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公開番号2024088070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203050
出願日2022-12-20
発明の名称水素発生装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類C01B 3/06 20060101AFI20240625BHJP(無機化学)
要約【課題】水素キャリアと水を含む液体の反応を促進させ易い水素発生装置1を提供する。
【解決手段】水素発生装置1は、粉体塗布装置12により搬送ベルト41の表面41aに固体の水素キャリアを塗布し、液体吐出装置により表面41aに塗布された水素キャリアに水を含む液体を吐出する。そして、表面41aにおいて水素キャリアと液体との反応で発生した水素を、水素回収装置により回収する。表面41aにおいて水素キャリアと液体との反応で発生した副生成物は、副生成物回収装置により回収される。規制部材51は、粉体塗布装置12により搬送ベルト41の表面41aに塗布された水素キャリの厚みを規制する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの表面に、固体の水素キャリアを塗布する塗布装置と、
前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリアに水を含む液体を吐出する吐出装置と、
前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収装置と、
前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した副生成物を回収する副生成物回収装置と、
前記塗布装置により前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリの厚みを規制するための規制部材と、を備えた
ことを特徴とする水素発生装置。
続きを表示（約 1,800 文字）【請求項２】
前記規制部材は、前記搬送ベルトの前記表面と所定の隙間を介して対向するように、又は、前記表面に接触するように配置され、前記塗布装置から前記表面に塗布された前記水素キャリアの厚みを規制する
ことを特徴とする請求項１に記載の水素発生装置。
【請求項３】
前記搬送ベルトの裏面で、前記規制部材と前記搬送ベルトを介して対向する位置に当接するように配置され、前記搬送ベルトの裏面を支持する支持ローラを更に備えた
ことを特徴とする請求項２に記載の水素発生装置。
【請求項４】
前記塗布装置は、前記搬送ベルトの前記表面に対して重力方向上方に配置され、前記水素キャリアを収容する収容部と、前記収容部内の前記水素キャリアを前記搬送ベルトの前記表面に重力により供給可能な開口部と、前記開口部を開閉可能なシャッタと、前記開口部から前記搬送ベルトの前記表面への前記水素キャリアの供給を補助する補助部材とを有する
ことを特徴とする請求項１に記載の水素発生装置。
【請求項５】
搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの表面に、固体の水素キャリアを塗布する塗布装置と、
前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリアに水を含む液体を吐出する吐出装置と、
前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収装置と、
前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した副生成物を回収する副生成物回収装置と、を備え、
前記塗布装置は、前記水素キャリアを担持して前記搬送ベルトの前記表面に供給する供給ローラと、前記供給ローラに担持された前記水素キャリアの厚みを規制するローラ側規制部材と、を有する
ことを特徴とする水素発生装置。
【請求項６】
前記ローラ側規制部材は、前記供給ローラの表面と所定の隙間を介して対向するように、又は、前記供給ローラの表面に接触するように配置され、前記供給ローラに担持された前記水素キャリアの厚みを規制する
ことを特徴とする請求項５に記載の水素発生装置。
【請求項７】
前記塗布装置は、前記水素キャリアを収容する収容部と、前記収容部内の前記水素キャリアを前記搬送ベルトの前記表面に前記供給ローラにより供給可能な開口部と、前記収容部内の前記水素キャリアを攪拌しつつ前記供給ローラに向けて搬送する攪拌搬送部材と、を有する
ことを特徴とする請求項６に記載の水素発生装置。
【請求項８】
搬送ベルトと、
前記搬送ベルトの表面に、固体の水素キャリアを塗布する塗布装置と、
前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリアに水を含む液体を吐出する吐出装置と、
前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収装置と、
前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した副生成物を回収する副生成物回収装置と、を備え、
前記塗布装置は、前記水素キャリアを担持して前記搬送ベルトの前記表面に供給する供給ローラを有し、
前記供給ローラは、前記搬送ベルトの前記表面と所定の隙間を介して対向するように、又は、前記表面に接触するように配置され、前記表面に前記水素キャリアを供給しつつ、前記表面に塗布される前記水素キャリアの厚みを規制する
ことを特徴とする水素発生装置。
【請求項９】
前記搬送ベルトの裏面で、前記供給ローラと前記搬送ベルトを介して対向する位置に当接するように配置され、前記搬送ベルトの裏面を支持する支持ローラを更に備えた
ことを特徴とする請求項８に記載の水素発生装置。
【請求項１０】
前記塗布装置は、前記水素キャリアを収容する収容部と、前記収容部内の前記水素キャリアを前記搬送ベルトの前記表面に前記供給ローラにより供給可能な開口部と、前記収容部内の前記水素キャリアを攪拌しつつ前記供給ローラに向けて搬送する攪拌搬送部材と、を有する
ことを特徴とする請求項８に記載の水素発生装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水を含む液体をかけることで水素を発生する性質をもつ水素キャリアを原料として、水素を発生させる水素発生装置に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
水素発生装置として、水素化ホウ素ナトリウムに水及び溶媒を供給し、水素化ホウ素ナトリウムを加水分解して水素を発生させる装置が提案されている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１１４７０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ここで、水素化ホウ素ナトリウムなどの水素キャリアに水を含む液体を供給して水素を発生させる構成として、搬送ベルトの表面に水素キャリアを塗布し、この水素キャリアに液体を供給する構成が考えられる。この構成の場合、搬送ベルトの表面上の水素キャリアの厚みにムラがあると、液体の供給による反応の進み方にもムラが発生してしまう。
【０００５】
本発明は、水素キャリアと水を含む液体の反応を促進させ易い水素発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の水素発生装置は、搬送ベルトと、前記搬送ベルトの表面に、固体の水素キャリアを塗布する塗布装置と、前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリアに水を含む液体を吐出する吐出装置と、前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収装置と、前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した副生成物を回収する副生成物回収装置と、前記塗布装置により前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリの厚みを規制するための規制部材と、を備えたことを特徴とする。
【０００７】
また、本発明の水素発生装置は、搬送ベルトと、前記搬送ベルトの表面に、固体の水素キャリアを塗布する塗布装置と、前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリアに水を含む液体を吐出する吐出装置と、前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収装置と、前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した副生成物を回収する副生成物回収装置と、を備え、前記塗布装置は、前記水素キャリアを担持して前記搬送ベルトの前記表面に供給する供給ローラと、前記供給ローラに担持された前記水素キャリアの厚みを規制するローラ側規制部材と、を有することを特徴とする。
【０００８】
また、本発明の水素発生装置は、搬送ベルトと、前記搬送ベルトの表面に、固体の水素キャリアを塗布する塗布装置と、前記搬送ベルトの前記表面に塗布された前記水素キャリアに水を含む液体を吐出する吐出装置と、前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収装置と、前記搬送ベルトの前記表面において前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した副生成物を回収する副生成物回収装置と、を備え、前記塗布装置は、前記水素キャリアを担持して前記搬送ベルトの前記表面に供給する供給ローラを有し、前記供給ローラは、前記搬送ベルトの前記表面と所定の隙間を介して対向するように、又は、前記表面に接触するように配置され、前記表面に前記水素キャリアを供給しつつ、前記表面に塗布される前記水素キャリアの厚みを規制することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、水素キャリアと水を含む液体の反応を促進させ易い水素発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
第１の実施形態に係る水素発生装置の概略構成断面図。
第１の実施形態に係る水素発生装置の制御ブロック図。
第１の実施形態に係る水素発生装置において粉体塗布装置の周辺を拡大して示す概略構成断面図。
第２の実施形態に係る水素発生装置において粉体塗布装置の周辺を拡大して示す概略構成断面図。
第３の実施形態に係る水素発生装置において粉体塗布装置の周辺を拡大して示す概略構成断面図。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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