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公開番号2024088106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203110
出願日2022-12-20
発明の名称制御システム、処理方法およびデータ中継プログラム
出願人オムロン株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G06F 9/54 20060101AFI20240625BHJP(計算;計数)
要約【課題】予め定められた周期毎に実行されるプログラムと、予め定められた条件が成立する毎に実行されるプログラムとが混在する場合であっても、互いのプログラムの実行が制限されない仕組みを提供する。
【解決手段】制御システムは、第1プログラムを予め定められた周期毎に実行する第1処理実行部と、第2プログラムを予め定められた条件が成立する毎に実行する第2処理実行部と、データ通信に用いられる通信路と、第1処理実行部と通信路との間に配置された第1データ中継部と、第2処理実行部と通信路との間に配置された第2データ中継部とを含む。第2データ中継部は、第2処理実行部が出力するデータを受け取り、当該受け取ったデータを第1データ中継部に送信する。第1データ中継部は、第1処理実行部が第2データ中継部からのデータにアクセスできるように、第2データ中継部からのデータを格納する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1プログラムを予め定められた周期毎に実行する第1処理実行部と、
第2プログラムを予め定められた条件が成立する毎に実行する第2処理実行部と、
データ通信に用いられる通信路と、
前記第1処理実行部と前記通信路との間に配置された第1データ中継部と、
前記第2処理実行部と前記通信路との間に配置された第2データ中継部とを備え、
前記第2データ中継部は、前記第2処理実行部が出力するデータを受け取り、当該受け取ったデータを前記第1データ中継部に送信し、
前記第1データ中継部は、前記第1処理実行部が前記第2データ中継部からのデータにアクセスできるように、前記第2データ中継部からのデータを格納する、制御システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1データ中継部は、前記第1処理実行部が出力するデータを受け取り、当該受け取ったデータを前記第2データ中継部に送信し、
前記第2データ中継部は、前記第2処理実行部が前記第1データ中継部からのデータにアクセスできるように、前記第1データ中継部からのデータを格納する、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記第1データ中継部および前記第2データ中継部の各々は、前記第1処理実行部が出力するデータを格納するための第1メッセージキューと、前記第2処理実行部が出力するデータを格納するための第2メッセージキューとを含む、請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記第1データ中継部は、前記第1メッセージキューにデータが格納されると、当該格納されたデータを前記第2データ中継部の前記第1メッセージキューに反映し、
前記第2データ中継部は、前記第2メッセージキューにデータが格納されると、当該格納されたデータを前記第1データ中継部の前記第2メッセージキューに反映する、請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記第1データ中継部および前記第2データ中継部の各々は、通信ミドルウェアである、請求項1~4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項6】
前記第1データ中継部および前記第2データ中継部の各々は、前記通信路を介したデータ通信を担当するドライバを利用する、請求項5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記第1処理実行部および前記第2処理実行部は、単一の制御装置に含まれる、請求項1~4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項8】
前記第1処理実行部は、第1制御装置に含まれ、
前記第2処理実行部は、第2制御装置に含まれる、請求項1~4のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項9】
第1処理実行部が、第1プログラムを予め定められた周期毎に実行するステップと、
第2処理実行部が、第2プログラムを予め定められた条件が成立する毎に実行するステップと、
前記第2処理実行部と通信路との間に配置された第2データ中継部が、前記第2処理実行部が出力するデータを受け取り、当該受け取ったデータを前記第1処理実行部と通信路との間に配置された第1データ中継部に送信するステップと、
前記第1データ中継部が、前記第1処理実行部が前記第2データ中継部からのデータにアクセスできるように、前記第2データ中継部からのデータを格納するステップとを備える、処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
第1プログラムを予め定められた周期毎に実行する第1処理実行部と第2プログラムを予め定められた条件が成立する毎に実行する第2処理実行部との間のデータ通信に用いられる通信路、に接続されたデータ中継部を構成するステップと、
前記第1処理実行部が出力するデータを受け取り、当該受け取ったデータを他のデータ中継部に送信するステップと、
前記第2処理実行部が出力するデータを受け取り、当該受け取ったデータを前記他のデータ中継部に送信するステップとを実行させる、データ中継プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システム、処理方法およびデータ中継プログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
産業オートメーションの分野において、産業システムの制御を担当するOT(Operational Technology)と、情報システムを担当するIT(Information Technology)とを連携させる取組が活発化している。例えば、制御装置が収集したデータをAI(Artificial Intelligence)などを用いて解析するようなことが想定されている。
【0003】
特開2019-159882号公報(特許文献1)は、PLC(Programmable Logic Controller)と、HMIとしてのプログラマブル表示器とを備えて、機械や設備等の制御対象の動作を制御するIPC(産業用PC)システムを開示する。
【0004】
特表2021-523494号公報(特許文献2)は、パーソナルコンピュータ(PC)デバイスを産業用PC(IPC)として用いる構成を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-159882号公報
特表2021-523494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
OTによる産業システムの制御は、予め定められた周期毎に処理が実行される時間駆動の方式が採用される傾向にある(例えば、一定周期で実行されるシーケンス制御など)。これに対して、ITによる情報処理は、特定のイベントが発生することで処理が実行されるイベント駆動の方式が採用される傾向にある。
【0007】
時間駆動プログラムとイベント駆動プログラムとが混在している場合には、プログラム間でやり取りされるデータに不整合が生じる可能性があり、いずれかのプログラムが意図通りに動作しない可能性もある。そのため、時間駆動プログラムとイベント駆動プログラムとを互いに連携して実行させる必要がある。
【0008】
また、データを整合させるためのプログラムを追加する、あるいは、データのやり取りに関連するプログラムを改修するといった対策をとることもできる。但し、このような対策をとった場合には、保守性および移植性などが低下し得る。
【0009】
本発明は、予め定められた周期毎に実行されるプログラムと、予め定められた条件が成立する毎に実行されるプログラムとが混在する場合であっても、互いのプログラムの実行が制限されない仕組みを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある局面に従う制御システムは、第1プログラムを予め定められた周期毎に実行する第1処理実行部と、第2プログラムを予め定められた条件が成立する毎に実行する第2処理実行部と、データ通信に用いられる通信路と、第1処理実行部と通信路との間に配置された第1データ中継部と、第2処理実行部と通信路との間に配置された第2データ中継部とを含む。第2データ中継部は、第2処理実行部が出力するデータを受け取り、当該受け取ったデータを第1データ中継部に送信する。第1データ中継部は、第1処理実行部が第2データ中継部からのデータにアクセスできるように、第2データ中継部からのデータを格納する。
(【0011】以降は省略されています)

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