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公開番号2024092153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207885
出願日2022-12-26
発明の名称口腔用組成物
出願人サンスター株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 8/49 20060101AFI20240701BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】アニオン性界面活性剤を含有しながらも、使用中及び使用後の苦味や界面活性剤臭がマスキングされ、かつ口腔内のすっきり感や口臭除去効果の実感が得られる口腔用組成物を提供すること。
【解決手段】冷感剤として知られる特定の成分の組合せを含有する、口腔用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)2-(4-methylphenoxy)-N-(1H-pyrazol-3-yl)-N-(thiophen-2-ylmethyl)acetamide、
(B)N-ethyl 2-isopropyl-5-methylcyclohexanecarboxamide及び/又はN-((ethoxycarbonyl)methyl)-p-menthane-3-carboxamide、並びに、
(C)アニオン性界面活性剤、
を含有する口腔用組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
(C)成分が、炭素数12~14のアルキル基又はアシル基を有するアニオン性界面活性剤である、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
(C)成分が、炭素数12~14のアルキル基又はアシル基を有する、アルキル硫酸ナトリウム、N-アシルグルタミン酸ナトリウム、N-アシルサルコシンナトリウム、及びジアルキルスルホコハク酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
(A)成分の含有量が0.00005~0.005質量%である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
(A)成分1質量部に対する(B)成分の含有比が、0.1~100質量部である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
(A)成分及び(B)成分の合計1質量部に対する(C)成分の含有比が、10~5000質量部である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、口腔用組成物等に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
口腔用組成物は一般的に、口腔内の汚れを除去して口腔内を清潔にする目的、口腔内のすっきり感を得る目的、口臭を除去・予防する目的等のために用いられる。前記目的を達成するために、口腔用組成物には一般的に界面活性剤が配合される。界面活性剤の中でもアニオン性界面活性剤は特に洗浄性に優れるため、口腔用組成物において頻用される成分である。しかし、アニオン性界面活性剤は特有の苦味や異臭(界面活性剤臭)が強いため、アニオン性界面活性剤を含有する口腔用組成物は、使用中及び使用後(吐き出し後)に不快感を生じさせ得て、嗜好性の観点で好ましくないという問題がある。このため、アニオン性界面活性剤を香料や甘味剤と組み合わせることにより、アニオン性界面活性剤に特有の苦味や界面活性剤臭をマスキングする方法が検討されている。例えば、特許文献1ではアニオン性界面活性剤の一種であるα-オレフィンスルホン酸塩に、甘味を呈することが知られるグリチルリチン酸又はその塩と、特定の香料成分とを組み合わせることにより、α-オレフィンスルホン酸塩の苦味を改善する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/194068号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アニオン性界面活性剤に特有の苦味や界面活性剤臭を、甘味剤等でマスキングしようとする場合、甘味剤の独特の甘味が後味として残ること等により、口腔用組成物使用後の口腔内のすっきり感や口臭除去効果の実感が損なわれるという問題があった。そこで本発明者は、アニオン性界面活性剤を含有しながらも使用中及び使用後の苦味や界面活性剤臭がマスキングされ、かつ口腔内のすっきり感や口臭除去効果の実感が得られる口腔用組成物を提供することを主な目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、冷感剤として知られる特定の成分を組み合せて配合することにより、アニオン性界面活性剤を含有しながらも使用中及び使用後の苦味や界面活性剤臭がマスキングされ、かつ口腔内のすっきり感や口臭除去効果の実感が得られる口腔用組成物が提供される可能性を見出した。そして、さらに改良を重ねて本開示を完成させるに至った。
【0006】
本開示は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
(A)2-(4-methylphenoxy)-N-(1H-pyrazol-3-yl)-N-(thiophen-2-ylmethyl)acetamide、
(B)N-ethyl 2-isopropyl-5-methylcyclohexanecarboxamide及び/又はN-((ethoxycarbonyl)methyl)-p-menthane-3-carboxamide、並びに、
(C)アニオン性界面活性剤、
を含有する口腔用組成物。
項2.
(C)成分が、炭素数12~14のアルキル基又はアシル基を有するアニオン性界面活性剤である、項1に記載の口腔用組成物。
項3.
(C)成分が、炭素数12~14のアルキル基又はアシル基を有する、アルキル硫酸ナトリウム、N-アシルグルタミン酸ナトリウム、N-アシルサルコシンナトリウム、及びジアルキルスルホコハク酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも1種である、項1又は2に記載の口腔用組成物。
項4.
(A)成分の含有量が0.00005~0.005質量%である、項1~3のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項5.
(A)成分1質量部に対する(B)成分の含有比が、0.1~100質量部である、項1~4のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
項6.
(A)成分及び(B)成分の合計1質量部に対する(C)成分の含有比が、10~5000質量部である、項1~5のいずれか一項に記載の口腔用組成物。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、アニオン性界面活性剤を含有しながらも使用中及び使用後の苦味や界面活性剤臭がマスキングされ、かつ口腔内のすっきり感や口臭除去効果の実感が得られる口腔用組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。本開示は、口腔用組成物、及び口臭除去・予防・改善のための口腔用組成物、並びにその用途及びその製造方法等を好ましく包含するが、これらに限定されるわけではなく、本開示は本明細書に開示され当業者が認識できる全てを包含する。
【0009】
本開示に包含される口腔用組成物は(A)2-(4-methylphenoxy)-N-(1H-pyrazol-3-yl)-N-(thiophen-2-ylmethyl)acetamide、(B)N-ethyl 2-isopropyl-5-methylcyclohexanecarboxamide及び/又はN-((ethoxycarbonyl)methyl)-p-menthane-3-carboxamide、並びに(C)アニオン性界面活性剤を含有する。以下、当該口腔用組成物を「本開示の口腔用組成物」と表記することがある。また、前記(A)~(C)の各成分を「(A)成分」、「(B)成分」、「(C)成分」等と表記することがある。
【0010】
(A)成分:2-(4-methylphenoxy)-N-(1H-pyrazol-3-yl)-N-(thiophen-2-ylmethyl)acetamideは、冷感剤としての用途が知られる化合物である。なお、(A)成分は本開示において「Coolant A」と表記されることもある。Coolant Aの構造を以下に示す。
(【0011】以降は省略されています)

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