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公開番号2024119458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023026368
出願日2023-02-22
発明の名称裁断装置
出願人株式会社川上製作所
代理人弁理士法人森特許事務所
主分類D06H 7/02 20060101AFI20240827BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】延反機能を備えた裁断装置において、積層する生地の延反作業に掛かる作業時間を短縮し、かつ正確な位置合わせで積層を可能にする。
【解決手段】作業台1の作業領域11を挟んで直線上に第1待避領域14及び第2待避領域15が設けられ、作業領域11及び第1待避領域14の範囲で進退自在で、ロール21から生地を繰り出しながら作業領域11及び第1待避領域14の範囲で進退することにより、作業領域11に生地を展開又は積層する延反部2と、作業領域11及び第2待避領域15の範囲で進退自在で、裁断カッタ31を左右に移動させながら作業領域11及び第2待避領域15の範囲で進退することにより、作業領域11に展開又は積層された生地を裁断する裁断部3とを備えた裁断装置である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
作業台の作業領域を挟んで直線上に第1待避領域及び第2待避領域が設けられ、
作業領域及び第1待避領域の範囲で進退自在で、ロールから生地を繰り出しながら作業領域及び第1待避領域の範囲で進退することにより、作業領域に生地を展開又は積層する延反部と、
作業領域及び第2待避領域の範囲で進退自在で、裁断カッタを左右に移動させながら作業領域及び第2待避領域の範囲で進退することにより、作業領域に展開又は積層された生地を裁断する裁断部と
を備えた裁断装置。
続きを表示(約 63 文字)【請求項2】
作業領域は、第2待避領域に向けて生地を移動させるベルトコンベアを設けた請求項1記載の裁断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生地を展開又は積層する延反機能を備えた裁断装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
服飾用の生地は、作業台に展開又は積層された状態で予め定められたパターンに裁断されると、身頃等のパーツが得られる。左右対称なパーツを得る場合、折り畳み状態で積層した生地を裁断する。作業台に生地を展開又は積層する延反作業は延反装置で、展開又は積層された生地を裁断する裁断作業は裁断装置でそれぞれ実行されていた。この場合、延反装置で展開又は積層された生地を裁断装置に運ばねばならず、手間及び労力が掛かっていたほか、延反装置及び裁断装置を設置するため、広い場所が必要であった。
【0003】
延反装置から裁断装置に展開又は積層された生地を運ぶ手間及び労力を解消し、装置の設置場所を節約するため、延反機能を備えた裁断装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1が開示する裁断装置は、ロールから生地(シート材)を解反する解反部と、解反部から繰り出された生地を延反する裁断領域のベルトコンベアと、解反部で繰り出された生地を切断分離する分離カッタと、ベルトコンベアから離脱する生地を収容する収容部と、裁断領域上を移動して生地を裁断する裁断部(カッターヘッド)とを備えて構成される(特許文献1・[請求項1])。
【0004】
特許文献1が開示する裁断装置は、解反部から繰り出された生地をベルトコンベアで引っ張り、裁断領域に延反する(特許文献1・[0012])。また、特許文献1が開示する裁断装置は、予め裁断領域に延反した生地を一旦収容部に収容し、解反部から繰り出された新たな生地を収容部に収容された生地に作業者が重ね、一体にベルトコンベアで引っ張ることで、生地を積層する(特許文献1・[0041]~[0045])。左右対称なパーツは、解反部のロールの向きを取り変えて生地を繰り出すことで、表裏が逆に積層した生地を裁断して得る(特許文献1・[0047]~[0051])。積層枚数は、生地の延反動作と切断動作とを繰り返して増やす(特許文献1・[0055])。
【0005】
特許文献1が開示する裁断装置は、延反作業から裁断作業に至る作業時間を短縮できる効果がある。また、特許文献1が開示する裁断装置は、延反装置から裁断装置へ生地を運ぶための補助装置が不要であるため、全体としての装置構成が簡素化され、製造コストを低減できる効果がある。更に、特許文献1が開示する裁断装置は、延反装置を別に必要とせず、延反機能を備えた裁断装置を設置するだけの狭い場所で、延反作業及び裁断作業が実行できる効果がある(特許文献1・[0023]~[0026]、[0052]~[0054])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-256493公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1が開示する裁断装置は、裁断部を避けて生地を延反するため、裁断領域の端に位置固定させた解反部から繰り出した生地をベルトコンベアで引き伸ばすように延反する。これにより、生地を積層する場合、既に展開又は積層させた生地をベルトコンベアで進退させながら、解反部から繰り出した新たな生地をロールから切断分離しながら積層する必要がある。このような生地の積層には、コンベアベルトを正転又は逆転させて生地を端から端まで前後させたり、積層する新たな生地を切断分離する手間及び労力がかかり、作業時間が長くなったりする問題がある。
【0008】
特に、新たに積層する生地の位置決めを作業者に頼っており、生地を積層させた延反作業における作業時間がますます掛かることになっていた。また、作業者による生地の位置合わせは不正確になる可能性があり、得られるパターンの品質を低下させる虞がある。そこで、延反機能を備えた裁断装置において、積層する生地の延反作業に掛かる作業時間を短縮し、かつ正確な位置合わせで積層を可能にするため、装置構成について検討した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
検討の結果開発したものが、作業台の作業領域を挟んで直線上に第1待避領域及び第2待避領域が設けられ、作業領域及び第1待避領域の範囲で進退自在で、ロールから生地を繰り出しながら作業領域及び第1待避領域の範囲で進退することにより、作業領域に生地を展開又は積層する延反部と、作業領域及び第2待避領域の範囲で進退自在で、裁断カッタを左右に移動させながら作業領域及び第2待避領域の範囲で進退することにより、作業領域に展開又は積層された生地を裁断する裁断部とを備えた裁断装置である。延反作業を実行する延反領域は作業領域全域であるが、裁断作業を実行する裁断領域は作業領域のうち第2待避領域に接する一部分としてもよい。
【0010】
本発明の裁断装置は、延反部及び裁断部が互いの作業領域を共通とし、延反部が作業領域を進退する際は裁断部が第2待避領域に退避し、裁断部が作業領域を進退する際は延反部が第1待避領域に待避する。延反部は、作業領域を進退して、ロールから繰り出す生地を延反する。生地は、延反部から繰り出して一定長で切断分離し、作業領域の同じ位置から表裏同じ姿勢で延反すれば、表裏を揃えて積層できる。また、生地は、延反部が作業領域を進退して折り畳み状態で延反すれば、表裏を反転して積層できる。延反部及び裁断部は、作業領域に設けられた原点を基準に生地の延反及び裁断をすれば、延反作業及び裁断作業で生地のずれが生じない。
(【0011】以降は省略されています)

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