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公開番号2024089170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022204364
出願日2022-12-21
発明の名称有益意見抽出装置、有益意見抽出方法、有益意見抽出プログラム
出願人オムロン株式会社
代理人個人
主分類G06F 16/35 20190101AFI20240626BHJP(計算;計数)
要約【課題】少数意見でありながら有益な情報を効率よく抽出することが可能な有益意見抽出装置、有益意見抽出方法、有益意見抽出プログラムを提供する。
【解決手段】少数意見抽出部16は、評価情報取得部16aと、クラスタリング部16bと、意見抽出部16cとを備える。評価情報取得部16aは、各種の評価情報を取得する。クラスタリング部16bは、評価情報取得部16aにおいて取得された評価情報を、類似度を用いた所定の条件によって評価情報に含まれる少数意見をクラスタリングする。意見抽出部16cは、クラスタリング部16bにおいてクラスタリングされた少数意見の中から、有益と推定されるマイナーな評価情報を抽出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
各種の評価情報を取得する評価情報取得部と、
前記評価情報取得部において取得された前記評価情報を、類似度を用いた所定の条件によって前記評価情報に含まれる少数意見をクラスタリングするクラスタリング部と、
前記クラスタリング部においてクラスタリングされた前記少数意見の中から、有益と推定されるマイナーな評価情報を抽出する意見抽出部と、
を備えている有益意見抽出装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記意見抽出部は、予め設定されたワードリストを用意して、前記クラスタリング部においてクラスタリングされたテキストデータが前記ワードリストに含まれる場合には、有益な情報として抽出する、
請求項１に記載の有益意見抽出装置。
【請求項３】
前記意見抽出部は、前記クラスタリング部においてクラスタリングされたテキストデータについて、感情分析処理を実施し、前記テキストデータのポジティブ度とネガティブ度のスコアを算出し、ポジティブ度およびネガティブ度のスコアが上位にある前記評価情報を、有益な情報として抽出する、
請求項１に記載の有益意見抽出装置。
【請求項４】
前記意見抽出部は、前記ポジティブ度およびネガティブ度のスコアに基づくヒストグラムを作成し、前記ヒストグラムにおける前記ポジティブ度およびネガティブ度のスコアが所定の閾値以上の前記評価情報を、有益な情報として抽出する、
請求項３に記載の有益意見抽出装置。
【請求項５】
前記意見抽出部は、前記テキストデータから事前に想定されるネガティブワードを含まない前記評価情報を選択して、有益な情報として抽出する、
請求項３に記載の有益意見抽出装置。
【請求項６】
前記意見抽出部は、前記テキストデータにオノマトペを含む前記評価情報を選択して、有益な情報として抽出する、
請求項３に記載の有益意見抽出装置。
【請求項７】
前記クラスタリング部は、前記評価情報取得部において取得された前記評価情報のテキストデータの中から有益性の評価に関係しない不要な情報を削除するクリーニング処理を行う、
請求項１または２に記載の有益意見抽出装置。
【請求項８】
前記クラスタリング部は、クラスタリングされた前記評価情報のテキストデータについて、形態素解析を行う、
請求項１または２に記載の有益意見抽出装置。
【請求項９】
前記クラスタリング部は、前記形態素解析において、前記テキストデータの単語を分解して品詞を推定する、
請求項８に記載の有益意見抽出装置。
【請求項１０】
前記クラスタリング部は、前記品詞の推定後、名詞、形容詞、動詞を抜き出して、助詞、副詞を削除する、
請求項９に記載の有益意見抽出装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、各種評価情報の中から有益な意見を抽出する有益意見抽出装置、有益意見抽出方法、有益意見抽出プログラムに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、Twitter（登録商標）等のＳＮＳ（Social Networking Service）、グルメサイトの口コミ情報等から、各種評価情報を抽出して情報の解析を行う装置等が用いられている。
例えば、特許文献１には、収集した文章を分割した各記事につきユーザ情報、時間情報、文章情報に区別して抽出する口コミ情報抽出モジュールと、当該抽出された文章情報につき、単語単位に分割し、当該分割した各単語につき各種の認定・判定を行ってその結果を文章解析情報として返す文章情報解析モジュールと、当該抽出された各記事のユーザ情報及び時間情報並びに文章情報解析モジュールによる文章解析情報から口コミ基礎情報の作成をも行う口コミ情報抽出モジュールと、口コミ基礎情報を受けて、統計処理の結果たる統計情報を含んだ口コミ解析情報を作成する統計解析モジュールと、口コミ解析情報を用いて、口コミ情報の解析を行う口コミ解析モジュールとを具備する口コミ情報解析方法および装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００４－１８５５７２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記従来の口コミ情報解析方法および装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、口コミ情報の多くは、内容が同系統のものが多く、例えば、食べ物の口コミ情報であれば、「おいしい」「食べてみたい」「この食材は少し苦手」等、味についての情報が大多数を占める。この場合、味についてのポジティブ・ネガティブ度を知ることはできるが、「ネーミングが気に入らない。店で声を発して頼むのが恥ずかしい。」といった味以外の有益な情報を発見することは困難であった。
【０００５】
このように、ユーザは、今後参考になるような少数のユニークな情報を、大量の同系統のクチコミ情報から探さなければならない。勿論、大量の同系統の情報もユーザにとって必要であるが、ユーザが思いもよらないような意見は少数であって、その情報も非常に有益である場合もあると考えられる。
本発明の課題は、少数意見でありながら有益な情報を効率よく抽出することが可能な有益意見抽出装置、有益意見抽出方法、有益意見抽出プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１の発明に係る有益意見抽出装置は、評価情報取得部と、クラスタリング部と、意見抽出部と、を備えている。評価情報取得部は、各種の評価情報を取得する。クラスタリング部は、評価情報取得部において取得された評価情報を、類似度を用いた所定の条件によって評価情報に含まれる少数意見をクラスタリングする。意見抽出部は、クラスタリング部においてクラスタリングされた少数意見の中から、有益と推定されるマイナーな評価情報を抽出する。
【０００７】
ここでは、商品やサービス、店舗等に対する口コミ情報等を含む評価情報を、類似度を用いてクラスタリングし、有益と推定される少数意見（マイナー意見）を抽出する。
ここで、評価情報は、例えば、ＷＥＢ上に書き込まれた口コミ情報やコールセンタ、各店舗等への電話による苦情、問い合わせ等を含む。
類似度を用いたクラスタリングとは、例えば、類似度が近いものを結合させていく処理を繰り返す。
【０００８】
有益と推定されるマイナーな評価情報は、クラスタリングの過程において、クラスタに結合されるのが遅かったテキストデータを含む評価情報として抽出される。
これにより、口コミ情報や苦情の電話等のテキストデータを用いて、少数意見でありながら有益と推定される意見（評価情報）を抽出することで、例えば、商品やサービス等を提供する事業者にとって有益な情報を提供することができる。
この結果、少数意見でありながら有益な情報を効率よく抽出して、有益に活用することができる。
【０００９】
第２の発明に係る有益意見抽出装置は、第１の発明に係る有益意見抽出装置であって、意見抽出部は、予め設定されたワードリストを用意して、クラスタリング部においてクラスタリングされたテキストデータがワードリストに含まれる場合には、有益な情報として抽出する。
これにより、予め用意されたワードリスト（例えば、競合社名、店舗名、商品名またはその略語等）に含まれるテキストデータを含む評価情報について、有益な情報として抽出することができる。
【００１０】
第３の発明に係る有益意見抽出装置は、第１の発明に係る有益意見抽出装置であって、意見抽出部は、クラスタリング部においてクラスタリングされたテキストデータについて、感情分析処理を実施し、テキストデータのポジティブ度とネガティブ度のスコアを算出し、ポジティブ度およびネガティブ度のスコアが上位にある評価情報を、有益な情報として抽出する。
これにより、ポジティブ度あるいはネガティブ度の上位、所定の割合の評価情報を抽出することで、ポジティブ度あるいはネガティブ度が高い評価情報を、少数意見であっても有益な情報として抽出することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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