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公開番号2024080959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194334
出願日2022-12-05
発明の名称端子付き被覆電線及び端子
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類H01R 4/70 20060101AFI20240610BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】相手端子との接続時の導通不良や接続時の挿入力増大を低減できる端子付き被覆電線及び端子を提供する。
【解決手段】端子3は、底板31と、底板31上に設けられ、相手端子と接続される箱部32と、底板31上に配置された被覆電線2の芯線21と接続される芯線圧着部33と、底板31上に配置された被覆電線2の被覆部22に固定される被覆圧着部34と、を有する。端子3は、箱部32内の底板31上に設けられた疎油性コーティング層35と、箱部32と芯線圧着部33との間の底板31上に設けられた親油性コーティング層36と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
芯線と、前記芯線を被覆する被覆部と、を有する被覆電線と、
底板と、前記底板上に設けられ、相手端子と接続される端子接続部と、前記底板上に配置された前記被覆電線の前記芯線と接続される芯線接続部と、前記底板上に配置された前記被覆電線の前記被覆部に固定される被覆固定部と、を有する端子と、
前記端子接続部と前記芯線接続部との間の前記底板上に配置された前記被覆電線の前記芯線の露出部と、前記芯線接続部と前記被覆固定部との間の前記底板上に配置された前記被覆電線の前記芯線の露出部と、を覆うように設けられた封止部と、を備えた端子付き被覆電線であって、
前記端子は、
前記端子接続部内の前記底板上に設けられた疎油性コーティング層と、
前記端子接続部と前記芯線接続部との間の前記底板上に設けられた親油性コーティング層と、を有する、
端子付き被覆電線。
続きを表示（約 380 文字）【請求項２】
請求項１に記載の端子付き被覆電線において、
前記端子は、
金属母材と、
前記金属母材の表面に設けられたメッキ層と、を有し、
前記親油性コーティング層及び前記疎油性コーティング層は、前記メッキ層上に設けられた、
端子付き被覆電線。
【請求項３】
底板と、
前記底板上に設けられ、相手端子と接続される端子接続部と、
前記底板上に配置された被覆電線の芯線と接続される芯線接続部と、
前記底板上に配置された前記被覆電線の被覆部に固定される被覆固定部と、を備えた端子であって、
前記端子接続部内の前記底板上に設けられた疎油性コーティング層と、
前記端子接続部と前記芯線接続部との間の前記底板上に設けられた親油性コーティング層と、備えた、
端子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、端子付き被覆電線及び端子に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
端子付き被覆電線として、特許文献１に記載されたものが知られている。特許文献１には、被覆電線の芯線露出部に液状の樹脂を塗布し、硬化させることで芯線露出部を樹脂で封止して水の浸入を防ぎ、腐食を防止することが記載されている。
【０００３】
しかしながら、従来の端子付き被覆電線では、液状の樹脂を塗布する際に、樹脂が相手端子との端子接続部（箱部）内に流れ込む恐れがあった。このため、端子接続部内のバネ部と樹脂とが干渉し相手端子の接続時の導通不良や接続時の挿入力増大を引き起こす、という課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１６－２２５１７１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、相手端子との接続時の導通不良や接続時の挿入力増大を低減できる端子付き被覆電線及び端子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子付き被覆電線は、下記を特徴としている。
芯線と、前記芯線を被覆する被覆部と、を有する被覆電線と、
底板と、前記底板上に設けられ、相手端子と接続される端子接続部と、前記底板上に配置された前記被覆電線の前記芯線と接続される芯線接続部と、前記底板上に配置された前記被覆電線の前記被覆部に固定される被覆固定部と、を有する端子と、
前記端子接続部と前記芯線接続部との間の前記底板上に配置された前記被覆電線の前記芯線の露出部と、前記芯線接続部と前記被覆固定部との間の前記底板上に配置された前記被覆電線の前記芯線の露出部と、を覆うように設けられた封止部と、を備えた端子付き被覆電線であって、
前記端子は、
前記端子接続部内の前記底板上に設けられた疎油性コーティング層と、
前記端子接続部と前記芯線接続部との間の前記底板上に設けられた親油性コーティング層と、を有する、
端子付き被覆電線であること。
【０００７】
前述した目的を達成するために、本発明に係る端子は、下記を特徴としている。
底板と、
前記底板上に設けられ、相手端子と接続される端子接続部と、
前記底板上に配置された被覆電線の芯線と接続される芯線接続部と、
前記底板上に配置された前記被覆電線の被覆部に固定される被覆固定部と、を備えた端子であって、
前記端子接続部内の前記底板上に設けられた疎油性コーティング層と、
前記端子接続部と前記芯線接続部との間の前記底板上に設けられた親油性コーティング層と、備えた、
端子であること。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、相手端子との接続時の導通不良や接続時の挿入力増大を低減できる端子付き被覆電線及び端子を提供することができる。
【０００９】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態（以下、「実施形態」という。）を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、本発明の一実施形態にかかる端子付き被覆電線の製造過程を示す断面図である。
図２は、図１のＡ部の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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