TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024090997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207242
出願日2022-12-23
発明の名称画像形成システム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G06F 3/12 20060101AFI20240627BHJP(計算;計数)
要約【課題】ジョブデータのレンダリングを実行させる装置をより適切に判断する情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、ジョブデータをレンダリングするレンダリング部と、外部装置がジョブデータをレンダリングするために用いる付加データの、外部装置への提供が必要かどうかを判定し、レンダリング部がジョブデータをレンダリングし、得られたレンダリング済みの画像を外部装置へ送信するのに要する第一の処理時間と、提供が必要と判定された付加データとジョブデータとを外部装置へ送信し、外部装置がジョブデータをレンダリングするのに要する第二の処理時間とを取得し、第一の処理時間が第二の処理時間より短い場合にジョブデータのレンダリングをレンダリング部が行い、第一の処理時間が第二の処理時間より長い場合にジョブデータのレンダリングを外部装置が行うように制御する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
ジョブデータをレンダリングするレンダリング手段と、
外部装置が前記ジョブデータをレンダリングするために用いる付加データの、前記外部装置への提供が必要かどうかを判定する判定手段と、
前記レンダリング手段が前記ジョブデータをレンダリングし、得られたレンダリング済みの画像を外部装置へ送信するのに要する第一の処理時間と、前記提供が必要と判定された付加データと前記ジョブデータとを前記外部装置へ送信し、前記外部装置が前記ジョブデータをレンダリングするのに要する第二の処理時間とを取得する取得手段と、
前記第一の処理時間が前記第二の処理時間より短い場合に前記ジョブデータのレンダリングを前記レンダリング手段が行い、前記第一の処理時間が前記第二の処理時間より長い場合に前記ジョブデータのレンダリングを前記外部装置が行うように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記付加データはフォントデータ、または画像を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ジョブデータは、前記外部装置から受信される、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、前記ジョブデータとともに前記付加データが前記外部装置へ送信された後、前記付加データの前記外部装置への提供は不要と判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記レンダリング手段により前記ジョブデータのレンダリングが行われた場合、レンダリング済みの画像を前記外部装置に送信した後、前記提供が必要と判定された付加データを前記外部装置に送信する送信手段をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記送信手段は、前記レンダリング済みの画像を送信し、前記外部装置から印刷完了の通知を受けた後に、前記提供が必要と判定された付加データを前記外部装置に送信する、ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ジョブデータが、前記情報処理装置が保持することを禁止された特定のデータに基づくレンダリングを含む場合、前記制御手段は、前記ジョブデータのレンダリングを前記外部装置が行うように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記特定のデータは、個人情報を含むデータであることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記ジョブデータのレンダリングにおいて前記外部装置への提供が禁止された付加データが用いられる場合には、前記ジョブデータのレンダリングを前記レンダリング手段により行わせることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記ジョブデータが複数ページの印刷を含む場合に、ページごとの前記第一の処理時間と前記第二の処理時間とに基づいて、前記レンダリング手段によりレンダリングを行うページと前記外部装置によりレンダリングを行うページを決定し、前記レンダリング手段と前記外部装置によるレンダリングを並列に実行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレビュー画像、印刷画像のレンダリング処理を行う画像形成システムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
Webブラウザ上で動作するWebアプリケーションは、Webブラウザを備えていれば、PCやスマートフォンなどの端末およびOSの種類、ハードウェア構成などの条件に影響されることなく利用できるため、広く普及している。なお、OSとは、Operating Systemの略である。Webアプリケーションは一般的に、クライアントとサーバーで構成される。クライアントの実体はWebブラウザ上で動作するHypertext Markup Language(以降、HTMLと呼称)やJavaScriptなどのプログラムである(以降、クライアントサイドと呼称)。サーバーの実体は、Webサーバー上で動作するプログラムである(以降、サーバーサイドと呼称)。Webアプリケーションでは、ポスター、チラシ、フォトアルバムなどを作成する際に、印刷前に仕上がりを確認するためのプレビュー画像や、実際に印刷するための印刷画像などを生成するためにレンダリング処理が行われる。そのようなレンダリング処理は、サーバーサイドおよびクライアントサイド(画像形成装置)で行われ得る。
【0003】
特許文献1では、プリントサーバーもしくは画像形成装置のどちらでレンダリング処理を実行させるかを、それらのレンダリング処理時間および印刷ジョブの送信時間を考慮して決定し、画像形成処理の時間を短縮することを提案している。特許文献1によれば、プリントサーバーもしくは画像形成装置のレンダリング処理時間、印刷ジョブの送信時間の合計時間を算出し、印刷処理に要する時間が短くなる組み合わせを判定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-225256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像形成装置でレンダリング処理を行う場合、レンダリング処理に使用されるデータをサーバーサイドから画像形成装置へ送信する必要がある。レンダリング処理に使用されるデータは、印刷ジョブと付加データに分けられる。印刷ジョブには、レイアウト情報のような原稿データが含まれる。付加データには、フォントファイル、テンプレート、画像などが含まれる。例えばポスター作成に使われるフォントファイルはサイズが大きく、サーバーサイドから画像形成装置へダウンロードするために無視できない通信時間を要する。従来技術ではこのような付加データの送信時間は考慮されておらず、レンダリングを実行する装置を適切に判断できない場合がある。
【0006】
本発明は、ジョブデータのレンダリングの実行を適切に制御する情報処理装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様による情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
ジョブデータをレンダリングするレンダリング手段と、
外部装置が前記ジョブデータをレンダリングするために用いる付加データの、前記外部装置への提供が必要かどうかを判定する判定手段と、
前記レンダリング手段が前記ジョブデータをレンダリングし、得られたレンダリング済みの画像を外部装置へ送信するのに要する第一の処理時間と、前記提供が必要と判定された付加データと前記ジョブデータとを前記外部装置へ送信し、前記外部装置が前記ジョブデータをレンダリングするのに要する第二の処理時間とを取得する取得手段と、
前記第一の処理時間が前記第二の処理時間より短い場合に前記ジョブデータのレンダリングを前記レンダリング手段が行い、前記第一の処理時間が前記第二の処理時間より長い場合に前記ジョブデータのレンダリングを前記外部装置が行うように制御する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ジョブデータのレンダリングを適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態による情報処理システムの構成例を示すブロック図。
WebアプリケーションのUI例を示す図。
第1実施形態によるレンダリング処理を説明するフローチャート。
フォントファイルの送信状況を管理するフォントテーブルを示す図。
第1実施形態による第一の処理を説明するフローチャート。
第1実施形態による第二の処理を説明するフローチャート。
フォントテーブルの更新を説明する図。
第2実施形態における、第一の処理時間と第二の処理時間の一例を示す図。
第2実施形態による付加データの送信処理を示すフローチャート。
第3実施形態によるバリアブルデータの例を示す図。
Webアプリケーションでバリアブル印刷を行う際のUIの例を表す図。
第3実施形態によるレンダリング処理を説明するフローチャート。
第3実施形態による、バリアブル印刷の印刷画像の例を表した図。
第4実施形態によるレンダリング処理を説明するフローチャート。
第4実施形態によるフォントテーブルの例を示す図。
第5実施形態によるレンダリング処理を説明するフローチャート。
第6実施形態によるレンダリング処理を説明するフローチャート。
(A)はプログラム実行サーバーにより生成された画像の例を示す図、(B)は印刷実行アプリケーションにより生成された画像の例を示す図。
レンダリングされた画像の合成を説明する図。
第7実施形態によるレンダリング処理を説明するフローチャート。
Webアプリケーションで画像の取り込みを行う際のUIの例を表す図。
第8実施形態によるレンダリング処理を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許