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公開番号2024087551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-01
出願番号2022202438
出願日2022-12-19
発明の名称プレキャスト合成床材及び建物
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 5/02 20060101AFI20240624BHJP(建築物)
要約【課題】ノロ漏れが発生し難く、応力を伝達可能なスラブを形成できるプレキャスト合成床材及び建物を提供する。
【解決手段】プレキャスト合成床材11は、木質版22とコンクリート版24とを一体化した板状のプレキャスト床版20Bと、コンクリート版24の一端辺に形成され、プレキャスト床版20Bと、隣に配置される他のプレキャスト床版と、を突き合わせて固定可能とする床版固定部30と、コンクリート版24の一端辺と直交する他端辺に形成され、建物の躯体(コア12)に支持される床版支持部40と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
木質版とコンクリート版とを一体化した板状のプレキャスト床版と、
前記コンクリート版の一端辺に形成され、前記プレキャスト床版と、隣に配置される他のプレキャスト床版と、を突き合わせて固定可能とする床版固定部と、
前記コンクリート版の一端辺と直交する他端辺に形成され、建物の躯体に支持される床版支持部と、
を備えたプレキャスト合成床材。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記床版固定部は、
前記コンクリート版に設けられた切欠き部と、
鋼製の板材を上面視で枠状に組み付けて形成され、前記切欠き部に配置された箱部材と、
前記コンクリート版から突出して前記板材を貫通するアンカーボルトと、
前記箱部材の内側で前記アンカーボルトへ捩じ込まれるナットと、
を備えている、
請求項1に記載のプレキャスト合成床材。
【請求項3】
コア部分及び前記コア部分を取り囲む外周部にそれぞれ配置された躯体と、
木質版とコンクリート版とを一体化した板状のプレキャスト床版と、を有し、
前記プレキャスト床版は、
前記コンクリート版の一端辺が、隣り合う前記プレキャスト床版のコンクリート版に固定された床版固定部と、
前記コンクリート版の一端辺と直交する他端辺に形成され、建物の躯体に支持された床版支持部と、
を有する、
建物。
【請求項4】
前記プレキャスト床版よりコンクリート版の厚みが大きい第二プレキャスト床版を備え、
前記第二プレキャスト床版と前記躯体とは、前記第二プレキャスト床版及び前記躯体から突出する床配筋同士の重ね接手と、現場打ちコンクリートと、で固定され、
前記第二プレキャスト床版と前記プレキャスト床版とは前記床版固定部で固定されている、
請求項3に記載の建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャスト合成床材及び建物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、木質層の上面にコンクリート層又はモルタル層が接合された耐力板部材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-78307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に示された耐力板部材では、木質層の上面にコンクリート又はモルタルを打設することにより、コンクリート層又はモルタル層が形成される。また、上記特許文献1には、コンクリート層をプレキャストコンクリートで形成してもよい旨も示されている。
【0005】
例えば木質層の上面にコンクリートを打設する場合、コンクリートが隣り合う耐力板部材の境界を伝ってノロ漏れが発生し易いが、このようなノロ漏れは、美観上、抑制することが好ましい。そこで、コンクリート層をプレキャストコンクリートにすると、ノロ漏れを抑制し易い。しかし、コンクリート層をプレキャストコンクリートにする場合、トラックなどで運搬できるサイズに耐力板部材を分割して形成する必要があり、この場合、プレキャストコンクリート同士で応力を伝達することが難しい。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、ノロ漏れが発生し難く、応力を伝達可能なスラブを形成できるプレキャスト合成床材及び建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1のプレキャスト合成床材は、木質版とコンクリート版とを一体化した板状のプレキャスト床版と、前記コンクリート版の一端辺に形成され、前記プレキャスト床版と、隣に配置される他のプレキャスト床版と、を突き合わせて固定可能とする床版固定部と、前記コンクリート版の一端辺と直交する他端辺に形成され、建物の躯体に支持される床版支持部と、を備える。
【0008】
請求項1のプレキャスト合成床材は、木質版とコンクリート版とが一体化した板状のプレキャスト床版を備えている。プレキャスト床版は、工場等で製作後建設現場へ搬入されるものであり、建設現場において梁等に掛け渡した木質版の上にコンクリートを打設して形成されるものではない。
【0009】
このため、現場でコンクリートを打設する湿式の合成床と比較して、ノロ漏れの発生が抑制される。このため、木質版の美観が損なわれ難い。
【0010】
また、コンクリートを現場で打設する湿式の合成床では、養生時に養生シート内で湿気が溜まってカビの発生が懸念される。これに対して、本態様のプレキャスト床版は、工場で適切に湿度管理しながら養生できるので、現場におけるカビの発生を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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