TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024093312
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209610
出願日2022-12-27
発明の名称端子抜き治具
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 43/22 20060101AFI20240702BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】所望のコネクタ端子について、作業者の負担を抑えてランスの係止を個別に解除して端子抜きを行うことができる端子抜き治具を提供する。
【解決手段】端子抜き治具1が、コネクタC1の端子収容室C111に収容されてランスに係止されているコネクタ端子C13について、マスク側進入口C121に隣接する係止解除口からランス収容空間へと差し入れられる解除ピン112を有し、ランスにおける所定の解除部分に解除ピン112が干渉することでランスを解除方向D12に撓ませてコネクタ端子C13への係止を解除し、端子収容室C111からの端子抜きを可能とする解除部11と、解除ピン112を、係止解除口の内部における解除部分へと位置決めして誘導するガイドカバー12(位置決め部材)と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コネクタにおいて一端開口が相手方コネクタ端子の進入口となった筒状の端子収容室に収容され、当該端子収容室の軸方向と交差する解除方向に撓み変形可能なランスに係止されているコネクタ端子について、前記進入口に隣接する係止解除口から前記端子収容室に沿って筒状に延在するランス収容空間に前記係止解除口から差し入れられる解除ピンを有し、前記ランスにおける所定の解除部分に前記解除ピンが干渉することで前記ランスを前記解除方向に撓ませて前記コネクタ端子への係止を解除し、前記端子収容室からの端子抜きを可能とする解除部と、
前記解除ピンを、前記係止解除口の内部における前記解除部分へと位置決めして誘導する位置決め部材と、
を備えたことを特徴とする端子抜き治具。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記解除ピンは、その先端側で前記解除部分に干渉するものであり、
前記解除部には、前記コネクタ端子への係止を解除するのに十分な程度に前記ランスを撓ませるまで前記ランス収容空間に前記解除ピンが差し入れられると所定の被当接部に当接して前記解除ピンの進入を止める突当て部が当該解除ピンの根本側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子抜き治具。
【請求項3】
前記解除ピンが、
前記ランス収容空間の内壁面に沿って前記ランスと当該内壁面との間に差し入れられる帯板状のガイドリブと、
前記ガイドリブにおいて前記ランス側となる面から突出して前記ガイドリブの長手方向に沿って延在するように設けられ、前記ランス収容空間に差し入れられると先端側で前記解除部分に干渉する解除突起と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の端子抜き治具。
【請求項4】
前記解除突起は、前記先端側が、端に向かう程先細りのテーパ状に形成されており、前記ランス収容空間に差し入れられると、前記テーパ状をなす傾斜面に沿って前記ランスを前記コネクタ端子から離す方向に前記解除部分を押し下げることを特徴とする請求項3に記載の端子抜き治具。
【請求項5】
前記位置決め部材が、前記コネクタにおいて前記相手方コネクタと嵌合する嵌合側端部に被せられるキャップ形状に形成されるとともに、当該嵌合側端部に被せられたときに前記係止解除口と重なる位置に、前記解除ピンが挿入されると当該解除ピンを前記解除部分へと誘導する誘導孔が設けられたガイドカバーであることを特徴とする請求項1に記載の端子抜き治具。
【請求項6】
前記コネクタには、前記端子収容室及び前記ランス収容空間の組が複数設けられ、
前記ガイドカバーには、複数の前記係止解除口と一対一に対応する複数の前記誘導孔が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の端子抜き治具。
【請求項7】
前記位置決め部材が、
前記コネクタにおいて前記相手方コネクタと嵌合する嵌合側端部において少なくとも一組の前記進入口及び前記係止解除口に対応する位置に重ねられるプレートであって、前記嵌合側端部に対する対面部から突出し、前記進入口に嵌入することで前記係止解除口に対する前記プレートの位置決めを行う位置決め突起、及び、当該位置決め突起によって前記プレートが位置決めされたときに前記係止解除口と重なり、前記解除ピンが挿入されることで当該解除ピンを前記解除部分へと誘導する誘導孔、が設けられた位置決めプレートと、
前記解除ピンを前記誘導孔へと挿入可能に、前記解除部を前記位置決めプレートに対して連結する連結部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の端子抜き治具。
【請求項8】
前記連結部が、
前記位置決めプレートにおける前記対面部と反対側の裏面部と対向するとともに、当該裏面部に向けて前記解除ピンが突出するように前記解除部と一体となった解除ピンプレートと、
前記解除ピンを前記誘導孔に通しつつ前記解除ピンプレートが前記位置決めプレートの前記裏面部に対する接離方向に移動可能となるように前記解除ピンプレートを貫通した状態で前記裏面部に柱状に立設され、先端に前記解除ピンプレートの移動を留めるストッパが設けられた複数本のシャフトと、
前記複数本のシャフトに貫通された前記解除ピンプレートを、前記裏面部から離れる方向に付勢して前記ストッパに押し付ける付勢バネと、
を備えたことを特徴とする請求項7に記載の端子抜き治具。
【請求項9】
前記付勢バネが、前記複数本のシャフトのうち、前記解除ピンを相互間に挟んで配置される少なくとも一対のシャフトそれぞれを内側に通して前記位置決めプレートと前記解除ピンプレートの間に介装されたコイルバネであることを特徴とする請求項8に記載の端子抜き治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子収容室の内部におけるコネクタ端子へのランスの係止を解除して端子抜きを可能とする端子抜き治具に関するものとなっている。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
コネクタ端子の多くは、コネクタにおける端子収容室への収容に当たり、この端子収容室に隣接配置されたランスが係止することで端子収容室に対する抜け止めが図られている。このような端子収容構造が採用されたコネクタにおいて、端子収容室に収容されたコネクタ端子を端子収容室から抜出すためには、コネクタ端子に対するランスの係止を解除する必要がある。そして、従来、ランスの係止を解除して端子抜きを可能とする端子抜き治具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の端子抜き治具は、コネクタにおけるランス収容空間に解除ピンを挿入することでランスを撓め、コネクタ端子へのランスの係止を解除するものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-107137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の端子抜き治具は、端子抜き対象以外のものも含む全てのコネクタ端子についてランスの係止を解除するものとなっており、対象外のコネクタ端子については、改めてランスを係止させる必要がある。また、個々のランスに対する解除ピンの位置決めが難しく、作業者の負担となる場合がある。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、所望のコネクタ端子について、作業者の負担を抑えてランスの係止を個別に解除して端子抜きを行うことができる端子抜き治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、端子抜き治具は、コネクタにおいて一端開口が相手方コネクタ端子の進入口となった筒状の端子収容室に収容され、当該端子収容室の軸方向と交差する解除方向に撓み変形可能なランスに係止されているコネクタ端子について、前記進入口に隣接する係止解除口から前記端子収容室に沿って筒状に延在するランス収容空間に前記係止解除口から差し入れられる解除ピンを有し、前記ランスにおける所定の解除部分に前記解除ピンが干渉することで前記ランスを前記解除方向に撓ませて前記コネクタ端子への係止を解除し、前記端子収容室からの端子抜きを可能とする解除部と、前記解除ピンを、前記係止解除口の内部における前記解除部分へと位置決めして誘導する位置決め部材と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上述の端子抜き治具によれば、所望のコネクタ端子について、作業者の負担を抑えてランスの係止を個別に解除して端子抜きを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る端子抜き治具を、その端子抜き治具を用いて端子抜きが行われるコネクタとともに示す斜視図である。
図1に示されているハウジングを相手方コネクタとの嵌合側から見た平面図である。
図1に示されているフロントマスクを相手方コネクタとの嵌合側から見た平面図である。
図2に示されているハウジングにおける相手方コネクタとの嵌合側が図3に示されているフロントマスクで覆われた、図1に示されているコネクタにおける相手方コネクタとの嵌合側端部を示す平面図である。
図1に示されている抜き治具本体を示す拡大斜視図である。
図1に示されているガイドカバーを、コネクタの嵌入側から見た斜視図である。
図6に示されているガイドカバーを、コネクタの嵌入側から、即ち図6中の矢印D15方向から見た平面図である。
コネクタと、端子抜き治具を構成する抜き治具本体及びガイドカバーとを、係止解除作業の対象となるコネクタ端子を通る軸方向の断面で示した図である。
コネクタの嵌合側端部に端子抜き治具のガイドカバーが被せられた状態を、図8と同様の断面で示した図である。
コネクタの嵌合側端部に被せられた端子抜き治具のガイドカバーにおける誘導孔に、抜き治具本体の解除ピンが挿入される様子を、図8と同様の断面で示した図である。
コネクタの嵌合側端部に被せられた端子抜き治具のガイドカバーにおける誘導孔に抜き治具本体の解除ピンが十分に挿入されてランスの係止が解除された状態を、図8と同様の断面で示した図である。
第2実施形態に係る端子抜き治具を、その端子抜き治具を用いて端子抜きが行われるコネクタとともに示す斜視図である。
図12に示されている端子抜き治具を、図12とは逆向きのコネクタ側から見た斜視図である。
図13に示されている端子抜き治具の分解斜視図である。
図13及び図14に示されている位置決めプレートを、その両面について示す斜視図である。
図13及び図14に示されている解除ピンプレートを解除部とともに示す斜視図である。
コネクタと、図12及び図13に示されている端子抜き治具を、係止解除作業の対象となるコネクタ端子を通る軸方向の断面で示した図である。
コネクタの嵌合側端部に端子抜き治具がセットされた状態を、図17と同様の断面で示した図である。
ランスの解除部分へと解除突起の先端が位置付けられた解除ピンが誘導孔に十分に挿入されてランスの係止が解除された状態を、図18と同様の断面で示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、端子抜き治具の一実施形態について説明する。まず、第1実施形態について説明を行う。
【0010】
図1は、第1実施形態に係る端子抜き治具を、その端子抜き治具を用いて端子抜きが行われるコネクタとともに示す斜視図である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
雌端子
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
2日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
25日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
11日前
矢崎総業株式会社
扁平電線
11日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
9日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
6日前
矢崎総業株式会社
電源装置
2日前
矢崎総業株式会社
絶縁電線
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
接続構造
6日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
3日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
2日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
5日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
9日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
5日前
矢崎総業株式会社
コネクタ装置
2日前
矢崎総業株式会社
端子抜き治具
26日前
矢崎総業株式会社
嵌合コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
嵌合コネクタ
5日前
矢崎総業株式会社
運転者監視装置
5日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
26日前
矢崎総業株式会社
非接触給電装置
25日前
矢崎総業株式会社
車両用表示装置
6日前
矢崎総業株式会社
シールドコネクタ
27日前
矢崎総業株式会社
車両用照明システム
5日前
矢崎総業株式会社
運転者監視システム
25日前
矢崎総業株式会社
車両用冷却システム
9日前
矢崎総業株式会社
車両用充電システム
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ、基板組立体
6日前
続きを見る