TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024093260
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209519
出願日2022-12-27
発明の名称セルロース繊維と硫酸バリウムの複合繊維からシートを製造する方法
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類D06M 11/56 20060101AFI20240702BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】本発明の課題は、硫酸バリウムがセルロース繊維表面に定着した複合繊維について、シートの製造技術を提供することである。
【解決手段】本発明によれば、硫酸を用いて硫酸バリウムとセルロース繊維との複合体を合成した上でシートを製造する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セルロース繊維と水酸化バリウムとの複合繊維を含有するシートの製造方法であって、
(a) セルロース繊維と水酸化バリウムとを含有するスラリーに硫酸水溶液を滴下し、セルロース繊維と硫酸バリウムの複合繊維を得る工程、
(b) 得られた複合繊維と紙力剤を含むスラリーからシートを形成する工程、
を含む、上記方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記複合繊維において硫酸バリウムがセルロース繊維表面に自己定着しており、硫酸バリウムの平均一次粒子径が120~1000nmである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
坪量が4500g/m

のシートにした際の鉛当量が0.24mmPb以上である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記シートが放射線遮蔽用シートである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記スラリーが、スラリーの固形分に対して0.01~3.3重量%の紙力剤を含む、請求項1に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セルロース繊維と硫酸バリウムの複合繊維からシートを製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
セルロース繊維を始めとする繊維は、その表面の官能基などに基づいて種々の特性を発揮するところ、用途によっては表面を改質する必要が生じる場合があり、これまで、繊維を表面改質する技術が開発されてきている。
【0003】
例えば、特許文献1には、セルロース繊維の表面に硫酸バリウムを定着させた複合繊維が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-066578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、セルロース繊維と硫酸バリウムの複合繊維について、シートを製造する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これに限定されるものではないが、本発明は、下記の発明を包含する。
[1] セルロース繊維と水酸化バリウムとの複合繊維を含有するシートの製造方法であって、
(a) セルロース繊維と水酸化バリウムとを含有するスラリーに硫酸水溶液を滴下し、セルロース繊維と硫酸バリウムの複合繊維を得る工程、
(b) 得られた複合繊維と紙力剤を含むスラリーからシートを形成する工程、
を含む、上記方法。
[2] 前記複合繊維において硫酸バリウムがセルロース繊維表面に自己定着しており、硫酸バリウムの平均一次粒子径が120~1000nmである、[1]に記載の方法。
[3] 坪量が4500g/m

のシートにした際の鉛当量が0.24mmPb以上である、[1]に記載の方法。
[4] 前記シートが放射線遮蔽用シートである、[1]に記載の方法。
[5] 前記スラリーが、スラリーの固形分に対して0.01~3.3重量%の紙力剤を含む、[1]に記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高いX線遮蔽性を備え、かつ、強度に優れる複合繊維シートを得ること可能になる。したがって、従来の製品と同等のX線遮蔽性を低い坪量で出すことができる。すなわち、複合繊維シートの軽量化をすることができる。また、硫酸バリウムが繊維に付着していることから、灰分歩留りが良いX放射線遮蔽材を得ることができる。また、濾水時間が短く、強度が高いため、シート製造時の操業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、複合繊維1の電子顕微鏡写真である(左:3000倍、右:10000倍)。
図2は、複合繊維3の電子顕微鏡写真である(左:3000倍、右:10000倍)。
図3は、シートサンプルの坪量と鉛当量の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、硫酸バリウムによって繊維表面が被覆された複合繊維からシートを製造する技術に関する。本発明に係るシートは、複合繊維に含まれる硫酸バリウムによって優れたX線遮蔽効果を発現させており、例えば、検査用、手術用、診断用などの用途に好適に使用される。
【0010】
本発明に係る複合繊維は、単に繊維と硫酸バリウムが混在しているのではなく、水素結合などによって繊維と硫酸バリウムが結着しているので、離解処理によっても硫酸バリウムが繊維から脱落することが少ないため、種々の形状に加工することが容易である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本製紙株式会社
麺類
3日前
日本製紙株式会社
ゼリー状食品
3日前
日本製紙株式会社
組立箱用ブランクシートおよび箱
3日前
日本製紙株式会社
アニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末
7日前
日本製紙株式会社
塗工白板紙
今日
日本製紙株式会社
アニオン変性セルロースナノファイバーならびにアニオン変性セルロースナノファイバーを含む添加剤及びヘイズ向上剤
今日
株式会社コロナ
空気調和機
2か月前
アキレス株式会社
合成皮革
1か月前
アキレス株式会社
合成皮革
28日前
株式会社リコー
捺染方法
11日前
個人
ピンチハンガー
1か月前
株式会社ニチベイ
吊下装置
21日前
アキレス株式会社
壁紙
1か月前
大阪瓦斯株式会社
衣類乾燥装置
28日前
リンナイ株式会社
衣類乾燥装置
1か月前
株式会社日本触媒
炭素繊維の製造方法
1か月前
大阪瓦斯株式会社
衣類乾燥装置
28日前
アキレス株式会社
合成皮革
7日前
東レ株式会社
人工皮革およびその製造方法
21日前
東レ株式会社
人工皮革およびその製造方法
21日前
花王株式会社
洗濯方法
1か月前
東レ株式会社
人工皮革およびその製造方法
8日前
株式会社創和
キャップ用洗濯ネット
2か月前
アキレス株式会社
表皮一体成形用の表皮材
11日前
小松マテーレ株式会社
合成皮革
1か月前
株式会社ニデック
染色システム
3日前
アイナックス稲本株式会社
洗濯物乾燥機
2か月前
アイリスオーヤマ株式会社
洗濯機
2か月前
アイリスオーヤマ株式会社
洗濯機
28日前
大和ハウス工業株式会社
物干し竿
28日前
シャープ株式会社
洗濯機
8日前
日榮新化株式会社
壁紙
2か月前
東レ・デュポン株式会社
ゴム補強用繊維コード
8日前
エレファンテック株式会社
脱色装置、脱色方法
28日前
東レ株式会社
原着アクリル系繊維およびその製造方法
1か月前
三洋化成工業株式会社
合成繊維用処理剤及び合成繊維
1か月前
続きを見る