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公開番号2024101655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2023005676
出願日2023-01-18
発明の名称電気接続箱
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 3/16 20060101AFI20240723BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】不正嵌合姿勢で嵌合することを抑制する機構を適正に実現できる電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気接続箱1において、1対のL字リブ32Aは、幅方向Yに沿ってハウジングの一方側から突出し、対象物に係合可能である。コネクタ干渉部33Aは、ハウジングの幅方向Yの他方側から突出する。コネクタ収容部41は、当該コネクタ収容部41の幅方向Yの一方側から突出する収容部干渉リブ411を有する。そして、コネクタ収容部41は、L字リブ32Aが収容部干渉リブ411側に位置する正常嵌合姿勢で雄コネクタをコネクタ収容部41に嵌合した場合、収容部干渉リブ411が1対のL字リブ32Aの間に位置し、コネクタ干渉部33Aが収容部干渉リブ411側に位置する不正嵌合姿勢で雄コネクタ30Aをコネクタ収容部41に嵌合した場合、収容部干渉リブ411がコネクタ干渉部33Aに干渉する。
【選択図】図7


特許請求の範囲【請求項1】
端子及び前記端子を収容するハウジングを有し相手側コネクタと嵌合方向に沿って嵌合するコネクタと、
前記コネクタを収容するコネクタ収容部と、を備え、
前記コネクタは、前記嵌合方向に交差する幅方向に沿って前記ハウジングの一方側から突出し対象物に係合可能なL字状の1対のL字リブ、及び、前記ハウジングの前記幅方向の他方側から突出するコネクタ干渉部を有し、
前記コネクタ収容部は、当該コネクタ収容部の前記幅方向の一方側から突出する収容部干渉リブを有し、前記L字リブが前記収容部干渉リブ側に位置する正常嵌合姿勢で前記コネクタを前記コネクタ収容部に嵌合した場合、前記収容部干渉リブが前記1対のL字リブの間に位置し、前記コネクタ干渉部が前記収容部干渉リブ側に位置する不正嵌合姿勢で前記コネクタを前記コネクタ収容部に嵌合した場合、前記収容部干渉リブが前記コネクタ干渉部に干渉することを特徴とする電気接続箱。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記コネクタ干渉部及び前記1対のL字リブは、前記嵌合方向に沿って延在し、
前記コネクタ干渉部は、係止アームを有し、
前記ハウジングは、前記係止アームに係止される係止爪を前記1対のL字リブの間に有し、
前記1対のL字リブは、前記コネクタ同士を連結する場合に、前記コネクタ干渉部を前記嵌合方向に沿って案内し、
前記係止アームは、前記1対のL字リブにより前記コネクタ干渉部を案内した状態で、前記係止爪に係止する請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記コネクタ収容部は、当該コネクタ収容部の前記幅方向の他方側から突出し前記コネクタに当接する位置規定用リブと、前記コネクタ収容部の前記幅方向の一方側から突出し前記コネクタによって潰される潰しリブとを有し、前記位置規定用リブが前記コネクタに当接した状態で前記潰しリブが潰されることで前記コネクタのがたつきを抑制し、前記不正嵌合姿勢で前記コネクタを前記コネクタ収容部に嵌合した場合、前記収容部干渉リブと前記コネクタ干渉部とが重なるラップ量を確保する請求項1又は2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記収容部干渉リブは、前記コネクタを前記正常嵌合姿勢で前記コネクタ収容部に嵌合した場合、前記1対のL字リブの間の中央に位置する請求項1又は2に記載の電気接続箱。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電気接続箱として、例えば、特許文献1には、コネクタ収容部へのコネクタの誤嵌合を防止するジャンクションボックスが記載されている。このジャンクションボックスは、複数の各コネクタ収容部の側壁には、互いに相違する位置に、コネクタ誤嵌合防止用のリブ嵌合凹部を設け、コネクタ収容部に嵌合するコネクタ外面に設けたリブを上記リブ嵌合凹部に嵌合させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-070131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述の特許文献1に記載のジャンクションボックスは、コネクタ収容部のリブ嵌合凹部にコネクタのリブを嵌合させることでコネクタを誤った不正嵌合姿勢で嵌合することを抑制しているが、不正嵌合姿勢で嵌合することを抑制する構成が複雑になる傾向がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、不正嵌合姿勢で嵌合することを抑制する機構を適正に実現できる電気接続箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、端子及び前記端子を収容するハウジングを有し相手側コネクタと嵌合方向に沿って嵌合するコネクタと、前記コネクタを収容するコネクタ収容部と、を備え、前記コネクタは、前記嵌合方向に交差する幅方向に沿って前記ハウジングの一方側から突出し対象物に係合可能なL字状の1対のL字リブ、及び、前記ハウジングの前記幅方向の他方側から突出するコネクタ干渉部を有し、前記コネクタ収容部は、当該コネクタ収容部の前記幅方向の一方側から突出する収容部干渉リブを有し、前記L字リブが前記収容部干渉リブ側に位置する正常嵌合姿勢で前記コネクタを前記コネクタ収容部に嵌合した場合、前記収容部干渉リブが前記1対のL字リブの間に位置し、前記コネクタ干渉部が前記収容部干渉リブ側に位置する不正嵌合姿勢で前記コネクタを前記コネクタ収容部に嵌合した場合、前記収容部干渉リブが前記コネクタ干渉部に干渉することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電気接続箱は、対象物に係合する機能を兼用する1対のL字リブを用いて、コネクタをコネクタ収容部に不正嵌合姿勢で嵌合することを抑制する構成を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る電気接続箱の構成例を示す斜視図である。
図2は、実施形態に係る電気接続箱の構成例を示す背面図である。
図3は、実施形態に係るコネクタの構成例を示す斜視図である。
図4は、実施形態に係るコネクタの構成例を示す斜視図である。
図5は、実施形態に係るコネクタの連結例を示す正面図である。
図6は、実施形態に係るコネクタ収容部の構成例を示す正面図である。
図7は、実施形態に係るコネクタを正常嵌合姿勢で収容した例を示す正面図である。
図8は、実施形態に係るコネクタを不正嵌合姿勢で収容した例を示す正面図である。
図9は、実施形態に係るコネクタの連結例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0010】
図面を参照しながら実施形態に係る電気接続箱1について説明する。以下の説明では、各図において、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「嵌合方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。嵌合方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に交差し、典型的には直交する。嵌合方向Xは、雄コネクタ30Aと雌コネクタ30Bとを嵌合する方向である。幅方向Yは、雄コネクタ30Aの幅に沿った方向である。高さ方向Zは、1対のL字リブ32Aが並ぶ方向である。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられ、電気接続箱1が車両に搭載された状態での方向として説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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