TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024083913
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022197997
出願日2022-12-12
発明の名称固体酸化物型燃料電池およびその製造方法
出願人太陽誘電株式会社
代理人個人
主分類H01M 8/1213 20160101AFI20240617BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】 カソードの剥離を抑制しつつ、内部抵抗を抑制することができる固体酸化物型燃料電池およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 固体酸化物型燃料電池は、厚み方向の貫通孔を有する金属基板と、前記金属基板上に設けられたアノードと、前記アノード上に設けられ、酸化物イオン伝導性を有する固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層上に設けられたカソードと、を備え、前記アノードおよび前記電解質層は、前記貫通孔の方向に向かって凸に湾曲する湾曲部を有し、前記カソードは、前記電解質層側の表面に、前記湾曲部に向かって突出する突出部を有する。
【選択図】 図1

特許請求の範囲【請求項1】
厚み方向の貫通孔を有する金属基板と、
前記金属基板上に設けられたアノードと、
前記アノード上に設けられ、酸化物イオン伝導性を有する固体酸化物を含む電解質層と、
前記電解質層上に設けられたカソードと、を備え、
前記アノードおよび前記電解質層は、前記貫通孔の方向に向かって凸に湾曲する湾曲部を有し、
前記カソードは、前記電解質層側の表面に、前記湾曲部に向かって突出する突出部を有する、固体酸化物型燃料電池。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記電解質層における前記湾曲部の深さは、1μm以上、300μm以下である、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項3】
前記電解質層における前記湾曲部の長さは、0.1mm以上、6mm以下である、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項4】
前記電解質層の前記湾曲部において、長さに対する深さの比は、1/2000以上、1/20以下である、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項5】
前記電解質層の前記湾曲部の底における曲率半径は、0.1mm以上、1000mm以下である、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項6】
前記金属基板の面内方向における前記貫通孔の径は、0.1mm以上、6mm以下である、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項7】
前記金属基板において、前記貫通孔は複数設けられており、
複数の前記貫通孔の各中心間の距離は、複数の前記貫通孔の径の1.2倍以上、5倍以下である、請求項6に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項8】
前記金属基板と前記アノードとの間に、前記金属基板上に設けられて金属を主成分とする多孔質状の多孔質金属層と、前記多孔質金属層上に設けられ金属成分とセラミックス成分とが混合された混合層とが設けられている、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項9】
前記電解質層と前記カソードとの間に、酸化物イオン伝導性を有し、前記電解質層と前記カソードとの反応を抑制する中間層を備える、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
【請求項10】
前記アノードは、電極骨格に担持された触媒を備える、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体酸化物型燃料電池およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、固体酸化物型燃料電池は、カーボンニュートラルの実現可能性の追求から、低炭素型かつ高発電効率な分散型定設置電源として注目を集めている。固体酸化物型燃料電池は、酸化物イオンが反応する空気極(カソード)と、水素分子と酸化物イオンが反応する燃料極(アノード)と、両極の反応を分け隔て、かつ酸化物イオンを伝導させる固体電解質層と、を含んで構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-38732号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
固体酸化物型燃料電池の発電性能は、セルの内部抵抗に大きく依存する。内部抵抗は、酸化物イオンの伝導に由来するオーム抵抗、カソードおよびアノードで生じる化学反応に由来する反応抵抗、そして気相分子の移動に由来する拡散抵抗など、様々な抵抗成分で構成されている。一般的には、これらの内部抵抗成分を抑えることで発電性能が向上することが知られており、抵抗抑制のための研究開発が盛んに行われている。
【0005】
固体酸化物型燃料電池は、例えば、700℃以上の高温運転を特徴とする。そのため、昇降温の繰り返しで、各機能層間で熱膨張率の違いにより、界面剥がれが生じるおそれがある。そのため、熱サイクルに強い、界面間の密着性を向上した固体酸化物型燃料電池が求められる。例えば、特許文献1では、カソードを覆うように接着層を設けることで、カソードの剥離を抑制している。
【0006】
しかしながら、特許文献1の手法では、密着性が向上するものの、カソードを覆う密着層の存在が、ガス拡散抵抗の増加を引き起こす。このことから、カソードの機能性の向上には、カソードへの空気流入を阻害する層を設けずに、カソードの剥離および内部抵抗の抑制を達成することが求められる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、カソードの剥離を抑制しつつ、内部抵抗を抑制することができる固体酸化物型燃料電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る固体酸化物型燃料電池は、厚み方向の貫通孔を有する金属基板と、前記金属基板上に設けられたアノードと、前記アノード上に設けられ、酸化物イオン伝導性を有する固体酸化物を含む電解質層と、前記電解質層上に設けられたカソードと、を備え、前記アノードおよび前記電解質層は、前記貫通孔の方向に向かって凸に湾曲する湾曲部を有し、前記カソードは、前記電解質層側の表面に、前記湾曲部に向かって突出する突出部を有する。
【0009】
上記固体酸化物型燃料電池において、前記電解質層における前記湾曲部の深さは、1μm以上、300μm以下であってもよい。
【0010】
上記固体酸化物型燃料電池において、前記電解質層における前記湾曲部の長さは、0.1mm以上、6mm以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

太陽誘電株式会社
センサ
5日前
太陽誘電株式会社
電子部品
5日前
太陽誘電株式会社
検出装置
20日前
太陽誘電株式会社
セラミック電子部品及びその製造方法
9日前
太陽誘電株式会社
セラミック電子部品
9日前
太陽誘電株式会社
積層セラミックコンデンサ
3日前
太陽誘電株式会社
セラミック電子部品およびその製造方法
9日前
東レ株式会社
二次電池
17日前
個人
安全なNAS電池
17日前
ユニチカ株式会社
負極集電材
17日前
エイブリック株式会社
半導体装置
1か月前
サンケン電気株式会社
半導体装置
1か月前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
2日前
東レ株式会社
有機粒子およびフィルム
5日前
東京応化工業株式会社
基板支持体
27日前
日本航空電子工業株式会社
構造体
9日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社東京精密
シート剥離装置
27日前
光森科技有限公司
光源モジュール
1か月前
オムロン株式会社
スイッチ
2日前
オムロン株式会社
スイッチ
2日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
1か月前
株式会社ドクター中松創研
V3D半導体
26日前
TDK株式会社
コイル部品
24日前
ローム株式会社
半導体装置
5日前
ローム株式会社
半導体装置
9日前
株式会社CTK
アンテナ取付装置
24日前
AIメカテック株式会社
光照射装置
23日前
株式会社ミクニ
電磁アクチュエータ
24日前
株式会社半導体エネルギー研究所
二次電池
23日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
17日前
アイホン株式会社
インターホン機器
9日前
オムロン株式会社
電磁継電器
9日前
ミクロエース株式会社
基板処理方法
20日前
後藤電子 株式会社
積層電線
9日前
続きを見る