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公開番号2024088068
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203048
出願日2022-12-20
発明の名称水素発生装置及び反応ケース
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類C01B 3/06 20060101AFI20240625BHJP(無機化学)
要約【課題】水素キャリアと水を含む液体の反応を促進させ易い水素発生装置を提供する。
【解決手段】水素発生装置は、ケース部201と、水素キャリア供給部110と、スクリューコンベア202と、液体供給部と、水素回収部とを備える。水素キャリア供給部110は、ケース部201に固体の水素キャリアを供給する。スクリューコンベア202は、ケース部201内に配置され、水素キャリア供給部110から供給された水素キャリアを搬送するための螺旋状の羽根202aを有する。液体供給部は、スクリューコンベア202により搬送される水素キャリアに水を含む液体を供給する。水素回収部は、スクリューコンベア202において水素キャリアと液体との反応で発生した水素を回収する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ケース部と、
前記ケース部に固体の水素キャリアを供給する水素キャリア供給部と、
前記ケース部内に配置され、前記水素キャリア供給部から供給された前記水素キャリアを搬送するための螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアと、
前記スクリューコンベアにより搬送される前記水素キャリアに水を含む液体を供給する液体供給部と、
前記スクリューコンベアにおいて前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収部と、を備えた
ことを特徴とする水素発生装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記スクリューコンベアは、前記水素キャリアを下方から上方に向かって搬送する
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
【請求項3】
前記水素キャリアを搬送する前記羽根の表面には、前記水素キャリアと前記液体との反応を促進させるための触媒物質が移動自在に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
【請求項4】
前記水素キャリアを搬送する前記羽根の表面は、前記水素キャリアと前記液体との反応を促進させるための触媒物質によりコーティングされている
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
【請求項5】
前記ケース部は、前記液体供給部から供給される液体を前記ケース部内に供給する複数の供給口を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
【請求項6】
前記スクリューコンベアは、前記羽根が設けられた回転軸を有し、
前記回転軸は、前記液体供給部から供給される液体を前記ケース部内に供給する供給口を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
【請求項7】
前記ケース部は、前記水素回収部に接続される第1接続口を有し、
前記第1接続口は、固体は通さないが気体を通す通気性を有する通気性蓋が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
【請求項8】
前記ケース部から液体を回収する液体回収部を更に備え、
前記ケース部は、前記液体回収部に接続される第2接続口を有し、
前記第2接続口は、固体は通さないが液体を通す通液性を有する通液性蓋が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
【請求項9】
前記液体回収部は、前記ケース部から回収し異物を除去した前記液体を前記液体供給部に供給する
ことを特徴とする請求項8に記載の水素発生装置。
【請求項10】
前記水素キャリア供給部により前記ケース部に供給するための前記水素キャリアを収容する水素キャリア収容ケースを更に備え、
前記水素キャリア収容ケースは、前記ケース部に対して着脱自在である
ことを特徴とする請求項1に記載の水素発生装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水を含む液体をかけることで水素を発生する性質をもつ水素キャリアを原料として、水素を発生させる水素発生装置、及び、液体と水素キャリアとを反応させる反応ケースに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
水素発生装置として、水素化ホウ素ナトリウムに水及び溶媒を供給し、水素化ホウ素ナトリウムを加水分解して水素を発生させる装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-114708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、水素発生装置として、水素化ホウ素ナトリウムなどの水素キャリアの加水分解反応を安定して進める構成が求められる。上述の特許文献1には、反応部に水素化ホウ素ナトリウム、水及び溶媒を供給して水素を発生させることしか記載されておらず、反応部において具体的にどのように水素化ホウ素ナトリウムの反応を促進させるかについては記載されていない。
【0005】
本発明は、水素キャリアと水を含む液体の反応を促進させ易い水素発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の水素発生装置は、ケース部と、前記ケース部に固体の水素キャリアを供給する水素キャリア供給部と、前記ケース部内に配置され、前記水素キャリア供給部から供給された前記水素キャリアを搬送するための螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアと、前記スクリューコンベアにより搬送される前記水素キャリアに水を含む液体を供給する液体供給部と、前記スクリューコンベアにおいて前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収する水素回収部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の反応ケースは、固体の水素キャリアと水を含む液体とを反応させて水素を発生させる反応ケースであって、前記水素キャリアを供給するための第1供給口と、前記液体を供給するための第2供給口と、前記水素キャリアと前記液体との反応で発生した水素を回収するための回収口とが形成されたケース部と、前記ケース部内に配置され、前記第1供給口から供給された前記水素キャリアを搬送すると共に、搬送される前記水素キャリアと前記第2供給口から供給された前記液体とを反応させるための螺旋状の羽根を有するスクリューコンベアと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、水素キャリアと水を含む液体の反応を促進させ易い水素発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る水素発生装置の概念図。
実施形態に係る水素発生部の概略構成斜視図。
実施形態の別の第1例に係る反応ケースの概略構成斜視図。
実施形態の別の第2例に係る反応ケースの概略構成斜視図。
実施形態に係る水素キャリア収容ケースの最初の状態を示す概略構成斜視図。
実施形態に係る水素キャリア収容ケースにおいて水素キャリアを使い切った状態を示す概略構成斜視図。
実施形態に係る温度調整部の模式図。
実施形態に係る水素発生部の別例を示す概略構成斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態について、図1ないし図8を用いて説明する。まず、化石燃料に代わるエネルギー源として水素が注目されている。水素は化石燃料と異なり、燃焼時に地球温暖化につながる温室効果ガスの一種である二酸化炭素等を発生させないためである。水素をエネルギー源として用いるシステムとして実用化されているものの一つに、燃料電池車がある。燃料電池車は、水素を原料として発電し、発電した電気で電動機を動かして走る自動車である。燃料電池車の多くは、エネルギー源である水素を水素タンクに格納し、水素タンクから出た水素を燃料電池に入れて発電する。水素タンクは水素を、例えば70MPa(大気圧の700倍)などの高圧で圧縮して貯蔵するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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