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公開番号2024082759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196846
出願日2022-12-09
発明の名称スパークプラグ
出願人日本特殊陶業株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類H01T 13/32 20060101AFI20240613BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】溶融部の耐剥離性と耐火花消耗性とを向上できるスパークプラグを提供する。
【解決手段】スパークプラグは、母材と母材が溶融した溶融部とを備え、溶融部は貴金属を含有すると共に曲面または平面からなる放電面を母材の表面に形成する第1電極と、放電面に対向する第2電極と、を備える。放電面の重心を含む表面に垂直な断面において、放電面と表面との境界を示す2点を結ぶ線分を底辺とし、2点と溶融部の最頂点とをそれぞれ結ぶ線分を2つの斜辺とする三角形の内側の、斜辺の少なくとも一方と溶融部との間に母材の一部が存在する。最頂点から三角形の底辺へ下した垂線の長さAを底辺の長さBで除した値は0.2以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
母材と前記母材が溶融した溶融部とを備え、前記溶融部は、貴金属を含有すると共に曲面または平面からなる放電面を前記母材の表面に形成する第1電極と、
前記放電面に対向する第2電極と、を備えるスパークプラグであって、
前記放電面の重心を含む前記表面に垂直な断面において、前記放電面と前記表面との境界を示す2点を結ぶ線分を底辺とし、前記2点と前記溶融部の最頂点とをそれぞれ結ぶ線分を2つの斜辺とする三角形の内側の、前記斜辺の少なくとも一方と前記溶融部との間に前記母材の一部が存在し、
前記最頂点から前記底辺へ下した垂線の長さAを前記底辺の長さBで除した値は0.2以上であるスパークプラグ。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記第1電極は接地電極であり、前記第2電極は中心電極であり、前記断面は前記接地電極が延びる長手方向に平行な断面である請求項1記載のスパークプラグ。
【請求項3】
前記値は0.2以上0.43以下である請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
【請求項4】
前記値は0.2以上0.33以下である請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
【請求項5】
前記第1電極は、前記溶融部に占める貴金属の割合よりも貴金属の割合が大きい貴金属部をさらに備え、
前記貴金属部は前記溶融部に接している請求項1又は2に記載のスパークプラグ。
【請求項6】
前記放電面の重心を含む前記表面に垂直な断面において、前記母材のうち前記溶融部の界面と前記斜辺とに囲まれた部分の面積は、前記溶融部のうち前記界面と前記斜辺とに囲まれた部分の面積より大きい請求項1又は2に記載のスパークプラグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はスパークプラグに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
貴金属を含む部材と母材とが溶けた溶融部が、電極の放電面に含まれるスパークプラグに係る先行技術は特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-45049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術は溶融部の耐剥離性と耐火花消耗性とを確保できるが、改善の余地がある。
【0005】
本発明はこの要求に応えるためになされたものであり、溶融部の耐剥離性と耐火花消耗性とを向上できるスパークプラグの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明のスパークプラグは、母材と母材が溶融した溶融部とを備え、溶融部は貴金属を含有すると共に曲面または平面からなる放電面を母材の表面に形成する第1電極と、放電面に対向する第2電極と、を備える。放電面の重心を含む母材の表面に垂直な断面において、放電面と母材の表面との境界を示す2点を結ぶ線分を底辺とし、2点と溶融部の最頂点とをそれぞれ結ぶ線分を2つの斜辺とする三角形の内側の、斜辺の少なくとも一方と溶融部との間に母材の一部が存在する。最頂点から三角形の底辺へ下した垂線の長さAを底辺の長さBで除した値は0.2以上である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、放電面の重心を含む母材の表面に垂直な断面において、放電面と母材の表面との境界を示す2点を結ぶ線分を底辺とし、2点と溶融部の最頂点とをそれぞれ結ぶ線分を斜辺とする三角形の、最頂点から底辺へ下した垂線の長さAを底辺の長さBで除した値は0.2以上であるため、母材に溶融部を接合する界面の長さを確保し、溶融部の耐剥離性を向上できる。さらに斜辺の少なくとも一方と溶融部との間の三角形の内側に母材の一部が存在するため、溶融部の大きさを制限して溶融部に占める貴金属の割合を確保できる。よって溶融部の耐火花消耗性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施の形態におけるスパークプラグの片側断面図である。
接地電極の断面図である。
第2実施の形態におけるスパークプラグの接地電極の断面図である。
第3実施の形態におけるスパークプラグの接地電極の断面図である。
第4実施の形態におけるスパークプラグの接地電極の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態におけるスパークプラグ10の軸線Xを境にした片側断面図である。図1では、紙面下側をスパークプラグ10の先端側、紙面上側をスパークプラグ10の後端側という(図2から図5においても同じ)。図1に示すようにスパークプラグ10は、火花放電が起こる第1電極と第2電極とを備えている。本実施形態では接地電極20を第1電極、中心電極13を第2電極とする。
【0010】
絶縁体11は、機械的特性や高温下の絶縁性に優れるアルミナ等のセラミック製の略円筒状の部材である。絶縁体11は軸線Xに沿って軸孔12が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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