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公開番号2024080534
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193830
出願日2022-12-02
発明の名称可搬式切断装置ユニット、及び切断システム
出願人戸田建設株式会社
代理人個人,個人
主分類B23K 7/10 20060101AFI20240606BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】切断装置の適用範囲を拡大することが可能な切断装置ユニットを提供することを課題とする。
【解決手段】トラック車両1に搭載可能な大きさを有し、少なくとも、切断対象物を火炎により切断するための切断トーチ44に金属パウダーを供給するためのパウダーディスペンサ38と、切断対象物84の切断に伴って生じた排気中の塵埃を集めるブロアと、を保持した。パウダーディスペンサ38を保持したガス切断ユニット12と、ブロアを保持した集塵機ユニットと、を備えた。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
搬送車両に搭載可能な大きさを有し、少なくとも、
切断対象物を火炎により切断するための切断トーチに切断用パウダーを供給するためのパウダー供給部と、
前記切断対象物の切断に伴って生じた排気中の塵埃を集める集塵部と、を保持した可搬式切断装置ユニット。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記パウダー供給部を有する第1ユニットと、
前記集塵部を有する第2ユニットと、を備えた、請求項1に記載の可搬式切断装置ユニット。
【請求項3】
前記第1ユニットと、前記第2ユニットが、ジョイント部を介して結合と分離が可能である請求項2に記載の可搬式切断装置ユニット。
【請求項4】
前記第1ユニットに、
前記切断用パウダーの供給を制御可能な制御部と、
前記制御部との通信が可能な通信機器と、が備えられ、
切断作業時に、
前記通信機器を介して前記制御部に、前記切断用パウダーの供給及び供給停止のための指示を入力可能である請求項2又は3のいずれかに記載の可搬式切断装置ユニット。
【請求項5】
切断作業時に、
前記集塵部に、前記排気を導くダクト部が接続され、
前記排気の流動経路中に配置されて前記排気の温度を検出する温度検出部と、
前記ダクト部への冷却用気体の導入が可能な開閉部と、が備えられ、
前記第2ユニットに、
前記温度検出部の検出結果に基づいて前記開閉部を制御可能な制御部が備えられた請求項2又は3のいずれかに記載の可搬式切断装置ユニット。
【請求項6】
搬送車両に搭載可能な大きさを有し、少なくとも、
切断対象物を火炎により切断するための切断トーチに切断用パウダーを供給するためのパウダー供給部と、
前記切断対象物の切断に伴って生じた排気中の塵埃を集める集塵部と、を保持した可搬式切断装置ユニットを備え、
切断作業時に、
前記集塵部に、前記排気を導くダクト部が接続され、
前記排気の流動経路中に配置されて前記排気の温度を検出する温度検出部と、
前記ダクト部への冷却用気体の導入が可能な開閉部と、が備えられ、
前記温度検出部の検出結果に基づいて前記開閉部が制御される切断システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、鉄筋コンクリートやその他の切断対象物の切断に用いられる切断装置ユニット、及び切断システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、新たな建造物の工事着手前に、既存構造物を除去する解体工事が必要なケースが増加している。既存の構造物の中でも、鉄筋コンクリート造のような堅牢な躯体の解体工事では、大型のブレーカーを用いる工法が一般的である。しかし、作業に伴う周辺環境への工事振動が課題の一つとなっている。さらに、地下部分では、基礎の構造体断面が大きいにもかかわらず、狭い空間での作業となり、大型機械の採用が制限されるなどの課題がある。そして、これらの課題を解決できる工法開発が求められている。
【0003】
現在、断面の大きなコンクリート構造体の解体時に発生する振動を抑制するための工法として、ワイヤーソーイングやコアボーリングによる切断工法がある。しかし、前者はワイヤーソーを切断部位外周に設置しなければならないという課題がある。後者は構造体を構成する棒鋼や鉄骨などの鋼材がコアボーリングの障害となるという課題がある。そこで、発明者等は、コンクリート構造物における解体の効率化を図ったり、周辺環境に及ぼす影響を低減させたりできるよう、水素系混合ガスを用いた切断装置や切断方法を開発した(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-138303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、混合ガスを用いた切断装置や切断方法は、上述のように、解体を効率化したり、周辺環境への影響を低減したりするうえで有効である。したがって、これらの切断装置を様々な作業現場で使用できるようにすることが望ましい。
【0006】
本発明は、切断装置の適用範囲を拡大することが可能な可搬式切断装置ユニット、及び切断システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の切断装置ユニットは、搬送車両に搭載可能な大きさを有し、少なくとも、
切断対象物を火炎により切断するための切断トーチに切断用パウダーを供給するためのパウダー供給部と、
前記切断対象物の切断に伴って生じた排気中の塵埃を集める集塵部と、を保持した。
また、上記課題を解決するために本発明の切断システムは、搬送車両に搭載可能な大きさを有し、少なくとも、
切断対象物を火炎により切断するための切断トーチに切断用パウダーを供給するためのパウダー供給部と、
前記切断対象物の切断に伴って生じた排気中の塵埃を集める集塵部と、を保持した可搬式切断装置ユニットを備え、
切断作業時に、
前記集塵部に、前記排気を導くダクト部が接続され、
前記排気の流動経路中に配置されて前記排気の温度を検出する温度検出部と、
前記ダクト部への冷却用気体の導入が可能な開閉部と、が備えられ、
前記温度検出部の検出結果に基づいて前記開閉部が制御される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、切断装置の適用範囲を拡大することが可能な可搬式切断装置ユニット、及び切断システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(a)は本発明の実施形態に係る可搬式切断装置ユニットをトラック車両に積載した状態を示す図、(b)はトラック車両の上方から示す図である。
(a)は可搬式切断装置ユニットを側面(図1(a)の可搬式切断装置ユニットの右側)から見た状態を示す図である。
(a)はガス切断ユニットを示す正面図、(b)は(a)の左側から見た状態を示す側面図、(c)は(a)の右側から見た状態を示す側面図、(d)は(a)の上方から見た状態を示す平面図である。
(a)はガス切断ユニットを示す正面図、(b1)は(a)の左側から見た状態を示す側面図、(b2)は(a)のブロア66、フィルタ部68、エアータンク72、塵埃収容部154等を取り除いた状態を示す側面図、(c)は(a)の右側から見た状態を示す側面図、(d)は(a)の上方から見た状態を示す平面図である。
切断作業時における塵埃や排気の回収を示す説明図である。
切断の様子の一例を概略的に示す説明図である。
ガス切断ユニットの構成を概略的に示す説明図である。
集塵機ユニットの構成を概略的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態に係る可搬式切断装置ユニット(以下では「切断装置ユニット」と称する)10について説明する。以下では先ず、主に切断作業が行われていない状況(非切断作業時)の切断装置ユニット10について説明する。その後に、切断作業時に使用される機器について説明する。なお、図1~図4は、設計図面を利用したものであり、実際には存在しない線(各部の中心線等)が描かれている。また、部品と部品とが重なり、実際には隠れて視認できない部分も一部は実線で描かれている。さらに、一部の図面には、重心位置を示すマークG(円を90度間隔で塗り分けたマーク、一部のみ符号を付す)も描かれている。
(【0011】以降は省略されています)

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