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公開番号
2024101358
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-29
出願番号
2023005310
出願日
2023-01-17
発明の名称
コネクタ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
13/46 20060101AFI20240722BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ハウジングの製造に際してスライド金型を必要とせず、低コストで製造可能なコネクタを得ることを目的とする。
【解決手段】コネクタ1のハウジング12が、ペグ3を介して基板2に接続される。ハウジング12の側壁122には、ペグ3を支持する支持部126が設けられている。支持部126は、前後方向Xに延びる係止部1261と、係止部1261と側壁122とを接続する第一ブリッジ1261-1及び第二ブリッジ1261-2と、を備えている。第一ブリッジ1261-1と第二ブリッジ1261-2の間には、収容空間Sが設けられている。また、コネクタ1は、第一空間a1と、第二空間a2と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
所定方向一方側に開口し端子を収容する箱状のハウジングが、接続部材を介して基板に接続されるコネクタであって、
前記ハウジングの側壁には、前記接続部材を支持する支持部が設けられ、
前記支持部は、前記基板に対向し、前記側壁と間隔をあけて所定方向に延びる係止部と、前記係止部と前記側壁とを接続する第一ブリッジと、前記第一ブリッジと前記所定方向に間隔をあけて設けられ前記係止部と前記側壁とを接続する第二ブリッジと、を備え、
前記第一ブリッジと前記第二ブリッジは、前記所定方向に重ならない位置に配置され、
前記第一ブリッジと前記第二ブリッジとの間に設けられる収容空間と、
前記第一ブリッジから前記収容空間を介し前記第二ブリッジに沿って延び前記所定方向の他方側に開口する第一空間と、
前記第二ブリッジから前記収容空間を介し前記第一ブリッジに沿って延び前記所定方向の一方側に開口する第二空間と、を備えていることを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記支持部は、前記ハウジングの前記所定方向に延びる側壁に設けられ、
前記ハウジングの前記開口の縁部には、前記開口の外方に向かって広がるフランジ部が設けられ、
前記フランジ部には、前記第二空間に連通する金型抜孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記所定方向は、前記基板の板厚方向である高さ方向に交差する前後方向であり、
前記第一ブリッジおよび前記第二ブリッジは、板状に形成され、
前記第一ブリッジの上面は、前記第二ブリッジの下面と同一平面上に位置していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記所定方向は、前記基板の板厚方向である高さ方向に交差する前後方向であり、
前記第一ブリッジおよび前記第二ブリッジは、板状に形成され、
前記第一ブリッジの下面は、前記第二ブリッジの上面と同一平面上に位置していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記係止部は、前記所定方向に延びる板状に形成され、
前記接続部材は、前記係止部の上縁に引っ掛かるとともに、前記収容空間に収容されるフック部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記係止部は、前記接続部材の前記フック部が引っ掛かる部分およびその近傍が、他の部分よりも幅広の幅広部を備えていることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、端子を保持する樹脂製箱状のハウジングを、ペグによって基板に固定する基板用コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の基板用コネクタでは、ハウジングの側壁に上下方に開口する略ポケット状の圧入部が形成されており、この圧入部にペグを圧入した状態で、ペグ下端を半田等で基板に固定することで、ハウジングが基板に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-61188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような基板用コネクタでは、前後方向に開口する箱状のハウジング側壁に上下方向に開口する圧入部を設ける構造上、ハウジングを樹脂成形する際に、例えば上下方向に開口を形成するためのスライド金型が必要となる。このため、1つの金型から成形できる製品の数である、取り数が少なくなることや、ハウジングの製造の工数が増加する等の問題が生じることがあり、ひいては基板用コネクタの製造コストが増加する。
【0005】
本発明の目的は、ハウジングの製造に際してスライド金型を必要とせず、低コストで製造可能なコネクタを得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、コネクタは、所定方向一方側に開口し端子を収容する箱状のハウジングが、接続部材を介して基板に接続されるコネクタであって、前記ハウジングの側壁には、前記接続部材を支持する支持部が設けられ、前記支持部は、前記基板に対向し、前記側壁と間隔をあけて所定方向に延びる係止部と、前記係止部と前記側壁とを接続する第一ブリッジと、前記第一ブリッジと前記所定方向に間隔をあけて設けられ前記係止部と前記側壁とを接続する第二ブリッジと、を備え、前記第一ブリッジと前記第二ブリッジは、前記所定方向に重ならない位置に配置され、前記第一ブリッジと前記第二ブリッジとの間に設けられる収容空間と、前記第一ブリッジから前記収容空間を介し前記第二ブリッジに沿って延び前記所定方向の他方側に開口する第一空間と、前記第二ブリッジから前記収容空間を介し前記第一ブリッジに沿って延び前記所定方向の一方側に開口する第二空間と、を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ハウジングの製造に際してスライド金型を必要とせず、低コストで製造可能なコネクタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係るコネクタ、基板、及びペグの分解斜視図。
(A)は、コネクタと基板をペグで接続した状態を示す斜視図であり、(B)は、図2の領域Aの部分拡大図。
(A)は、ハウジングの平面図であり、(B)は、ハウジングの側面図。
(A)は、図3(A)のA-A線矢視断面図であり、(B)は、樹脂成形途中のハウジングを示す概要図。
樹脂成形途中のハウジングを上側から見た平面図。
(A)は、基板に接続されたコネクタの平面図であり、(B)は、図6(A)のB-B線矢視断面図。
図6(B)の領域Bにおける部分拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、コネクタ1について説明する。本実施形態のコネクタ1は、自動車等の車両に搭載される電子機器の基板2に、ペグ3(接続部材)を介して接続される基板用コネクタである。なお、図において、X、Y、Zは、互いに直交する方向である。そして、後述するハウジング12の奥行き方向を前後方向とし、「前後方向X」と記す。また、前後方向Xの一方側を「前側X1」、他方側を「後側X2」と記す。なお、前後方向Xは、本発明における所定方向でもある。
【0010】
そして、後述するハウジング12の幅方向を左右方向とし、「左右方向Y」と記す。また、左右方向Yの一方側を「左側Y1」、他方側を「右側Y2」と記す。また、基板2の板厚方向を高さ方向とし、「高さ方向Z」と記す。また、高さ方向Zの一方側を「上側Z1」、他方側を「下側Z2」と記す。これは、あくまでも説明の便宜のためであり、必ずしも実際の使用状態における方向と一致するとは限らず、実際の使用状態における方向を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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