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公開番号2024090038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205673
出願日2022-12-22
発明の名称衣類用シワ防止剤
出願人小林製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06M 13/228 20060101AFI20240627BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】本開示の目的は、衣類のシワ発生を防止するために使用される衣類用シワ防止剤を提供することである。
【解決手段】(1)窒素原子を含まず、環状構造及びエステル結合を有する化合物、(2)窒素原子を含まず、環状構造及びケトン基を有する化合物、及び(3)窒素原子を含まず、環状構造及びホルミル基を有する化合物よりなる群から選択される少なくとも1種のシワ防止成分を含む、衣類用シワ防止剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(1)窒素原子を含まず、環状構造及びエステル結合を有する化合物、(2)窒素原子を含まず、環状構造及びケトン基を有する化合物、及び(3)窒素原子を含まず、環状構造及びホルミル基を有する化合物よりなる群から選択される少なくとも1種のシワ防止成分を含む、衣類用シワ防止剤。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記シワ防止成分が、(1)窒素原子を含まず、環状構造及びエステル結合を有する化合物、及び(2)窒素原子を含まず、環状構造及びケトン基を有する化合物よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の衣類用シワ防止剤。
【請求項3】
前記シワ防止成分が、下記(1A)、(1B)、(2A)、及び(2B)よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の衣類用シワ防止剤。
(1A)ラクトン
(1B)環状構造及びエステル結合を有し、エステル結合を環内に含まず、環状構造を構成している炭素原子に、エステル結合を構成する炭素原子が直接結合している化合物
(2A)環状構造及びケトン基を有し、ケトン基を構成する炭素原子が環内に含まれる化合物
(2B)環状構造及びケトン基を有し、ケトン基を構成する炭素原子を環内に含まず、環状構造を構成している炭素原子に、ケトン基を構成する炭素原子が直接結合している化合物
【請求項4】
前記シワ防止成分が、下記(1A)及び(2A')よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の衣類用シワ防止剤。
(1A)ラクトン
(2A')環状構造及びケトン基を有し、ケトン基を構成する炭素原子が環内に含まれ、酸素原子を含む複素環式の環状構造を有する化合物
【請求項5】
前記シワ防止成分を揮散させて衣類に付着させるように使用される、請求項1又は2に記載の衣類用シワ防止剤。
【請求項6】
前記シワ防止成分が、ラクトン、又は芳香環を有する化合物であり、
樹脂製のスティック状の揮散部材を介して揮散させて使用される、請求項5に記載の衣類用シワ防止剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、衣類のシワ発生を防止するために使用される衣類用シワ防止剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
衣類の着用時に生じるシワは、外観の審美性を損なう要因になっており、衣類にシワを発生し難くすることが求められている。近年、防シワ加工が施された布帛を使用した衣類が開発されているものの、そのシワ防止効果には限界があり、家庭でも行えるシワ発生の防止処理が必要とされている。
【0003】
従来、衣類のシワ防止剤をスプレー噴霧や揮散等により衣類に付着させてシワ発生を防止する手法が開発されている。例えば、特許文献1には、シリコーン及び皮膜形成ポリマーの少なくとも1種と液体キャリアとを含む組成物を衣類にスプレーすることにより、衣類のシワ形成を抑制できることが記載されている。特許文献2には、シリコーン油を揮発させて衣類に付着させることにより、衣類のシワを防止し得ることが記載されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、スプレーによって衣類に付着させるシワ防止剤は、操作が面倒であり、更に衣類に付着させたシワ防止剤が不均一になり易いという欠点がある。一方、特許文献2のように、シワ防止剤を揮散させて衣類に付着させる手法は、操作が簡便で、しかも衣類に均一な付着が可能になる。但し、従来、シリコーン油以外で、揮散して衣類に付着することにより、シワ発生を防止できる成分については知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表平10-508912号公報
特開2001-40585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、衣類のシワ発生を防止するために使用される衣類用シワ防止剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、(1)窒素原子を含まず、環状構造及びエステル結合を有する化合物、(2)窒素原子を含まず、環状構造及びケトン基を有する化合物、及び(3)窒素原子を含まず、環状構造及びホルミル基を有する化合物は、揮散して布帛に付着すると、布帛にシワ発生防止効果を付与できることを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0008】
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (1)窒素原子を含まず、環状構造及びエステル結合を有する化合物、(2)窒素原子を含まず、環状構造及びケトン基を有する化合物、及び(3)窒素原子を含まず、環状構造及びホルミル基を有する化合物よりなる群から選択される少なくとも1種のシワ防止成分を含む、衣類用シワ防止剤。
項2. 前記シワ防止成分が、(1)窒素原子を含まず、環状構造及びエステル結合を有する化合物、及び(2)窒素原子を含まず、環状構造及びケトン基を有する化合物よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1に記載の衣類用シワ防止剤。
項3. 前記シワ防止成分が、下記(1A)、(1B)、(2A)、及び(2B)よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の衣類用シワ防止剤。
(1A)ラクトン
(1B)環状構造及びエステル結合を有し、エステル結合を環内に含まず、環状構造を構成している炭素原子に、エステル結合を構成する炭素原子が直接結合している化合物
(2A)環状構造及びケトン基を有し、ケトン基を構成する炭素原子が環内に含まれる化合物
(2B)環状構造及びケトン基を有し、ケトン基を構成する炭素原子を環内に含まず、環状構造を構成している炭素原子に、ケトン基を構成する炭素原子が直接結合している化合物
項4. 前記シワ防止成分が、下記(1A)及び(2A')よりなる群から選択される少なくとも1種である、項1~3のいずれかに記載の衣類用シワ防止剤。
(1A)ラクトン
(2A')環状構造及びケトン基を有し、ケトン基を構成する炭素原子が環内に含まれ、酸素原子を含む複素環式の環状構造を有する化合物
項5. 前記シワ防止成分を揮散させて衣類に付着させるように使用される、項1~4のいずれかに記載の衣類用シワ防止剤。
項6. 前記シワ防止成分が、ラクトン、又は芳香環を有する化合物であり、
樹脂製のスティック状の揮散部材を介して揮散させて使用される、項5に記載の衣類用シワ防止剤。
【発明の効果】
【0009】
本開示の衣類用シワ防止剤を衣類に付着させることにより、衣類にシワ発生を防止する効果を付与できる。また、本開示の衣類用シワ防止剤の一実施形態では、自然揮散により衣類に付着させるという簡便な手法で、衣類にシワ発生を防止する効果を付与できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、数値範囲に関する記載「X~Y」はX以上Y以下であることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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