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公開番号2024092840
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022209030
出願日2022-12-26
発明の名称眼鏡レンズ測定装置および眼鏡レンズ測定プログラム
出願人株式会社ニデック
代理人
主分類G01M 11/02 20060101AFI20240701BHJP(測定;試験)
要約【課題】 眼鏡レンズの光学特性を好適に取得できる眼鏡レンズ測定装置および眼鏡レンズ測定プログラムを提供する。
【解決手段】 眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、眼鏡レンズを通過した測定光束を受光することで、眼鏡レンズに測定光が第1入射角度で入射した少なくとも1つの測定点の第1光学特性を測定する測定手段と、測定点の位置情報を取得する位置情報取得手段と、眼鏡レンズの前面形状情報であって、少なくとも測定点を含む前面形状情報を取得する前面形状情報取得手段と、眼鏡レンズの後面形状情報であって、少なくとも測定点を含む後面形状情報を取得する後面形状情報取得手段と、測定点の第1光学特性と位置情報と前面形状情報と後面形状情報とに基づいて、測定光が第2入射角度で入射した際の第2光学特性を取得する演算手段と、第2光学特性を少なくとも出力する出力手段と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
眼鏡レンズの光学特性を測定する眼鏡レンズ測定装置であって、
前記眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、前記眼鏡レンズを通過した前記測定光束を受光することで、前記眼鏡レンズに前記測定光束の一部である測定光が第1入射角度で入射した少なくとも1つの測定点の第1光学特性を測定する測定手段と、
前記眼鏡レンズにおける前記測定点の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記眼鏡レンズの前面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む前面形状情報を取得する前面形状情報取得手段と、
前記眼鏡レンズの後面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む後面形状情報を取得する後面形状情報取得手段と、
前記測定点の第1光学特性と、前記位置情報と、前記前面形状情報と、前記後面形状情報と、に基づいて、前記測定光が前記第1入射角度とは異なる第2入射角度で入射した際の第2光学特性を取得する演算手段と、
前記第2光学特性を少なくとも出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1の眼鏡レンズ測定装置において、
前記演算手段は、前記眼鏡レンズのモデル形状情報であって、前記前面形状情報と前記後面形状情報とに基づいて構築されるモデル形状情報を取得し、
前記測定点の第1光学特性と、前記位置情報と、前記モデル形状情報と、に基づいて、前記第2光学特性を取得することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
【請求項3】
請求項1または2の眼鏡レンズ測定装置において、
前記眼鏡レンズの屈折率を取得する屈折率取得手段を備え、
前記前面形状情報取得手段は、前記眼鏡レンズの光学中心の光学特性と、前記屈折率と、に基づく仮の第1前面形状情報を、前記前面形状情報として取得し、
前記後面形状情報取得手段は、前記眼鏡レンズの光学中心の光学特性と、前記屈折率と、前記仮の第1前面形状情報と、に基づく仮の第1後面形状情報を、前記後面形状情報として取得し、
前記演算手段は、前記第1光学特性と、前記位置情報と、前記仮の第1前面形状情報と、前記仮の第1後面形状情報と、に基づいて、前記第2光学特性を取得することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
【請求項4】
請求項3の眼鏡レンズ測定装置において、
前記前面形状情報取得手段は、前記第1光学特性と、前記仮の第1後面形状情報と、に基づいて、前記測定点において前記第1光学特性が測定されることを想定した真の第2前面形状情報を、前記前面形状情報として取得し、
前記演算手段は、前記第1光学特性と、前記位置情報と、前記真の第2前面形状情報と、前記仮の第1後面形状情報と、に基づいて、前記第2光学特性を取得することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
【請求項5】
請求項3の眼鏡レンズ測定装置において、
前記後面形状情報取得手段は、前記第1光学特性と、前記仮の第1前面形状情報と、に基づいて、前記測定点において前記第1光学特性が測定されることを想定した真の第2後面形状情報を、前記後面形状情報として取得し、
前記演算手段は、前記第1光学特性と、前記位置情報と、前記仮の第1前面形状情報と、前記真の第2後面形状情報と、に基づいて、前記第2光学特性を取得することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかの眼鏡レンズ測定装置において、
前記測定手段は、複数の前記測定点における前記第1光学特性を測定し、
前記前面形状情報取得手段は、前記測定点毎の前記前面形状情報を取得し、
前記後面形状情報取得手段は、前記測定点毎の前記後面形状情報を取得し、
前記演算手段は、前記測定点毎の前記第2光学特性を取得し、
前記出力手段は、前記第2光学特性の分布を出力することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかの眼鏡レンズ測定装置において、
前記演算手段は、前記測定光が前記眼鏡レンズの後面に対して垂直となる角度を前記第2入射角度として設定することによって、前記第2光学特性を取得することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
【請求項8】
請求項1~6のいずれかの眼鏡レンズ測定装置において、
前記演算手段は、前記測定光が眼鏡装用状態の視軸となる角度を前記第2入射角度として設定することによって、前記第2光学特性を取得することを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。
【請求項9】
眼鏡レンズの光学特性を測定する眼鏡レンズ測定装置において用いる眼鏡レンズ測定プログラムであって、
前記眼鏡レンズ測定装置のプロセッサに実行されることで、
前記眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、前記眼鏡レンズを通過した前記測定光束を受光することで、前記眼鏡レンズに前記測定光束の一部である測定光が第1入射角度で入射した少なくとも1つの測定点の第1光学特性を測定する測定ステップと、
前記眼鏡レンズにおける前記測定点の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記眼鏡レンズの前面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む前面形状情報を取得する前面形状情報取得ステップと、
前記眼鏡レンズの後面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む後面形状情報を取得する後面形状情報取得ステップと、
前記測定点の第1光学特性と、前記位置情報と、前記前面形状情報と、前記後面形状情報と、に基づいて、前記測定光が前記第1入射角度とは異なる第2入射角度で入射した際の第2光学特性を取得する演算ステップと、
前記第2光学特性を少なくとも出力する出力ステップと、
を前記眼鏡レンズ測定装置に実行させることを特徴とする眼鏡レンズ測定プログラム。
【請求項10】
眼鏡レンズの光学特性を測定する眼鏡レンズ測定装置であって、
前記眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、前記眼鏡レンズを通過した前記測定光束を受光することで、前記眼鏡レンズに前記測定光束の一部である測定光が第1入射角度で入射した測定点であって、少なくとも、前記眼鏡レンズの光学中心の第1測定点と、前記第1測定点とは異なる第2測定点と、における第1光学特性を測定する測定手段と、
前記第1測定点および前記第2測定点の前記第1光学特性と、前記第2測定点の位置情報と、に基づいて、前記眼鏡レンズに前記測定光束を投光し、前記測定光が前記眼鏡レンズの後面に対して垂直となる第2入射角度で前記第2測定点に入射した際の、前記第2測定点における第2光学特性を取得する演算手段と、
前記第2光学特性を少なくとも出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする眼鏡レンズ測定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、眼鏡レンズの光学特性を測定する眼鏡レンズ測定装置および眼鏡レンズ測定プログラムに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
眼鏡レンズ測定装置として、レンズメータが知られている。レンズメータは、眼鏡レンズに測定光束を投光し、眼鏡レンズを透過した測定光束を受光することによって、眼鏡レンズの光学特性を測定することができる(引用文献1参照)。なお、レンズメータには、眼鏡レンズをノーズピースに載置し、眼鏡レンズおよびノーズピース径を通過した測定光束を用いるものと、眼鏡レンズの広範を通過した測定光束を用いるもの(いわゆるレンズチェッカー)と、が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-241694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のように、レンズチェッカーは、眼鏡レンズの広範を測定することが可能である。しかし、レンズチェッカーがこのような構成であることによって、例えば、レンズチェッカーとレンズメータとでは、同一の眼鏡レンズを測定しても、得られる測定結果が異なる場合があった。
【0005】
本開示は、上記従来技術に鑑み、眼鏡レンズの光学特性を好適に取得することができる眼鏡レンズ測定装置および眼鏡レンズ測定プログラムを提供することを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示は、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1)本開示の第1態様に係る眼鏡レンズ測定装置は、眼鏡レンズの光学特性を測定する眼鏡レンズ測定装置であって、前記眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、前記眼鏡レンズを通過した前記測定光束を受光することで、前記眼鏡レンズに前記測定光束の一部である測定光が第1入射角度で入射した少なくとも1つの測定点の第1光学特性を測定する測定手段と、前記眼鏡レンズにおける前記測定点の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記眼鏡レンズの前面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む前面形状情報を取得する前面形状情報取得手段と、前記眼鏡レンズの後面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む後面形状情報を取得する後面形状情報取得手段と、前記測定点の第1光学特性と、前記位置情報と、前記前面形状情報と、前記後面形状情報と、に基づいて、前記測定光が前記第1入射角度とは異なる第2入射角度で入射した際の第2光学特性を取得する演算手段と、前記第2光学特性を少なくとも出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
(2)本開示の第2態様に係る眼鏡レンズ測定プログラムは、眼鏡レンズの光学特性を測定する眼鏡レンズ測定装置において用いる眼鏡レンズ測定プログラムであって、前記眼鏡レンズ測定装置のプロセッサに実行されることで、前記眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、前記眼鏡レンズを通過した前記測定光束を受光することで、前記眼鏡レンズに前記測定光束の一部である測定光が第1入射角度で入射した少なくとも1つの測定点の第1光学特性を測定する測定ステップと、前記眼鏡レンズにおける前記測定点の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記眼鏡レンズの前面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む前面形状情報を取得する前面形状情報取得ステップと、前記眼鏡レンズの後面形状情報であって、少なくとも前記測定点を含む後面形状情報を取得する後面形状情報取得ステップと、前記測定点の第1光学特性と、前記位置情報と、前記前面形状情報と、前記後面形状情報と、に基づいて、前記測定光が前記第1入射角度とは異なる第2入射角度で入射した際の第2光学特性を取得する演算ステップと、前記第2光学特性を少なくとも出力する出力ステップと、を前記眼鏡レンズ測定装置に実行させることを特徴とする。
(3)本開示の第3態様に係る眼鏡レンズ測定装置は、眼鏡レンズの光学特性を測定する眼鏡レンズ測定装置であって、前記眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、前記眼鏡レンズを通過した前記測定光束を受光することで、前記眼鏡レンズに前記測定光束の一部である測定光が第1入射角度で入射した測定点であって、少なくとも、前記眼鏡レンズの光学中心の第1測定点と、前記第1測定点とは異なる第2測定点と、における第1光学特性を測定する測定手段と、前記第1測定点および前記第2測定点の前記第1光学特性と、前記第2測定点の位置情報と、に基づいて、前記眼鏡レンズに前記測定光束を投光し、前記測定光が前記眼鏡レンズの後面に対して垂直となる第2入射角度で前記第2測定点に入射した際の、前記第2測定点における第2光学特性を取得する演算手段と、前記第2光学特性を少なくとも出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
眼鏡レンズ測定装置の外観図である。
支持ユニットと測定ユニットの概略図である。
透過型ディスプレイに表示可能な指標パターンの一例である。
第1透過型ディスプレイに第1指標パターンを表示させることで得られる撮像画像の一例である。
第2透過型ディスプレイに第2指標パターンを表示させることで得られる撮像画像の一例である。
測定装置の制御系を示す図である。
光源から照射される測定光束を示す模式図である。
レンズの光学中心位置の第1屈折力と前面カーブ値の関係を示す図である。
レンズの仮のモデルと真のモデルを模式的に示す図である。
レンズチェッカーとレンズメータにおける測定光の入射角度を説明する図である。
レンズが単焦点レンズである場合の表示画面の一例である。
レンズが累進焦点レンズである場合の表示画面の一例である。
眼鏡装用者が眼鏡を装用した状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
本開示の実施形態に関わる眼鏡レンズ測定装置の概要について説明する。以下の<>にて分類された項目は、独立または関連して利用されうる。
【0009】
本実施形態の眼鏡レンズ測定装置は、眼鏡レンズの光学特性を測定する。例えば、眼鏡レンズ測定装置は、眼鏡フレームの形状に合わせて加工されるよりも前の未加工レンズ(言い換えると、生地レンズ)の光学特性を測定してもよい。また、例えば、眼鏡レンズ測定装置は、眼鏡フレームの形状に合わせて加工された後の加工済みレンズの光学特性を測定してもよい。例えば、この場合、加工済みレンズは、眼鏡フレームに枠入れされた状態であってもよいし、枠入れされていない状態であってもよい。例えば、眼鏡レンズの光学特性は、眼鏡レンズの屈折力、プリズム量、等の少なくともいずれかであってもよい。一例として、眼鏡レンズの屈折力は、球面屈折力、円柱屈折力、乱視軸角度、等の少なくともいずれかであってもよい。なお、球面屈折力と円柱屈折力に基づいて、等価球面屈折力が求められてもよい。
【0010】
本実施形態の眼鏡レンズ測定装置は、測定手段(例えば、測定光学系20、制御部70)を備えてもよい。例えば、測定手段は、眼鏡レンズの広域に測定光束を平行光束として投光し、眼鏡レンズを通過した測定光束を受光することで、眼鏡レンズに測定光束の一部である測定光が第1入射角度で入射した少なくとも1つの測定点の第1光学特性を測定してもよい。例えば、測定手段は、1つの測定点において、第1光学特性を測定してもよい。また、例えば、測定手段は、複数の測定点において、第1光学特性を測定してもよい。一例として、この場合には、少なくとも、眼鏡レンズの光学中心の第1測定点と、第1測定点とは異なる第2測定点と、における第1光学特性を測定してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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