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公開番号2024080596
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2023145792
出願日2023-09-08
発明の名称乳酸菌及び乳酸菌を含有する組成物、並びに海苔発酵物の製造方法、海苔発酵物及び海苔発酵物を含有する組成物
出願人佐賀県,国立大学法人佐賀大学,株式会社オフィス・タカハシ,株式会社サン海苔,株式会社フジックス,西海製薬株式会社,佐賀冷凍食品株式会社
代理人個人,個人
主分類C12N 1/20 20060101AFI20240606BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】乳酸産生能に優れ、海苔を効率よく発酵させることができる乳酸菌、並びにこれを利用した海苔発酵物の製造方法及び海苔発酵物を提供する。
【解決手段】ラチラクトバチルス・サケイ(Latilactobacillus sakei)D-1株(受託番号:NITE P-03757)である乳酸菌。
ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)D-2株(受託番号:NITE P-03758)である乳酸菌。
これらの乳酸菌は、海苔の発酵特性(乳酸生産能)や乳酸菌の増殖能に優れるという性質を有するめ、海苔発酵物の製造に好適に使用することができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ラチラクトバチルス・サケイ(Latilactobacillus sakei)D-1株(受託番号:NITE P-03757)である乳酸菌。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)D-2株(受託番号:NITE P-03758)である乳酸菌。
【請求項3】
下記乳酸菌1及び/又は乳酸菌2を含有する組成物。
乳酸菌1:ラチラクトバチルス・サケイ(Latilactobacillus sakei)D-1株(受託番号:NITE P-03757)又はその継代株
乳酸菌2:ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)D-2株(受託番号:NITE P-03758)又はその継代株
【請求項4】
免疫賦活用である請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
免疫賦活作用が、NK細胞活性化作用及び/又はIgA抗体産生促進作用に基づく請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
皮膚外用用である請求項3から5のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
経口用である請求項3から5のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
原料海苔を、下記乳酸菌1及び/又は乳酸菌2によって発酵する発酵工程を含むことを特徴とする海苔発酵物の製造方法。
乳酸菌1:ラチラクトバチルス・サケイ(Latilactobacillus sakei)D-1株(受託番号:NITE P-03757)又はその継代株
乳酸菌2:ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)D-2株(受託番号:NITE P-03758)又はその継代株
【請求項9】
原料海苔を、海苔の加水分解物として含む請求項8に記載の海苔発酵物の製造方法。
【請求項10】
前記海苔の加水分解物が、酵素による海苔の加水分解物である請求項9に記載の海苔発酵物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規乳酸菌、及びこれを利用した海苔発酵物の製造方法に関する。より詳しくは乳酸菌及び乳酸菌を含有する組成物、並びに海苔発酵物の製造方法、海苔発酵物及び海苔発酵物を含有する組成物に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
乳酸菌は、様々な生理活性を有し、整腸作用等の生理活性に有益な効果をもたらすプロバイオティクスの一つとして知られている。プロバイオティクスは、近年、アレルギー抑制効果、免疫機能改善効果、生活習慣病の予防効果など様々な効果を有する微生物及びそれらを含むものとして、様々な研究が行われている。
【0003】
一方、海苔は、その細胞内にタンパク質、糖質やミネラル等を多く含んでおり、海苔を原料として、食品加工物や化粧品等に利用することが注目されている。さらに、海苔の中には品質の低いものもあり、このような通常廃棄される低品質の海苔(規格外の海苔や色落ち海苔等)の有効利用が求められている。
【0004】
海苔の利用方法の一つとして、乳酸菌によって海苔を発酵させる技術が挙げられる。
海苔を発酵するにあたり、海苔は細胞壁が固く、そのままでは発酵しにくいため、一般に、発酵に供する前に、海苔を機械的に粉砕することにより細胞壁を破壊し、内容物を抽出する処理が行われている(例えば、特許文献1)。
また、特許文献2には、原料として冷凍と解凍を繰り返した海苔を使用し、これに乳酸菌を加えて発酵させた海苔発酵物の製造方法が報告されている。この製造方法では、海苔の機械的な粉砕に代えて、冷凍と解凍を繰り返し行うことによって海苔の細胞壁を破壊し、これを原料として海苔発酵物を製造する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-267662号公報
特開2022-127183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、海苔を発酵しやすくするためには、海苔の細胞壁を破壊する必要があるが、特許文献1や特許文献2の方法では、海苔の発酵効率や製造コストの点で課題があった。
【0007】
かかる状況下、本発明の目的は、乳酸産生能に優れ、海苔を効率よく発酵させることができる乳酸菌及び乳酸菌を含有する組成物、並びに乳酸菌を利用した海苔発酵物の製造方法、海苔発酵物及び海苔発酵物を含有する組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、佐賀県有明海から摘採された海苔から分離した特定の乳酸菌が、従来公知の乳酸菌と比較して、優れた乳酸生産能を有し、海苔を効率よく発酵させることができることを見出し、本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の発明に係るものである。
<1a> ラチラクトバチルス・サケイ(Latilactobacillus sakei)D-1株(受託番号:NITE P-03757)である乳酸菌。
<2a> ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)D-2株(受託番号:NITE P-03758)である乳酸菌。
<3a> 下記乳酸菌1及び/又は乳酸菌2を含有する組成物。
乳酸菌1:ラチラクトバチルス・サケイ(Latilactobacillus sakei)D-1株(受託番号:NITE P-03757)又はその継代株
乳酸菌2:ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)D-2株(受託番号:NITE P-03758)又はその継代株
<4a> 免疫賦活用である<3a>に記載の組成物。
<5a> 免疫賦活作用が、NK細胞活性化作用及び/又はIgA抗体産生促進作用に基づく<4a>に記載の組成物。
<6a> 抗酸化用である<3a>に記載の組成物。
<7a> 皮膚外用用である<3a>から<6a>のいずれかに記載の組成物。
<8a> 経口用である<3a>から<6a>のいずれかに記載の組成物。
【0010】
<1b> 原料海苔を、下記乳酸菌1及び/又は乳酸菌2によって発酵する発酵工程を含む海苔発酵物の製造方法。
乳酸菌1:ラチラクトバチルス・サケイ(Latilactobacillus sakei)D-1株(受託番号:NITE P-03757)又はその継代株
乳酸菌2:ラクトコッカス・ラクティス(Lactococcus lactis)D-2株(受託番号:NITE P-03758)又はその継代株
<2b> 原料海苔を、海苔の加水分解物として含む<1b>に記載の海苔発酵物の製造方法。
<3b> 前記海苔の加水分解物が、酵素による海苔の加水分解物である<1b>又は<2b>に記載の海苔発酵物の製造方法。
<4b> 原料海苔が、色落ち海苔である<1b>から<3b>のいずれかに記載の海苔発酵物の製造方法。
<1c> <1b>から<4b>のいずれかに記載の製造方法で得られた海苔発酵物。
<2c> <1c>に記載の海苔発酵物を含有する組成物。
<3c> 免疫賦活用である<2c>に記載の組成物。
<4c> 抗酸化用である<2c>に記載の組成物。
<5c> 皮膚外用用である<2c>から<4c>のいずれかに記載の組成物。
<6c> 経口用である<2c>から<4c>のいずれかに記載の組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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