TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024144091
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023216511
出願日
2023-12-22
発明の名称
アニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末
出願人
日本製紙株式会社
代理人
個人
主分類
C08B
11/12 20060101AFI20241003BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 圧縮して袋詰めした場合であっても粉体同士の凝集固化を抑制することができ、急激に吸水せず工程内で取り扱いやすいものであり、さらに移送効率に優れ、移送コストが低いアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末を提供する。
【解決手段】 平均繊維径が3nm~500nmのアニオン変性セルロースナノファイバーを含む粉末であって、水分量が20質量%以下であり、平均粒子径が45μm未満であり、体積基準の粒子径分布における累積10%径(D10)が10μm以下である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
平均繊維径が3nm~500nmのアニオン変性セルロースナノファイバーを含む粉末であって、
水分量が20質量%以下であり、平均粒子径が45μm未満であり、体積基準の粒子径分布における累積10%径(D10)が10μm以下であるアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
安息角が40~55°である、請求項1記載のアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
【請求項3】
崩壊角が20~28°である、請求項1記載のアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
【請求項4】
差角が20~30°である、請求項1記載のアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
【請求項5】
1%の水分散液とした場合に、pHが8以上である、請求項1~4の何れか一項に記載の粉末。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アニオン変性セルロースナノファイバーを含む粉末に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
セルロース分子鎖にカルボキシ基やカルボキシメチル基などのアニオン性基を導入し、機械的に処理(解繊)すると、ナノスケールの繊維径を有するセルロースナノファイバーへと変換することができることが知られている。セルロースナノファイバーは、軽くて強度が高く、生分解性であるため、様々な分野への応用が検討されている。
【0003】
一般に、アニオン性基を導入したセルロースナノファイバーは水に安定的に分散させた状態で製造され、通常は製造された所定濃度のセルロースナノファイバー分散液の状態で、工業材料、あるいは食品や化粧品の添加材料として各種用途に使用されている。セルロースナノファイバーの状態を安定的に保つためには、セルロースナノファイバーの数十倍程度の水分が必要となるが、この水分の多さがセルロースナノファイバーの包装、保管、輸送等のコストアップにつながるため、これを乾燥させて乾燥体とし、使用する際に水分を加えて再分散させ、再分散液として用いることが行われている。
【0004】
セルロースナノファイバーの水分散液を乾燥させて乾燥固形物とした場合には、微細なセルロース繊維の繊維間に水素結合が形成されるため、この乾燥固形物に水を加えて再分散させようとしても、粘度などの諸特性が乾燥前と同等までには復元しない問題があり、乾燥方法について検討が行われている(特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/189318号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
セルロースナノファイバーの乾燥体は、水に分散している状態(湿潤状態)のセルロースナノファイバーについて、乾燥、粉砕、分級、及び回収等の工程を経て製品化されている。製品化されたセルロースナノファイバーは、圧縮し、袋詰めされて流通するが、移送先でセルロースナノファイバーを使用する際に、セルロースナノファイバー乾燥体製品が凝集固化している場合があり、再分散工程においてダマになりやすいという問題や、セルロースナノファイバー乾燥体製品の親水性が高いため、使用時に急激に吸水して工程内の各所に付着するという問題があった。またセルロースナノファイバーの乾燥体製品の需要の拡大に伴い、さらなるコストダウンが求められていた。
【0007】
そこで、本発明は、圧縮して袋詰めした場合であっても粉体同士の凝集固化を抑制することができ、急激に吸水せず工程内で取り扱いやすいものであり、さらに移送効率に優れ、移送コストが低いアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、かかる目的を達成するため鋭意検討した結果、特定の粒子径を有する粉末とすることが極めて有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
本発明は以下を提供する。
(1) 平均繊維径が3nm~500nmのアニオン変性セルロースナノファイバーを含む粉末であって、水分量が20質量%以下であり、平均粒子径が45μm未満であり、体積基準の粒子径分布における累積10%径(D10)が10μm以下であるアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
(2) 安息角が40~55°である、(1)記載のアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
(3) 崩壊角が20~28°である、(1)記載のアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
(4) 差角が20~30°である、(1)記載のアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末。
(5) 1%の水分散液とした場合に、pHが8以上である、(1)~(4)に記載の粉末。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、圧縮して袋詰めした場合であっても粉体同士の凝集固化を抑制することができ、急激に吸水せず工程内で取り扱いやすいものであり、さらに移送効率に優れ、移送コストが低いアニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本製紙株式会社
麺類
1か月前
日本製紙株式会社
上質紙
16日前
日本製紙株式会社
ゼリー状食品
1か月前
日本製紙株式会社
畜肉様組成物
1か月前
日本製紙株式会社
ヒートシール紙
3日前
日本製紙株式会社
山林苗の生産方法
1か月前
日本製紙株式会社
山林苗の生産方法
1か月前
日本製紙株式会社
インクジェット記録用紙
1か月前
日本製紙株式会社
ヒートシール用感熱記録体
3日前
日本製紙株式会社
組立箱用ブランクシートおよび箱
1か月前
日本製紙株式会社
アニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末
1か月前
日本製紙株式会社
アニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末
1か月前
日本製紙株式会社
アニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末
1か月前
日本製紙株式会社
アニオン変性微細セルロース繊維乾燥固形物の製造方法
1か月前
日本製紙株式会社
塗工白板紙
1か月前
日本製紙株式会社
ヒートシール紙
3日前
日本製紙株式会社
アニオン変性セルロースナノファイバー含有粉末
1か月前
日本製紙株式会社
アニオン変性セルロースナノファイバーならびにアニオン変性セルロースナノファイバーを含む添加剤及びヘイズ向上剤
1か月前
東レ株式会社
フィルム
2か月前
東ソー株式会社
配管材
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
24日前
東ソー株式会社
樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
24日前
日本化薬株式会社
樹脂微粒子
1か月前
株式会社トクヤマ
樹脂組成物
2日前
三菱ケミカル株式会社
テープ
1か月前
東レ株式会社
フィルムロール
2か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
株式会社カネカ
液晶ポリエステル
1か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合体
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
花王株式会社
乳化組成物
1か月前
東レ株式会社
繊維強化樹脂中空構造体
1か月前
続きを見る
他の特許を見る