TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024087960
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202882
出願日2022-12-20
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240625BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】重ね領域やミシン目領域を有する記録材に対し、重ね領域やミシン目領域におけるトナーの有無に応じてヒータの温度を制御可能な画像形成装置の提供。
【解決部】第二解析範囲(重ね領域、ミシン目領域)を有する封筒や加工シートの場合(S11のYES)、第二解析範囲におけるトナー有無に応じて(S12)、ヒータ63の定着温度を変える。記録材の種類に応じた温度を基準に、第二解析範囲にトナーがない場合には(S12のYES)には、「エリア補正温度」(S13)及び「最大濃度補正温度」(S15)に応じて定着温度が決まる。他方、第二解析範囲にトナーがある場合には(S12のNO)、「最大濃度補正温度」(S15)に応じて定着温度が決まる。これにより、封筒や加工シートにおいて第二解析範囲にトナーがなしの場合、ヒータの定着温度は第二解析範囲にトナーがありの場合に比べて低い温度に設定される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
封筒にトナー像を形成可能な画像形成ユニットと、
第一回転体と、前記第一回転体を加熱する加熱部と、前記第一回転体に当接して、記録材を挟持搬送しつつ熱及び圧力を加えてトナー像を定着させる定着ニップ部を形成する第二回転体と、を有する定着部と、
前記封筒において3枚以上重なった重ね領域におけるトナーの有無を検知するトナー有無検知部と、
前記加熱部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記重ね領域にトナーがある場合に前記定着ニップ部で封筒を加熱する定着温度を第一温度に設定し、前記重ね領域にトナーがない場合に前記定着温度を前記第一温度より低い第二温度に設定する、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記重ね領域にトナーがなく、且つ、前記重ね領域を除く他の領域に形成されるトナー像のうち単位面積当たりのトナー濃度が所定値より大きいトナー像がない場合に、前記定着温度を前記第二温度に設定し、
前記重ね領域にトナーがなく、且つ、前記他の領域に形成されるトナー像のうち単位面積当たりのトナー濃度が前記所定値より大きいトナー像がある場合に、前記定着温度を前記第二温度より高く且つ前記第一温度より低い第三温度に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記トナー有無検知部は、画像データに基づいて前記重ね領域に形成されるトナー像の印字面積率を取得し、前記印字面積率が閾値を超える場合に前記重ね領域にトナーがあると検知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記重ね領域をユーザが入力可能な入力部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第一回転体は、円筒に形成された定着ベルトであり、
前記加熱部は、前記定着ベルトの内側に設けられ、封筒の搬送方向に交差する幅方向に延設された発熱体を有するヒータであり、
前記ヒータの温度を検知する温度センサを備え、
前記定着温度は、前記温度センサにより検知した前記ヒータの温度である、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
ミシン目が施された加工シートにトナー像を形成可能な画像形成ユニットと、
第一回転体と、前記第一回転体を加熱する加熱部と、前記第一回転体に当接して、記録材を挟持搬送しつつ熱及び圧力を加えてトナー像を定着させる定着ニップ部を形成する第二回転体と、を有する定着部と、
前記加工シートにおいて前記ミシン目が施されたミシン目領域におけるトナーの有無を検知するトナー有無検知部と、
前記加熱部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ミシン目領域にトナーがある場合に前記定着ニップ部で封筒を加熱する定着温度を第一温度に設定し、前記ミシン目領域にトナーがない場合に前記定着温度を前記第一温度より低い第二温度に設定する、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記ミシン目領域にトナーがなく、且つ、前記ミシン目領域を除く他の領域に形成されるトナー像のうち単位面積当たりのトナー濃度が所定値より大きいトナー像がない場合に、前記定着温度を前記第二温度に設定し、
前記ミシン目領域にトナーがなく、且つ、前記他の領域に形成されるトナー像のうち単位面積当たりのトナー濃度が前記所定値より大きいトナー像がある場合に、前記定着温度を前記第二温度より高く且つ前記第一温度より低い第三温度に設定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記トナー有無検知部は、画像データに基づいて前記ミシン目領域に形成されるトナー像の印字面積率を取得し、前記印字面積率が閾値を超える場合に前記ミシン目領域にトナーがあると検知する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記ミシン目領域をユーザが入力可能な入力部を備える、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記第一回転体は、円筒に形成された定着ベルトであり、
前記加熱部は、前記定着ベルトの内側に設けられ、シートの搬送方向に交差する幅方向に延設された発熱体を有するヒータであり、
前記ヒータの温度を検知する温度センサを備え、
前記定着温度は、前記温度センサにより検知した前記ヒータの温度である、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置では、記録材上にトナー像を形成した後に、定着装置により記録材に熱及び圧力を加えてトナー像を記録材に定着させている。トナーを記録材に定着させるには、ヒータによる定着フィルム等の加熱が必要であることから、ヒータの消費電力量が大きくなる。そこで、最近では画像形成装置に係る消費電力量の削減の要望から、ヒータの温度制御を行う装置が提案されている(特許文献1)。ヒータの温度制御は、記録材のページ単位に行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-1057464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、複数の紙が重ねられて厚みの異なる領域(重ね領域と呼ぶ)を有する封筒や薬袋の場合に、2枚重ね領域よりも厚みがあり加熱に時間のかかる3枚重ね領域を早く加熱するために、ヒータが高い温度に制御されていた。また、切り離しやすいようにミシン目加工が施された加工シート(例えば、ミシン目紙)の場合にも、定着フィルムと接触しないミシン目加工が施された領域(ミシン目領域と呼ぶ)において輻射熱によりトナーを溶融して定着させるために、ヒータが高い温度に制御されていた。
【0005】
しかしながら、3枚重ね領域やミシン目領域にトナー像を形成しない場合は、トナーを溶融して3枚重ね領域やミシン目領域に定着する必要がない。それにも関わらず、従来では、上記したように3枚重ね領域やミシン目領域にあわせてヒータが高い温度に制御されていたため、無駄に電力が消費されていた。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、重ね領域やミシン目領域を有する記録材に対し、重ね領域やミシン目領域におけるトナーの有無に応じてヒータの温度を制御可能な画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、封筒にトナー像を形成可能な画像形成ユニットと、第一回転体と、前記第一回転体を加熱する加熱部と、前記第一回転体に当接して、記録材を挟持搬送しつつ熱及び圧力を加えてトナー像を定着させる定着ニップ部を形成する第二回転体と、を有する定着部と、前記封筒において3枚以上重なった重ね領域におけるトナーの有無を検知するトナー有無検知部と、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記重ね領域にトナーがある場合に前記定着ニップ部で封筒を加熱する定着温度を第一温度に設定し、前記重ね領域にトナーがない場合に前記定着温度を前記第一温度より低い第二温度に設定する、ことを特徴とする。
【0008】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、ミシン目が施された加工シートにトナー像を形成可能な画像形成ユニットと、第一回転体と、前記第一回転体を加熱する加熱部と、前記第一回転体に当接して、記録材を挟持搬送しつつ熱及び圧力を加えてトナー像を定着させる定着ニップ部を形成する第二回転体と、を有する定着部と、前記加工シートにおいて前記ミシン目が施されたミシン目領域におけるトナーの有無を検知するトナー有無検知部と、前記加熱部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ミシン目領域にトナーがある場合に前記定着ニップ部で封筒を加熱する定着温度を第一温度に設定し、前記ミシン目領域にトナーがない場合に前記定着温度を前記第一温度より低い第二温度に設定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、重ね領域やミシン目領域を有する記録材の場合に、重ね領域やミシン目領域におけるトナーの有無に応じてヒータの温度が制御されることから、ヒータの消費電力量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の画像形成装置を示す概略図。
定着装置を示す概略図。
ヒータの温度制御系を示す制御ブロック図。
画像解析処理を示すフローチャート。
解析範囲について説明するための図。
解析範囲をメッシュ分割した状態を示す図であり、(a)第一解析範囲の全体、(b)第一解析範囲の一部。
(a)画像解析部のメッシュカウント制御系を示す制御ブロック図、(b)メッシュカウント部を示す制御ブロック図、(c)メッシュカウント処理の流れを説明するための図。
本実施形態の定着温度補正処理を示すフローチャート。
(a)基準温度とエリア補正温度の一例を示す図、(b)最大メッシュ濃度と最大濃度補正温度の関係を示すグラフ。
第二解析範囲を入力するための入力画面の一例を示す図。
従来の課題について説明するための図であり、(a)封筒の重ね領域、(b)重ね領域にトナー像を形成した場合。
従来の課題について説明するための図であり、(a)加工シート、(b)ミシン目領域にトナー像を形成した場合。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
トナー
7日前
キヤノン株式会社
トナー
1日前
キヤノン株式会社
定着装置
今日
キヤノン株式会社
電子機器
3日前
キヤノン株式会社
操作機器
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
7日前
キヤノン株式会社
発光素子
今日
キヤノン株式会社
記録装置
7日前
キヤノン株式会社
電子機器
3日前
キヤノン株式会社
記録装置
2日前
キヤノン株式会社
記録装置
2日前
キヤノン株式会社
記録装置
2日前
キヤノン株式会社
レンズ装置
1日前
キヤノン株式会社
被補給装置
2日前
キヤノン株式会社
光電変換装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1日前
キヤノン株式会社
水素発生装置
2日前
キヤノン株式会社
水素発生装置
2日前
キヤノン株式会社
水素発生装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
今日
キヤノン株式会社
水素発生装置
2日前
キヤノン株式会社
液体吐出ヘッド
今日
キヤノン株式会社
現像剤補給容器
今日
キヤノン株式会社
画像形成システム
今日
キヤノン株式会社
画像処理モジュール
3日前
キヤノン株式会社
素子基板及び記録装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置及び撮像方法
1日前
キヤノン株式会社
光学装置及び撮像装置
今日
続きを見る