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公開番号2024102461
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-31
出願番号2023006350
出願日2023-01-19
発明の名称壁紙
出願人日榮新化株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類D06N 7/00 20060101AFI20240724BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】壁紙の施工を容易にし、壁紙の施工後の膨れ又はしわを抑制する。
【解決手段】壁紙S1は、樹脂層11と、該樹脂層11の裏側に積層された裏打ち層12とを有する装飾シート1と、装飾シート1の裏側に積層された接着層2と、接着層2に接着されて接着層2の裏側に積層された樹脂製の支持層3と、支持層3の裏側に積層され、粘着剤の硬化物により形成された、使用時に壁面に貼り付けられる粘着層4とを備え、支持層3単体を、周囲温度23℃、相対湿度50%である第1環境から、周囲温度40℃、相対湿度80%の第2環境に移した場合の寸法変化率は、装飾シート1単体を第1環境から第2環境へ移した場合の寸法変化率よりも、縦方向及び横方向の両方で小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂層と、該樹脂層の裏側に積層された裏打ち層とを有する装飾シートと、
前記装飾シートの裏側に積層された接着層と、
前記接着層に接着されて前記接着層の裏側に積層された樹脂製の支持層と、
前記支持層の裏側に積層され、粘着剤の硬化物により形成された、使用時に被着体に貼り付けられる粘着層と
を備え、
前記支持層単体を、周囲温度23℃、相対湿度50%である第1環境から、周囲温度40℃、相対湿度80%である第2環境に移した場合の寸法変化率は、前記装飾シート単体を前記第1環境から前記第2環境へ移した場合の寸法変化率よりも、縦方向及び横方向の両方で小さい、壁紙。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記装飾シート単体を、前記第1環境から、前記第2環境に移した場合の寸法変化率は、縦方向及び横方向の両方で0.05%以上である、請求項1に記載の壁紙。
【請求項3】
10cm四方の正方形状に裁断した前記装飾シート単体を、前記第1環境から、周囲温度15℃、相対湿度30%である第3環境に移した場合、前記装飾シート周縁部における少なくとも一部に、前記装飾シート中央部に対して厚み方向に1mm以上の反りが生じ、
10cm四方の正方形状に裁断した前記支持層単体を、前記第1環境から前記第3環境に移した場合、前記支持層周縁部におけるいずれの部位にも、前記支持層中央部に対して厚み方向に1mm以上の反りが生じない、請求項1に記載の壁紙。
【請求項4】
前記粘着剤は溶剤系粘着剤又はエマルション系粘着剤である、請求項1に記載の壁紙。
【請求項5】
前記支持層を構成する樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミドイミド及びポリイミドからなる群から選択されたいずれか1種又は2種以上の混合物である、請求項1に記載の壁紙。
【請求項6】
前記粘着層の周囲温度23℃における貯蔵弾性率は2.0×10

Pa以上2.0×10

Pa以下であり、前記粘着層の周囲温度40℃における貯蔵弾性率は1.0×10

Pa以上1.0×10

Pa以下である、請求項1に記載の壁紙。
【請求項7】
前記粘着層の裏面は、被着体への貼付け時に、前記壁紙の少なくとも一端に連通する空間が形成されるような凹凸形状を有する、請求項1に記載の壁紙。
【請求項8】
前記壁紙の裏面を紙に貼り付けた場合、前記第1環境において貼付け後24時間経過した時の前記紙に対する粘着力は、剥離角度180度、剥離速度300mm/分の条件で測定すると2N/25mm以上20N/25mm以下である、請求項1~7のうちいずれか1項に記載の壁紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁紙に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、壁紙を壁面に貼付するためにはデンプン糊等の水性接着剤が多く用いられる。水性接着剤を用いる場合には、水性接着剤の調製に加え、養生シートの準備が必要であるなど、施工に手間がかかることが多く、更に水性接着剤の壁面への塗布後に養生時間も必要となる。
【0003】
一方、特許文献1には、粘着層と、基材層と、絵柄模様を有する合成樹脂ペースト層と、トップコート層とがこの順に設けられた、粘着層付き壁紙が記載されている。特許文献1の明細書段落0013には、発明の効果として、壁紙の施工が容易であることや、施工時間を短縮できることなどが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-222799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1記載の粘着層付き壁紙は、水性接着剤を用いて施工された壁紙に比べて膨れやしわが発生しやすい傾向にある。特許文献1の明細書段落0002には、壁紙に膨れが生じる原因として壁紙と下地との間に空気が介在することが記載されており、その問題を解決する技術として空気を追い出すために無数の微細な孔を開けることが記載されている。
【0006】
しかし、本願発明者らが検討を重ねた結果、壁紙の膨れやしわが発生する原因は、施工時に壁紙と下地との間に空気が介在することのほかに、壁紙自体が温度や湿度の変化によって伸縮変形することにもあることが分かった。すなわち、壁紙に貫通孔を設けても膨れやしわの発生を十分に抑えるのは困難である。
【0007】
本発明の目的は、壁紙の施工を容易にし、壁紙の施工後の膨れ又はしわを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に開示された壁紙は、樹脂層と、該樹脂層の裏側に積層された裏打ち層とを有する装飾シートと、前記装飾シートの裏側に積層された接着層と、前記接着層に接着されて前記接着層の裏側に積層された樹脂製の支持層と、前記支持層の裏側に積層され、粘着剤の硬化物により形成された、使用時に被着体に貼り付けられる粘着層とを備え、前記支持層単体を、周囲温度23℃、相対湿度50%である第1環境から、周囲温度40℃、相対湿度80%である第2環境に移した場合の寸法変化率は、前記装飾シート単体を前記第1環境から前記第2環境へ移した場合の寸法変化率よりも、縦方向及び横方向の両方で小さい。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に開示された壁紙によれば、樹脂製の支持層が裏打ち層の裏側に設けられているので、施工後の膨れやしわの発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る壁紙を示す断面図である。
実施形態の変形例に係る壁紙を示す断面図である。
図2における剥離ライナーの具体例を示す斜視図である。
図2における剥離ライナーの図3とは異なる具体例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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