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公開番号2024098681
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002312
出願日2023-01-11
発明の名称コネクタ
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/6473 20110101AFI20240717BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】インピーダンスの整合化を図ることができ、伝送特性を向上させることができるシールドコネクタを提供する。
【解決手段】シールドコネクタは、電線11の芯線12bが接続される圧着部19と相手側端子67が接続される箱形の電気接続部18とを有した端子17と、後壁側が開口22され、少なくとも前壁23と天井壁24と底壁25と両側壁とで区画された端子収容室28を有する合成樹脂製の誘電体20と、この誘電体20を覆うように装着される筒状で金属製のシールド部材と、を備え、誘電体20は、端子17の箱形の電気接続部18の後端18bを押圧して箱形の電気接続部18の前端18aを前壁23に当接させる押圧凸部32を天井壁24側に有する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
電線の芯線が接続される圧着部と相手側端子が接続される箱形の電気接続部とを有した端子と、
後壁側が開口され、少なくとも前壁と天井壁と底壁と両側壁とで区画された端子収容室を有する合成樹脂製の誘電体と、
前記誘電体を覆うように装着される筒状で金属製のシールド部材と、
を備え、
前記誘電体は、前記端子の箱形の電気接続部の後端を押圧して前記箱形の電気接続部の前端を前記前壁に当接させる押圧凸部を前記天井壁側に有するシールドコネクタ。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記誘電体は、前記端子収容室を有する本体部と、前記天井壁側に設けられ、前記端子収容室に収容された前記端子の圧着部側を保護するカバー部と、を備え、
前記カバー部は、前記押圧凸部の前端側に設けられて前記カバー部を開閉させるヒンジと、前記カバー部の閉時に前記両側壁に設けられた係止部に係合する係止突起と、を有する、請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記端子の箱形の電気接続部の長さをL1とし、前記端子収容室の前記前壁から前記押圧凸部の前端までの長さをL2とすると、L1>L2の関係になっており、
前記カバー部の閉時に前記ヒンジが後方へ伸びるため、前記係止部と前記係止突起の隙間をL1-L2の差分開けている、請求項2に記載のシールドコネクタ。
【請求項4】
前記電線としてのシールド電線と、前記シールド電線の端末の芯線に前記圧着部を介して接続された前記端子と、前記誘電体としてのインナハウジングと、前記インナハウジングを覆うように装着される前記シールド部材と、を備えてインナモジュールが構成され、
前記インナモジュールは、合成樹脂製のアウタハウジングに収容されている、請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項5】
前記シールド電線は、撚られている複数の内部電線を有し、前記複数の内部電線は、金属箔を介して電磁的にシールドする編組線で覆われている、請求項4に記載のシールドコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールドコネクタに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
この種のシールドコネクタとして、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載のシールドコネクタは、電線の芯線に接続された端子と、この端子を位置決め状態で収容可能な端子収容室を有する合成樹脂製で一対の半割体から成る誘導体と、この誘導体の外面を覆うように組付けられる金属製で一対のシェルと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6525221号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来のシールドコネクタでは、相手側コネクタとの嵌合時に、誘導体の端子収容室に位置規制されて収容された端子の先端と端子収容室を形成する誘導体の前壁との間に隙間から成る空気層(相手側端子の先端のみの空間)が発生してしまう。この空気層は、誘電率が低いため、インピーダンスが高くなってしまう。つまり、空気層の有る部分のインピーダンスが空気層の無い部分と比べて大きく値が変わってしまうので、インピーダンスの不整合化が生じ、伝送特性が悪くなる。
【0005】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、インピーダンスの整合化を図ることができ、伝送特性を向上させることができるシールドコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様に係るシールドコネクタは、電線の芯線が接続される圧着部と相手側端子が接続される箱形の電気接続部とを有した端子と、後壁側が開口され、少なくとも前壁と天井壁と底壁と両側壁とで区画された端子収容室を有する合成樹脂製の誘電体と、前記誘電体を覆うように装着される筒状で金属製のシールド部材と、を備え、前記誘電体は、前記端子の箱形の電気接続部の後端を押圧して前記箱形の電気接続部の前端を前記前壁に当接させる押圧凸部を前記天井壁側に有するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、誘電体の端子収容室と端子の前後方向の隙間を無くすことで、空気層の発生を防ぐことができるため、インピーダンスの整合化を図ることができ、伝送特性を向上させることができるシールドコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係るシールドコネクタの一例を示す斜視図である。
上記シールドコネクタのインナモジュールを表側から見た斜視図である。
上記インナモジュールを表側から見た断面図である。
上記インナモジュールに組み込まれたインナハウジングを裏側から見た斜視図である。
上記インナハウジングを前側から見た斜視図である。
上記インナハウジングを後側から見た斜視図である。
上記インナハウジングの端子収容室に端子を収容する前の状態を示す斜視図である。
上記インナハウジングの端子収容室に端子を収容した状態を示す断面図である。
上記インナハウジングの端子収容室に端子を収容した状態を示す側面図である。
上記端子収容室に端子を収容する前の図9A中D部分の拡大側面図である。
上記端子収容室に端子を収容した後の図9A中D部分の拡大側面図である。
上記シールドコネクタに嵌合される相手側コネクタの斜視図である。
上記相手側コネクタのインナモジュールを表側から見た斜視図である。
上記相手側コネクタのインナモジュールを裏側から見た斜視図である。
上記相手側コネクタのインナモジュールの断面図である。
上記相手側コネクタのインナモジュールに組み込まれたインナハウジングを裏側から見た斜視図である。
上記シールドコネクタと相手側コネクタが嵌合した状態を示す斜視図である。
上記シールドコネクタと相手側コネクタが嵌合した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係るシールドコネクタについて詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の実施形態に係るシールドコネクタの一例を示す斜視図である。図2はシールドコネクタのインナモジュールを表側から見た斜視図である。図3はインナモジュールを表側から見た断面図である。図4はインナモジュールに組み込まれたインナハウジングを裏側から見た斜視図である。図5はインナハウジングを前側から見た斜視図である。図6はインナハウジングを後側から見た斜視図である。図7はインナハウジングの端子収容室に端子を収容する前の状態を示す斜視図である。図8はインナハウジングの端子収容室に端子を収容した状態を示す断面図である。図9Aはインナハウジングの端子収容室に端子を収容した状態を示す側面図である。図9Bは端子収容室に端子を収容する前の図9A中D部分の拡大側面図である。図9Cは端子収容室に端子を収容した後の図9A中D部分の拡大側面図である。図10はシールドコネクタに嵌合される相手側コネクタの斜視図である。図11Aは相手側コネクタのインナモジュールを表側から見た斜視図である。図11Bは相手側コネクタのインナモジュールを裏側から見た斜視図である。図12は相手側コネクタのインナモジュールの断面図である。図13は相手側コネクタのインナモジュールに組み込まれたインナハウジングを裏側から見た斜視図である。図14はシールドコネクタと相手側コネクタが嵌合した状態を示す斜視図である。図15はシールドコネクタと相手側コネクタが嵌合した状態を示す断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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