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公開番号2024088863
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-03
出願番号2022203872
出願日2022-12-21
発明の名称測長装置
出願人菅機械産業株式会社
代理人個人
主分類B23Q 17/20 20060101AFI20240626BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】ねじ送り機構による微調整が可能な測長装置において、ねじ送り機構の遊びによる位置ずれの発生を防ぐことのできる測長装置を提供する。
【解決手段】測長装置1は、スライドレール15と、スライドレール15にスライド自在に設置されたスライド部3であって、スライド本体30と、スライド本体30のスライドレール15に対するスライド距離を測定する測長器80と、仮固定体40と、スライド本体30と仮固定体40とをスライド方向において相対的に移動可能に連結する送りねじ51を有する微調整機構50と、スライド本体30を固定するための第一クランプ35と、仮固定体40を固定するための仮固定クランプ45と、を有するスライド部3と、を備え、微調整機構50は、スライド本体30と仮固定体40とが常に押し合う又は引き合うように、送りねじ51と同軸にこれらの間に設置された圧縮コイルバネ57を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ワーク加工装置と組み合わせて使用され、前記ワーク加工装置により加工されるワークの長さを測定する測長装置において、
測長時に前記ワーク加工装置に対して相対的に固定されるスライドレールと、
前記スライドレールにスライド自在に設置されたスライド部であって、
前記スライドレールにスライド自在に取り付けられたスライド本体と、
前記スライド本体の前記スライドレールに対するスライド距離を測定する測長器と、
仮固定体と、
前記スライド本体と前記仮固定体とを前記スライド本体のスライド方向において相対的に移動可能に連結する送りねじを有する微調整機構と、
前記スライド本体を前記スライドレールに対して固定するための第一クランプと、
前記仮固定体を前記スライドレールに対して固定するための仮固定クランプと、を有するスライド部と、を備え、
前記微調整機構は、前記スライド本体と前記仮固定体とが常に押し合う又は引き合うように、前記送りねじと同軸に前記スライド本体と前記仮固定体との間に設置された圧縮コイルバネを備えることを特徴とする測長装置。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記送りねじは、フランジが形成され、前記スライド本体は、フランジ溝が形成され、前記フランジ溝に前記フランジが嵌まることで、前記スライド方向における前記送りねじと前記スライド本体との相対位置が固定されており、
前記フランジ溝において、前記フランジと前記スライド本体との間であって、前記圧縮コイルバネにより前記フランジが前記スライド本体に押し付けられる場所にオイルレスワッシャーが設置されていることを特徴とする請求項1記載の測長装置。
【請求項3】
前記仮固定体は、その一部が前記スライド本体によって囲まれた空間内に設置され、前記スライド方向における前記スライド本体に対する相対的な移動範囲が、前記スライド本体によって制限されると共に、前記圧縮コイルバネも前記空間内に設置され、
前記スライド本体は、前記圧縮コイルバネの破損を防止するために、前記仮固定体の前記圧縮コイルバネを縮める方向への移動範囲を制限する、前記空間内に突出する移動制限凸部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の測長装置。
【請求項4】
前記圧縮コイルバネは、前記送りねじの前記仮固定体よりも先端側に設置されていることを特徴とする請求項1記載の測長装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加工装置により加工されるワークの長さを測定する測長装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、被加工物であるワークに対して、切断、穴開け、線引き等の各種加工を行う加工装置が広く知られている。このような加工装置において、ワークに対して正確な切断位置、穴開け位置、線引き位置等の加工位置で加工を行うために、ワークの所望の場所から加工位置までの長さを正確に測定する必要がある。
【0003】
また、加工装置により加工されるワークの長さを測定する測長装置が提供されており、例えば、下記特許文献1に開示された測長装置が知られている。特許文献1には、微調整機構により正確な位置決めが可能な測長装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-155176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1に開示された測長装置では、スライド部の位置を微調整するためにねじ送り機構を採用しているため、機構の遊び(隙間、ガタ)が少なからず存在し、スライド部をクランプにより固定する際に、僅かな位置ずれが発生してしまうおそれがある。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ねじ送り機構による微調整が可能な測長装置において、ねじ送り機構の遊びによる位置ずれの発生を防ぐことのできる測長装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る測長装置は、ワーク加工装置と組み合わせて使用され、前記ワーク加工装置により加工されるワークの長さを測定する測長装置において、測長時に前記ワーク加工装置に対して相対的に固定されるスライドレールと、前記スライドレールにスライド自在に設置されたスライド部であって、前記スライドレールにスライド自在に取り付けられたスライド本体と、前記スライド本体の前記スライドレールに対するスライド距離を測定する測長器と、仮固定体と、前記スライド本体と前記仮固定体とを前記スライド本体のスライド方向において相対的に移動可能に連結する送りねじを有する微調整機構と、前記スライド本体を前記スライドレールに対して固定するための第一クランプと、前記仮固定体を前記スライドレールに対して固定するための仮固定クランプと、を有するスライド部と、を備え、前記微調整機構は、前記スライド本体と前記仮固定体とが常に押し合う又は引き合うように、前記送りねじと同軸に前記スライド本体と前記仮固定体との間に設置された圧縮コイルバネを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る測長装置によれば、ねじ送り機構による微調整が可能な測長装置において、ねじ送り機構の遊びによる位置ずれの発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る測長装置の斜視図である。
図2は、本発明の実施形態に係る測長装置の主要部の拡大斜視図である。
図3は、本発明の実施形態に係る測長装置の主要部の拡大斜視図である。
図4は、本発明の実施形態に係る測長装置の主要部の拡大図である。
図5は、本発明の実施形態に係る測長装置の主要部の拡大図である。
図6は、本発明の実施形態に係る測長装置の使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る測長装置1について説明する。本実施形態では、ワーク加工装置である切断装置90により所定の長さに切断されるワークの長さを計測する測長装置1について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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