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公開番号2025003022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103460
出願日2023-06-23
発明の名称半導体発光装置および半導体発光モジュール
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01S 5/023 20210101AFI20241226BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】半導体発光素子の順方向電圧が高くなることを抑制すること。
【解決手段】半導体発光装置は、基板表面21と、基板表面21とは反対側の基板裏面22を有する基板20と、基板表面21に形成された表面配線層40と、表面配線層40に接合された半導体発光素子30と、表面配線層40と半導体発光素子30とを接合する接合層80と、を備える。表面配線層40は、基板表面21に接する第1金属層41と、第1金属層41上に存在する第1酸化膜43と、第1酸化膜43と接合層80との間に介在する第2金属層42と、を含む。第2金属層42の厚さT2は、1000Å以上である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
基板表面を有する基板と、
前記基板表面に形成された表面配線層と、
前記表面配線層に接合された半導体発光素子と、
前記表面配線層と前記半導体発光素子とを接合する接合層と、
を備え、
前記表面配線層は、
前記基板表面上に形成された第1金属層と、
前記第1金属層上に存在する酸化膜と、
前記酸化膜と前記接合層との間に介在する第2金属層と、
を含み、
前記第2金属層の厚さは、1000Å以上である
半導体発光装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記第2金属層の厚さは、7000Å以下である
請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
前記第2金属層の厚さは、3000Å以上である
請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項4】
前記第2金属層の厚さは、5000Å以上である
請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項5】
前記第1金属層は、Al、Cu、Au、Ptのいずれかを含み、
前記第2金属層は、Al、Cu、Au、Ptのいずれかを含む
請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記第2金属層は、Alを含む
請求項5に記載の半導体発光装置。
【請求項7】
前記第1金属層は、Alを含む
請求項5に記載の半導体発光装置。
【請求項8】
前記第1金属層を形成する材料と前記第2金属層を形成する材料とは、互いに異なる
請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項9】
前記第1金属層を形成する材料と前記第2金属層を形成する材料とは、互いに同じである
請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項10】
前記接合層は、
Tiを含み、前記第2金属層上において前記第2金属層に接する第1接合層と、
AuSnを含み、前記第1接合層上において前記第1接合層に接する第2接合層と、
を含む
請求項1に記載の半導体発光装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体発光装置および半導体発光モジュールに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
サブマウントと、サブマウント上に導電接着層によって接合された半導体レーザ素子と、を備える半導体レーザ装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1のサブマウントは、基材と、基材の主面に形成された絶縁層と、絶縁層上に形成された導電層と、導電層上に形成された導電接着層と、を備える。導電接着層上には、半導体レーザ素子が配置されている。これにより、半導体レーザ素子と導電層とが電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/116981号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、サブマウントと半導体レーザ素子との間の導電経路における抵抗成分に起因して、半導体レーザ素子における所定の光出力を出すときの順方向電圧や閾値電流における順方向電圧が高くなる場合がある。なお、このような問題は、半導体レーザ素子に限られず、発光ダイオード(Light-Emitting Diode:LED)等の半導体発光素子についても同様に生じ得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による半導体発光装置は、基板表面を有する基板と、前記基板表面に形成された表面配線層と、前記表面配線層に接合された半導体発光素子と、前記表面配線層と前記半導体発光素子とを接合する接合層と、を備え、前記表面配線層は、前記基板表面上に形成された第1金属層と、前記第1金属層上に存在する酸化膜と、前記酸化膜と前記接合層との間に介在する第2金属層と、を含み、前記第2金属層の厚さは、1000Å以上である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様による半導体発光装置および半導体発光モジュールによれば、半導体発光素子の順方向電圧が高くなることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態に係る例示的な半導体発光モジュールの概略斜視図である。
図2は、図1のF2-F2線で半導体発光モジュールを切断した概略断面図である。
図3は、図2の半導体発光モジュールにおける基板の平面図である。
図4は、図2の半導体発光モジュールにおける半導体発光装置の概略平面図である。
図5は、図4のF5-F5線で半導体発光装置を切断した概略断面図である。
図6は、図4のF6-F6線で半導体発光装置を切断した概略断面図である。
図7は、図4のF7-F7線で半導体発光装置を切断した概略断面図である。
図8は、図4の半導体発光素子の概略斜視図である。
図9は、図8のF9-F9線で半導体発光素子を切断した概略断面図である。
図10は、一実施形態の半導体発光装置の例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図11は、図10に続く製造工程を示す概略断面図である。
図12は、図11に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図13は、図11に続く製造工程を示す概略平面図である。
図14は、図11に続く製造工程を示すワイヤ配線層およびその周辺の概略断面図である。
図15は、図11に続く製造工程を示す検出配線層およびその周辺の概略断面図である。
図16は、図12に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図17は、図16に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図18は、図17に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図19は、図17に続く製造工程を示すワイヤ配線層およびその周辺の概略断面図である。
図20は、図17に続く製造工程を示す検出配線層およびその周辺の概略断面図である。
図21は、図18に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図22は、図21に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図23は、図22に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図24は、図23に続く製造工程を示す第1金属層およびその周辺の概略断面図である。
図25は、第1比較例の半導体発光装置における表面配線層およびその周辺の概略断面図である。
図26は、第2比較例の半導体発光装置における表面配線層およびその周辺の概略断面図である。
図27は、変更例の半導体発光装置における表面配線層およびその周辺の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本開示における半導体発光装置および半導体発光モジュールの実施形態について説明する。なお、説明を簡単かつ明確にするため、図面に示される構成要素は、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、理解を容易にするため、断面図ではハッチング線が省略されている場合がある。添付図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0009】
以下の詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
【0010】
<実施形態>
[半導体発光モジュールの全体構成]
図1および図2を参照して、半導体発光モジュール100の全体構成について説明する。図1は半導体発光モジュール100の斜視構造を示し、図2は図1のF2-F2線で半導体発光モジュール100を切断した断面構造を示している。図1では、図面の理解を容易にするため、後述するキャップ120を二点鎖線で示し、キャップ120内部の半導体発光モジュール100の構成を実線で示している。
(【0011】以降は省略されています)

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