TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024101732
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2023005831
出願日2023-01-18
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/42 20060101AFI20240723BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ランスの係止部分におけるせん断面積の増大とコネクタ端子の端子挿入力の低減とを両立させることができるコネクタを提供する。
【解決手段】ハウジング11におけるランス122が、カンチレバー状のランス本体122aの中途位置に突出形成された第1係止凸部122bと、第1係止凸部122bよりも自由端側で当該第1係止凸部122bよりも低く突出形成された第2係止凸部122cと、を備え、コネクタ端子11が、キャビティ121への収容時に第1係止凸部122bが嵌入係止するランス係止孔111dが設けられた端子本体111と、ランス係止孔111dの前方位置に突出形成され、第1係止凸部122bのランス係止孔111dへの嵌入係止に先立ってランス本体122aを撓めつつ第1係止凸部122bを乗り越えて第2係止凸部122cと係止するランス係止凸部112と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
コネクタ端子と、
筒状に形成されて一端開口から前記コネクタ端子が他端開口へと向かう挿入方向に挿入されて前記コネクタ端子を収容するキャビティ、及び、前記キャビティの内部で前記コネクタ端子に係止して前記挿入方向と逆向きの抜け止めを行うランス、が設けられたハウジングと、を備え、
前記ランスが、
前記キャビティの前記内部において、前記一端開口側を固定端とし、前記他端開口側を自由端として前記挿入方向に延在するカンチレバー状のランス本体と、
前記ランス本体の長手方向の中途位置に突出形成され、前記キャビティに前記コネクタ端子が収容されると当該コネクタ端子に係止する第1係止凸部と、
前記ランス本体における前記第1係止凸部よりも前記自由端側で当該第1係止凸部よりも低く突出形成され、前記キャビティに前記コネクタ端子が収容されると前記第1係止凸部とともに前記コネクタ端子に係止する第2係止凸部と、を備え、
前記コネクタ端子が、
前記キャビティの前記内部で前記挿入方向に延在する長尺形状を有し、前記キャビティへの収容時に前記ランスの前記第1係止凸部が前記ランス本体を撓めつつ前記挿入方向に内周縁を乗り越えて嵌入係止するランス係止孔が外周面に設けられた端子本体と、
前記端子本体の前記外周面における前記ランス係止孔の前記挿入方向の前方位置に突出形成され、前記キャビティへの収容時に、前記第1係止凸部の前記ランス係止孔への嵌入係止に先立って前記ランス本体を撓めつつ前記第1係止凸部を前記挿入方向に乗り越えて前記第2係止凸部と係止するランス係止凸部と、を備えたことを特徴とするコネクタ。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記ランス本体では、前記第1係止凸部よりも前記固定端側となるランス背面が、前記長手方向に沿って延在する平面となっており、
前記第1係止凸部における前記自由端側で前記ランス係止孔の前記内周縁に当接する第1端面、及び、前記第2係止凸部における前記自由端側で前記ランス係止凸部に当接する第2端面、のそれぞれが、前記ランス背面に対し、前記自由端側へと90度以上の角度をなす面であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記ランスが、前記ランス本体における前記第2係止凸部よりも更なる前記自由端側に、前記第2係止凸部よりも更に一段下がって前記挿入方向へと舌片状に延出し、前記キャビティから前記コネクタ端子を前記挿入方向と逆向きに抜出すときに、前記他端開口から解除治具がアクセスすることで前記第1係止凸部の前記ランス係止孔への嵌入係止及び前記第2係止凸部の前記ランス係止凸部に対する係止を解除する解除部を更に備えており、
前記第1係止凸部の前記ランス係止孔への嵌入係止時における当該ランス係止孔の周囲面と前記第2係止凸部の頂部とのクリアランスより、前記第2係止凸部の前記ランス係止凸部に対する係止時における当該ランス係止凸部の頂部と前記解除部とのクリアランスが大きいことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ランス本体では、前記第1係止凸部よりも前記固定端側となるランス背面が、前記長手方向に沿って延在する平面となっており、
前記コネクタ端子が、前記端子本体の前記外周面における前記ランス係止孔の前記挿入方向の後方位置に頂部が平面となるように突出形成され、前記第1係止凸部の前記ランス係止孔への嵌入係止時及び前記第2係止凸部の前記ランス係止凸部に対する係止時には、前記ランス背面に頂部平面で接触することで前記キャビティに対する前記コネクタ端子の中心軸の傾きを抑制するランス背面接触凸部を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記コネクタ端子が、前記ランス係止凸部が突出する方向である端子側突出方向と、前記挿入方向と、の両方と直交する端子幅方向について、前記端子本体の両側部から前記端子側突出方向に舌片状に突出した一対のスタビライザを更に備え、
前記キャビティの内周面に、前記第1係止凸部及び前記第2係止凸部が突出する方向であるランス側突出方向と、前記挿入方向と、の両方と直交するキャビティ幅方向について前記ランスを挟んで前記一端開口側から前記挿入方向に溝レール状に延在し、前記コネクタ端子の前記キャビティへの挿入時には前記一対のスタビライザに内側を通過させることで前記挿入時の前記コネクタ端子の中心軸回りの姿勢を安定させる一対の側方ガイド溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記キャビティの内周面において、前記第1係止凸部及び前記第2係止凸部が突出する方向であるランス側突出方向と、前記挿入方向と、の両方と直交するキャビティ幅方向について前記ランスを挟んで前記挿入方向に延在する一対の面部分における前記ランスよりも前記他端開口側に、前記キャビティの内側に棚状に張り出して、前記コネクタ端子の挿入時には、前記コネクタ端子の前記挿入方向の先端側を支持することで前記キャビティに対する前記コネクタ端子の中心軸の傾きを抑制する一対の端子受け部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記キャビティの内周面において、前記ランスに対する対面部分には、前記キャビティの内側に向かって各々が突出して前記挿入方向に延在するとともに、前記第1係止凸部及び前記第2係止凸部が突出する方向であるランス側突出方向と、前記挿入方向と、の両方と直交するキャビティ幅方向に複数列並べられたリブであって、前記コネクタ端子の挿入時に当該コネクタ端子を前記ランスに向かって押圧することで当該コネクタ端子のガタを抑制する複数列のガタ抑えリブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ端子がハウジングのキャビティに収容されたコネクタに関するものとなっている。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コネクタ端子がハウジングのキャビティに収容されたコネクタの多くでは、意図しない引張り力が掛かったときにコネクタ端子が抜け出さないように、キャビティ内に抜け止め用のランスが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1のランスは、コネクタ端子の挿入方向にカンチレバー状に延在したランス本体の先端側に、コネクタ端子に係止して抜け止めする係止凸部が設けられた構造を有している。コネクタ端子のキャビティへの挿入時には、コネクタ端子が、ランスの係止凸部と干渉してランス本体を撓ませつつ所定の収容位置までキャビティ内を挿入方向に進む。コネクタ端子が収容位置に達すると、ランス本体の撓みが解消するとともに係止凸部がコネクタ端子における被係止部に係止することで、挿入方向と逆向きの抜け止めを行う。
【0003】
ここで、上記のコネクタでは、引張り力に対するランスの係止部分におけるせん断面積を大きくして係止強度を向上させるために、この係止部分をなす係止凸部が幅広に形成されている。そして、このランスは、幅広の係止凸部における係止端面とキャビティの内周面が可撓片によって繋げられた両持ち梁構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-69538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のコネクタは、幅広の係止凸部によってコネクタ端子への引張り力に対するランスの係止部分におけるせん断面積が大きくなっている反面、両持ち梁構造によってランスが撓み難くなっており、コネクタ端子の端子挿入力が高くなりがちとなっている。
【0006】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、ランスの係止部分におけるせん断面積の増大とコネクタ端子の端子挿入力の低減とを両立させることができるコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、コネクタは、コネクタ端子と、筒状に形成されて一端開口から前記コネクタ端子が他端開口へと向かう挿入方向に挿入されて前記コネクタ端子を収容するキャビティ、及び、前記キャビティの内部で前記コネクタ端子に係止して前記挿入方向と逆向きの抜け止めを行うランス、が設けられたハウジングと、を備え、前記ランスが、前記キャビティの前記内部において、前記一端開口側を固定端とし、前記他端開口側を自由端として前記挿入方向に延在するカンチレバー状のランス本体と、前記ランス本体の長手方向の中途位置に突出形成され、前記キャビティに前記コネクタ端子が収容されると当該コネクタ端子に係止する第1係止凸部と、前記ランス本体における前記第1係止凸部よりも前記自由端側で当該第1係止凸部よりも低く突出形成され、前記キャビティに前記コネクタ端子が収容されると前記第1係止凸部とともに前記コネクタ端子に係止する第2係止凸部と、を備え、前記コネクタ端子が、前記キャビティの前記内部で前記挿入方向に延在する長尺形状を有し、前記キャビティへの収容時に前記ランスの前記第1係止凸部が前記ランス本体を撓めつつ前記挿入方向に内周縁を乗り越えて嵌入係止するランス係止孔が外周面に設けられた端子本体と、前記端子本体の前記外周面における前記ランス係止孔の前記挿入方向の前方位置に突出形成され、前記キャビティへの収容時に、前記第1係止凸部の前記ランス係止孔への嵌入係止に先立って前記ランス本体を撓めつつ前記第1係止凸部を前記挿入方向に乗り越えて前記第2係止凸部と係止するランス係止凸部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上述のコネクタによれば、ランスの係止部分におけるせん断面積の増大とコネクタ端子の端子挿入力の低減とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係るコネクタが備えるコネクタ端子を示す斜視図である。
図1に示されているコネクタ端子が挿入されるハウジングを示す斜視図である。
図2に示されているハウジングを図中の矢印V11方向から見た、相手方コネクタとの嵌合側である前面側端面を示す平面図である。
図2に示されているハウジングを図中の矢印V12方向から見た、電線の延出側である背面側端面を示す平面図である。
図2~図4に示されているハウジングの、図3中のV13-V13線に沿った断面を示す断面図である。
図5中の領域A11の拡大図である。
図2~図4に示されているハウジングの、図5中のV14-V14線に沿った断面を示す断面図である。
図2~図7に示されているハウジングと、そのキャビティへの挿入対象として、図1に示されているコネクタ端子とが用意され、挿入のための位置合わせが行われる様子を、コネクタ端子の中心軸を通る断面で示した図である。
図2~図7に示されているハウジングのキャビティに、図1に示されているコネクタ端子が、ランスによる係止前の状態まで挿入される様子を、図8と同様の断面で示した図である。
図2~図7に示されているハウジングのキャビティに、図1に示されているコネクタ端子が、ランスの係止が完了するまで挿入される様子を、図8と同様の断面で示した図である。
図10中の領域A12の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、コネクタの一実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

矢崎総業株式会社
端子
7日前
矢崎総業株式会社
端子台
14日前
矢崎総業株式会社
充電器
3日前
矢崎総業株式会社
充電器
3日前
矢崎総業株式会社
収容箱
7日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
13日前
矢崎総業株式会社
表示装置
7日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
21日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
21日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
21日前
矢崎総業株式会社
無線装置
21日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
21日前
矢崎総業株式会社
表示装置
17日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
26日前
矢崎総業株式会社
中継装置
21日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
21日前
矢崎総業株式会社
グロメット
10日前
矢崎総業株式会社
電気接続箱
14日前
矢崎総業株式会社
電流センサ
3日前
矢崎総業株式会社
シール部材
3日前
矢崎総業株式会社
グロメット
3日前
矢崎総業株式会社
高圧コネクタ
12日前
矢崎総業株式会社
端子接続装置
21日前
矢崎総業株式会社
端子接続装置
21日前
矢崎総業株式会社
端子接続装置
21日前
矢崎総業株式会社
シールド電線
26日前
矢崎総業株式会社
導体接続構造
6日前
矢崎総業株式会社
導体接続構造
3日前
矢崎総業株式会社
基板ユニット
3日前
矢崎総業株式会社
短絡判定回路
3日前
矢崎総業株式会社
超音波接合装置
17日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
3日前
矢崎総業株式会社
ワイヤハーネス
3日前
矢崎総業株式会社
車両用照明装置
20日前
続きを見る