肉薄部よりも厚い肉厚部である。演算回路は、肉薄部における第1出力値に基づいて、第1帯域の圧力値を検出する。また、演算回路は、肉厚部における第2出力値に基づいて、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出する。
【0007】
本開示の検出方法は、電子部品による圧力値の検出方法である。電子部品は、キャビティと、キャビティ内の圧力とキャビティ外の圧力との差によって変形するメンブレンとを備える。メンブレンは、キャビティと対向する対向部分を含む。対向部分の周縁部と対向部分の中央部とのうちいずれか一方は肉薄部であり、他方は該肉薄部よりも厚い肉厚部である。検出方法は、肉薄部における第1出力値に基づいて、第1帯域の圧力値を検出することを備える。また、検出方法は、肉厚部における第2出力値に基づいて、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出することを備える。
【0008】
本開示の製造方法は、基板を準備することと、基板の厚さ方向に延伸する複数の溝を基板に形成することと、複数の溝の基板の内部側の端部に空間を形成することと、複数の溝の基板の外部側の端部を塞ぐことにより、キャビティおよびメンブレンを形成すること、演算回路を設置することとを備える。メンブレンは、キャビティ内の圧力と、キャビティ外の圧力との差によって変形する。メンブレンは、キャビティと対向する対向部分を含む。対向部分の周縁部と対向部分の中央部とのうちいずれか一方は肉薄部であり、他方は該肉薄部よりも厚い肉厚部である。演算回路は、肉薄部における第1出力値に基づいて、第1帯域の圧力値を検出する。また、演算回路は、肉厚部における第2出力値に基づいて、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、第1帯域の圧力値を検出するとともに、第1帯域よりも高い第2帯域の圧力値を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、電子機器の機能ブロック図である。
図2は、圧力センサの断面図である。
図3は、第1実験例のメンブレンの応力分布を示す図である。
図4は、第2実験例のメンブレンの応力分布を示す図である。
図5は、第3実験例のメンブレンの応力分布を示す図である。
図6は、第4実験例のメンブレンの応力分布を示す図である。
図7は、メンブレンの厚さとMEMSの感度との関係を示す図である。
図8は、本実施の形態のMEMSの拡大図である。
図9は、MEMSの平面図である。
図10は、MEMSなどが有するパッドを説明するための図である。
図11は、MEMSなどが有するパッドを説明するための図である。
図12は、MEMSからの電圧値と圧力センサが検出する圧力値との関係を示す図である。
図13は、圧力値の検出方法を示すフローチャートである。
図14は、準備工程を説明するための図である。
図15は、レジスト配置工程を説明するための図である。
図16は、溝形成工程を説明するための図である。
図17は、空間形成工程を説明するための図である。
図18は、塞ぎ工程を説明するための図である。
図19は、キャビティ形成工程を説明するための図である。
図20は、保護膜形成工程を説明するための図である。
図21は、圧力センサの製造方法の主な処理の流れを示すフローチャートである。
図22は、第2の実施の形態のレジスト配置工程を説明するための図である。
図23は、第2の実施の形態の溝形成工程を説明するための図である。
図24は、第2の実施の形態の空間形成工程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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